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「セミの抜け殻と、8月中旬ピークの予測」。2024.8.3。

 今日もセミの抜け殻が増えていることを、妻に教えてもらった。
 気がついたら、広くない庭のあちこちに抜け殻がある。

 目に入るだけで、10個(という単位なのだろうか)くらいありそうだ。
 不思議と、すぐそばではなく、それぞれ少し距離をとっている。

 セミの声が響いている。


釣り竿

 朝から暑い。

 支度をして午前9時前に家を出る。

 すぐそばに小さい交差点がある。
 
 そこを、原付バイクが横切っていく。
 運転手の体の前で、釣り竿がまっすぐ立っているがわかる。

 これから、釣りに行くのだろうか。

ポロシャツ

 駅までの道を歩く。

 それほど人通りは多くないけれど、近所の高校に通っている学生とすれ違う。

 夏休みで、何かの部活動なのか、ポロシャツとキャロットスカートと同じ格好をしている。

マスク

 駅のそばの薬屋さんは、もう開いている。

 マスクがもうなくなりかかっているので、新しいのを帰りに買いたいと思って、ちらっと店の中をのぞいたら、棚の一番下に並んでいるのが見えた。以前は、もっとも目につく高さに並んでいた頃を思い出す。

 さらに前は、マスクがなかった時まであった。

ホーム

 改札を入る。

 今、電車が行ったばかりのせいもあって、ホームには人が少ない。3人くらいしかいない。

 ただ、ほんの数分で人が増えていき、20人ほどの人が電車を待つようになる。

 マスクをしているのは、私ともう一人女性がいるくらいだった。

車内

 電車が来て、電車に乗る。
 車内は空いている。空席が多くて、座れた。

 駅ごとにだんだん人が増えてくる。

 それでも車内のマスク着用率は感覚的には2割を切っている。

 静かな車内のまま、人は増えても、そのまま終点に近づく。

移動

 終点に着いた。

 ドアが開くと、人が一斉に降りる。

 考えたら、それでも人同士がぶつかったりすることもなく、ホームは人であふれても、一定のスピードで改札もみんなで抜けて、そして、次の改札も入っていく流れは止まらない。

 かなり慣れていないと、この流れに乗れないかもしれないと思うこともあるが、これが日常になっているから、というシンプルな理由だろう。

 自分だって、いつの間にか慣れていた。だけど、土曜日の人の多さくらいなら大丈夫かもしれないけれど、何年も乗っていない朝の満員電車の乗り降りはうまくできないように思う。

 それでも、次の路線のホームまでとてもスムーズに移動できたような気がする。

遅延

 ホームで電車を待つ。

 毎週、乗り換えてから、電車が来るまでの時間をなんとなく体感で覚えていて、でも、まだ来ない、という気持ちになり、時計を見たら、次の出発予定時間を1分ほど過ぎていた。

 と思って、微妙な焦りを感じていたのだけど、同じように列を作っている周囲の人たちが、全く動揺もしていないので、そわそわして、でも、なんのアナウンスもないので、自分の腕時計が進んでいるだけなのかな、と思って、だけど、確かに何分か過ぎている。それは、向かいの下りのホームから走り出した電車の出発時刻が、すでに、こちらの出発時刻よりも遅いのがわかったからだ。

 じゃあ、やっぱり遅れているのに、何も知らせてくれない。

 不安がふくらんだ頃、何事もなかったように、もうすぐ来ます、といったいつものテープのアナウンスが聞こえて、電車が来た。

ドアのそば

 電車に乗り込む。

 いつもは、ドアのそばに立って、なるべく人から距離を取りたいのだけど、前に並んでいた私よりもはるかに体の大きな男性が、同じ場所を目指して歩いて、そこで止まった。

 私は、少しずれて、座席の前に立った。

アナウンス

 電車が走り出す。

 しばらく経って、車内のアナウンスが入る。

 前の駅で、安全確認をしたため、3分遅れです。申し訳ありません。

 そういう内容の声が流れたのだけど、周囲の乗客はなんの反応もないように見える。

 3分だったら、それほど影響はないから、ちょっとホッとする。

灰色

 そばに立っている中年男性の姿にちょっと違和感を感じる。

 失礼にならない程度に見ていて、全部グレーだったからだ、と気がつく。

 スニーカー、靴下はグレー。
 ジーンズも、グレー。エドウィンの文字が見える。
 ベルトは黒、と思ったら、小さいショルダーバッグも黒。
 首にかけてある冷やすグッズは、グレーと黒。

