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「パリオリンピック開幕」と、「コロナ第11波」。2024.7.27。

 気がついたら、オリンピックが始まっていた。

 朝テレビを見ていたら、ジダンが出ていた。それだけで、オリンピックへの警戒心がゆるんでしまったのだけど、そのあとにバッハ会長の姿を見たら、緊急事態宣言の中で行われた、東京オリンピックにまつわるいろいろなことのイメージを思い出し、何だか気持ちが重くなった。


アプリ

 午前9時前に家を出る。

 蒸し暑い。

 少し風が吹いてくるだけで、気持ちがいい。

 空は、薄曇りなのに、明るい。

 駅まで歩こうと思ったら、家のそばのコンビニの駐車場に何台かクルマが停まっている。そのうちの2台は、タクシーで、それも同じように「〇〇アプリ」という文字が黒い車体の横に大きく入っている。

人数

 さらに歩いていると、人通りがそれほどないが、時々、人と通り過ぎる。

 おそらく違う国籍の大柄な男性と2人、違う場所ですれ違う。

 病院の前に、距離をとって2人の人が待っている。

 駅そばの「1000円カット」の前には今日は誰もいないが、向かいの牛丼屋には一人食べているのが見えるし、その向こうのカット&カラーの店の前には2人の女性と、そのそばに男性が3人で座って待っている。

シーツ

 駅に着く。

 改札の上の電光掲示板には、今日は、遅延の情報が流れていない。

 トラックから、肩に何かを積み上げるように持っている男性が二人、改札のそばの駅の事務所に声をかけている。シーツの交換に参りました。といって、そのまま部屋の中に入っていったようなのだけど、シーツは10枚以上のボリュームがありそうに見えたから、それも二人とも抱えていたから、それだけの枚数が必要な場所が、駅の敷地のどこにそんなスペースがあるのか考えてもわからなかった。

マスク

 駅のホームには、20人以上の人がいる。

 暑い。

 マスクを着用している人は、自分も含めて3人ほどしかいない。

 ただ、全く誰もしなくなるわけではないようだ。

日焼け防止

 土曜日の同じ時刻の電車に乗っていると、いつも乗ってくる人がいる。

 電車に乗って、電車が進む。

 次の駅に着いて、ドアが開いて、乗り込んでくる女性は、去年は帽子や顔や首を覆う布も全部黒くて、とにかく日焼け防止に気を使っているのはわかったのだけど、今年は、同じ女性が、同じように全身を日光から守っている姿勢は同じなのだけど、薄いピンクの色の布に変わっていて、それは、大げさに言えば時代が変化しているように思える。

響き

 駅に着くごとに人が増える。

 終点の一つ前の駅で、一番車両の人の密度が高くなる。

 次の駅に着く前に、車内のアナウンスが若そうな男性の声で響く。

 終点、〇〇駅のドアが開くのは、左がわー、です。

 と開くドアのことを、いつもとは違って、少し音を伸ばして伝えていたが、その言い方は、ちょっと明るい響きを入れようとしているように感じた。

チャラさ

 終点に着いて、車両から人が一斉に降りる。

 そばに立っていた中年の男性が、少し前を手ぶらでゆっくりと歩いている。

 髪の色が、微妙なブラウン。Tシャツ。全体がとてもカジュアルだけど、さっき、横顔が見えていて感じていたチャラさは、後ろ姿でも、変わらない。

 スニーカーもそれほど派手ではないのに、どうしてもチャラい感じに見える。どうして、そう感じてしまうのだろうかと思うと、少し不思議になる。

 その人のせいではないのだろうけれど、人の流れが遅くて、次の路線に乗り換えるには、時間が迫ってきているので、少し小走りして、次の改札に入る。

ガールスカウト

 階段を降りて、ホームを歩いていると、電車がきて、電車に乗る。

 人が多い。体がくっつくくらいの人口密度。

 そばに立っている大人の女性と、子供の女性の集団は、リュックを背負い、動きやすそうで、目立たない色の服装で、全く根拠はないのだけど、ガールスカウトではないか、などと思っていると、次の駅で降りていった。

 車両の中は、静かになった。

情報

 ドアの上の小さい画面では、山形新幹線が大雨で、一部は運転を中止しています、といった情報を流している。

 この電車も乗り換えれば、新幹線につながっているのだけど、今は、その遠さが想像しにくい。

アルコールポンプ

 目的の駅に着く。

 電車を降りて、ホームを歩いて、階段を上って、改札を出る。いつもの土曜日と同じように、駅構内の通路を横切って、向かいの改札のそばにある小さい机の上に、これまではずっとあったアルコール除菌ポンプがなくなっていた。

 確か、ここのところ新型コロナウイルスの感染がずっと拡大しているはずなのだけど、どうして、これから夏休みに入って、人の移動が本格化する時期になくなったのだろう、と思う。

 駅構内を出て、連絡デッキを歩き、階段を降りて、道路を歩く。

 近くから、何か固いものを切断している大きな音が響く。

 セミの声が大きく聞こえる。

 ただ、いつも聴いているみーん、みーん、みーん、というちょっとゆっくりした響きではなく、シャワ、シャワ、シャワ、とやや急かされるような大きな声が響いている。あとで調べたらどうやらクマゼミのようだけど、あまり聞いた記憶はなかった。

 それでも夏の気配は、強く感じさせてくれる。

西海岸

 さらに歩く。

 横断歩道を渡ろうとしたら、すぐ前に若い女性が歩いている。

 ゆったりしたワンピースを着ていて、リゾートの気配がする。

 手に持っている紙袋に「西海岸」という大きな文字。

 それは、勝手な連想だけど、アメリカの西海岸と思ってしまい、行ったこともないのに、さらにリゾートな気持ちにさせてくれる。

 
 クマゼミの大きい声。
 ちょっとうろこ雲に似ている雲が浮いている、夏の空。

 暑い。


新型コロナ第11波が本格化

 新型コロナウイルスが夏の流行期に入り、感染「第11波」が全国で本格化している。患者の急増に伴い、救急や医療機関の受け入れ態勢も次第に追い込まれつつある。新型コロナの感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ5類に移行して以降、予防・治療面での国の財政支援が順次終了。経済的負担を避けるために受診を控えるケースも少なくないとみられ、症状の悪化や周囲に感染を広げる悪循環も指摘される。

(『産經新聞』より)

 感染が拡大したと言われても、おそらくは一度ゆるんだ気持ちを、再び、警戒するのは難しいと思う。

 帰宅直後の手洗いやうがいのほか、入浴で体に付いたウイルスを洗い流して疲労を癒やし、十分な睡眠や栄養バランスの取れた食事を心がけることが大事だと強調。外出時には人混みをなるべく避けるほか、せき込んでいる人が近くにいる場合にはマスクを着用することを推奨しており、「少しの行動変容で感染はある程度コントロールできる」と訴える。

(『産經新聞』より)

 もちろん、こうした医療関係者は、ずっと感染予防に関して、同じように訴えてきたはずだと思うけれど、「5類移行」したといっても、新型コロナウイルスが消滅したわけではないのだから、今年の5月の連休前に、感染予防を訴えることを報道しても良かったのではないか。そうなれば、もしかしたら、今回の「第11波」は防げたのではないか、と思うのは素人考えに過ぎないのだろうか。


 医療の受け皿も広げる。外来対応は、全国4.2万カ所余りの発熱外来が中心だった体制をやめる。移行期間を経て、季節性インフルエンザ患者の診療実績がある6.4万カ所に拡大することを目指す。

(『日本経済新聞』より)

 この記事は、2023年、「5類移行」前の記事だが、ここにある通り、医療の受け皿は本当に広がったのだろうか。そうしたこともきちんと後追い取材して報道欲しいと思うのは、今回の「第11波」でも、すでに「患者の急増に伴い、救急や医療機関の受け入れ態勢も次第に追い込まれつつある」(「産経新聞」2024年7月26日)という表現が出てきているからだ。

 医療の受け皿が広がった上で、今も「追い込まれつつある」のか。それとも医療の受け皿を広げることを目指したものの、途中で頓挫してしまったのか。

 コロナ禍もまだ終わっていないけれど、今後、さらに新しい感染症が襲来した時に備えて、そうした検討も必要だと思う。

 今年の夏も、不安になった。


夕方

 午後4時過ぎ。

 いつもの土曜日よりも、用事が終わる時刻が少し遅めになった。

 朝降りた駅にまた向かう。

 連絡デッキを歩き、カフェやレストランのそばを通っていく。

 人手は、週末らしく、それなりにあって、ただ、やっぱり暑い。

 熱気で包まれているような感覚。

 その空気に負けて、今日、帰りに行こうと思っていた予定をあきらめて、家に帰ることにする。

電車

 駅に着いて、少し経つと、電車が来る。

 乗り込むと、かなり空いている。

 朝の電車と比べると、マスク着用率が上がっているように感じる。

 横に長くある7人がけの座席で3人がマスクをしていて、その向かいの7人席も同じ人数だった。だから、この場所の着用率は、4割を超えることになる。

人口密度

 大きな駅に着いて、かなりの人数が降りたと思っていたら、もっと大勢の人が乗ってきて、体がくっつくくらいの密度になる。

 あちこちから会話が聞こえてくる。

 さまざまな年代や、性別。

 久しぶりにこれだけのバリエーションの会話が一気に聞こえてきて、続いているような気がする。

スペース

 そのあとは、かなりスムーズに電車は進んで、何事もなく駅を通過して、目的の駅に着く。

 久しぶりに駅ビルに寄って、ささやかな買い物をしたら、ビルの中の冷房がかなり強かった。

 そのあとに、自宅の最寄りの駅まで続く路線に乗り換える。

 3両編成の電車に乗る。車イスのマークがついているスペースが、2両目だけだと思っていたのに、実は、3両それぞれに、全部、このスペースがあることに初めて気がついた。

 恥ずかしながら、知らないうちに、進化しているのだと思った。

バイキンマン

 そのスペースにベビーカーを押している夫婦らしき若い男女と、小さい男の子と、女性の腕の中で寝ているさらに小さい子どもがいる。ベビーカーには、バイキンマンのお面が置かれている。

 父親らしき男性と手をつないでいた小さい男の子は、ずっと泣いている。すごく激しいわけでもなく、でも、聞き取れないけれど、何かを切実に訴えるような表情をしながら、泣き止まないまま、駅が進む。

 いくつかの駅をすぎて、その親子4人は降りて行った。

 小さい男の子は、まだ泣いていて、泣きながら、何かを訴えながら、父親らしき男性に手をつながれたまま、ホームへ降りていく。

 外はまだ、暑そうだった。




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