 これだけグレーで揃えて、差し色は黒のような徹底はやっぱりちょっと目立つ。

 何かでこちらを向いたら、サングラスをしていて、それは黒かった。

残っているもの

 大きい駅について、人が多く降りていく。

 車内は空いて、座席があちこちで空席になる。

 座ることができた。

 それからほどなくして、目的の駅に着く。

 電車を降りて、ホームを歩いて、階段を上がって、改札を出る。

 向こう側にも改札があって、そのそばにはこの駅のスタンプが置いてある小さい机がある。そこの隅っこあった除菌用のアルコールポンプは、もうなくなっている。

 駅の構内から外へ向かって歩く。

 その途中に「歩きスマホはやめてください」という録音された声が繰り返される。それは、コロナ禍が始まって、おそらくは最も危機感が強かった頃に、接触を避けさせるために、繰り返された声。

 この声には、当時の切羽詰まった空気が、ここだけに残っているようだった。

セミ

 外へ出ると暑い。

 クマゼミの、しゃわしゃわした声と、アブラゼミの、ジー、ジー、という声が張り合うように、混じり合うように響き、より暑く感じる。

 そこから歩いて行ったら、今度は、少しの静寂のあとに、ミーン、ミーン、ミーン、という声にかわる。

 違う種類のセミ同士が競り合っているようだ。

 雲が夏らしくなっている。

 そのうちに、またセミの声は、しゃわしゃわしたものになっていた。


都内の新型コロナ感染者数 “8月中旬にかけピーク”

ワクチンや感染による免疫にある程度効果があると想定した場合、東京都の感染者数は今月中旬にかけてピークとなり、一日当たりおよそ8700人になるという予測となりました。

(『 NHK』より)

 先週まで11週連続増加だったはずだけど、これから先にまだ感染が増えていくかと思うと、不安になる。さらに、8月中旬は、人の移動が多くなるのだから、そこからさらに増えそうだが、何しろ、まだ感染者は増える予測になっている。

 一方、ワクチンや、過去の感染による免疫が現在の変異ウイルスにあまり効果がないと想定した場合、ピークは今月下旬となり、一日当たりおよそ1万1700人、1医療機関当たりでは12.75人になると予測されています。

(『 NHK』より)

 どちらもしても、まだ増大するようだ。

「発熱などの症状があっても医療機関を受診しない人が増えていることから、実際の感染者はAIの予測以上にいる可能性がある。ワクチンを接種する人が減り、重症化リスクが高い高齢者も少なくない。体調を整えたり、換気をしたりして、感染対策に気をつけてほしい」

(『 NHK』より)

 ずっと気をつける時間は続いている。

 重症化リスクのある家族がいれば、ずっと同じように警戒はしているが、すでにコロナが終わったかのような気持ちになってしまった人にとっては、再び、感染対策に気をつける生活は難しいのではないだろうか。

 そうした中で、「5類移行」後もずっと感染対策をほぼ変えずに続けてきたけれど、孤立感が強くなる傾向は継続している。

 でも、あちこちでコロナ感染の話題は増えている。

 今年も夏は、不安を抱えながら、というのは変わらないようだ。


夕方

 午後4時過ぎに用事は終わり、建物の外へ出る。

 冷房が効いている場所にいたので、寒がりのためジャケットを着ていて、外気に触れても、しばらくは体があたたまらなかった。

 ただ、少し歩くと、さすがに暑くなってきて、上着を脱ぐ。

電車

 駅に着く。

 ホームを歩いて、空になったペットボトルを捨てようと、今は現金が使えなくなった自販機の隣のボックスに向かっているとき、電車がホームに入ってきて、止まりそうになり、少しあわてるように、回収ボックスに入れてから、電車に乗り込む。

 電車の車両の中は空いている。

 自分から見える範囲に過ぎないけれど、マスクをしている人は朝より多い気がする。

 ざっと数えて、10人くらい。それでも、着用率は2割くらいに過ぎない、と思う。

スイーツ

 電車の隅の優先席のところに中年の男女のカップルがいる。

 女性はゆかたを着て、優先席に座り、ショートパンツをはいた男性はその前に立っている。二人とも小さなカップに入った、たぶん、スイーツのようなものを食べて、そして、笑顔で会話を続けている。

 最初、かき氷かと思ったけれど、クリームのようにも見えて、とにかくおいしいもののようだし、何しろ楽しそうだった。

画面

 ドアの上の小さい画面では、最近はすっかりニュースを見られなくなった。

 SNSで見つけたかわいいもの。

 そんな見出しで、ネコが映っている。

 何しろ、ずっと明るい映像が流れ続けている。

太陽

 そこから目的の駅まで進んだ。

 降りて、次の路線に乗り換える。

 なんのひっかかりもなくスムーズに、自宅の最寄りの駅に着いた気がする。

 改札を出て、歩いて、公衆電話で家に電話をして、ソフトクリームを買っていくことを伝えると、妻が電話口の向こうで喜んでくれた。

 家の一番近くのコンビニでソフトクリームを購入する。

 早く帰らないと、溶ける、という微妙な焦りを持ちながら、店の外へ出たら、太陽が直接見えた。

 あっつい。

 つい独り言を言ってしまうほど、まだ太陽の光は強かった。




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