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今の「自転車」は、「違う乗り物」に近づいている気がする。

 ある場所で、聞いた話は、自転車に関することだった。

 ある人が、自転車で転倒し、骨折し、仕事を休まなくてはいけなくなった。

 その人を直接、知らないけれど、年齢もそれなりのようだし、大変なことだと思いながら、その話には続きがあった。

 最近は、電動自転車だから、重くて、ケガをしやすい。

 それが、事実かどうかは確認がしようがないものの、納得がいく話でもあった。

「電動」自転車

 定期的に、自転車に乗って、図書館へ行って、本を返却して、また借りたり、を繰り返していて、最後は坂道を登るルートを走り続けている。
 家を出て、商店街を通って、踏切りを渡って、さらに少し広い道路を渡ったり、という途中で、よく追い抜かれるのが、お子様を1人か2人乗せたお母さんと思われる女性の自転車だった。

 加速も速いし、追い抜かれる時も、一気に追いていかれる感じも、なんというか、圧倒的な力の違いを感じることが多く、だから再び、自転車をこいで、追いつく気力もなくなるのだけど、その自転車の多くは、おそらくは「電動」だと思ったのは、サドルの下に細長い箱のようなものが、ついているのが見えるからだった。

 気がついたら、「電動自転車」は、かなり普及している。

 自転車の駐輪場を利用するとき、少し周りを見たら、もしかしたら電動自転車が半分以上止まっているような印象がある。

「電動自転車」と「電動アシスト自転車」

 自分が乗っているのは、ご近所の方にいただいたいわゆる「ママチャリ」で、自分がこいだ分だけしか進まない。さらには、電動自転車と、勝手に呼んでいるものの、おそらくは、その多くが電動アシスト自転車だということを、こうした記事↑で初めて知った。

本来電動自転車は、原付きスクーターのように漕がずに進む自転車型の車両を指します。
注意点としては、電動自転車を運転するには原付きの免許が必要だということです。
これを知らずに公道を走ってしまうと、法令違反になってしまいます。

一方電動アシスト自転車は、ペダルを漕ぐ力をアシストするため、自転車と同じように乗れる自転車です。
自転車なので、もちろん免許はいりません。

厳密にはこのように全く別物の「電動自転車」と「電動アシスト自転車」ですが、一般的にはこれらの使い分けはされていないのが現状です。
おまけに、見た目では違いが分からないほど、この2つはよく似ています。

 さらには、「電動アシスト自転車」は、法律の関係で、時速24キロまでしかアシストが効かないことも、初めて知った。

道路交通法によって、電動アシスト自転車のアシストが利く速度には制限があり、 時速24kmまでです。
 ちなみに、自転車は法律上時速60kmまで速度を出すことができます。
電動アシスト自転車は、電動アシストがついている以外は普通のシティサイクルです。
そのため、時速24kmを超えても漕げば漕ぐほどスピードが出ます。

つまり、電動アシスト自転車で時速24km以上の速さで走ることは可能ですが、速度が上がるほど漕ぐ力が必要になります。

 だから、いつも追い抜かれる自転車は、おそらくは時速24キロくらいかもしれないが、加速が力強いせいか、実際の数字以上に速く感じる可能性もある。

自転車の重さ

 それでも、「電動アシスト自転車」の車体の重量は、ママチャリに比べても、やはり重い。

速く走ることは法律上可能ですが、現実にはなかなか難しいです。
理由は、電動アシスト自転車がママチャリの1.5~2倍重たいことにあります。

(「cyma」サイトより)

 ただ、前に1人、後に子供を1人乗せ、電動アシスト自転車に乗っている女性も少なくないように見えるから、さらに重量は重くなっているはずだ。それでも、時速24キロまで、というようなアシストの制限はあるのかもしれないが、以前と比べても、明らかに平均速度は上がっているのは間違いないように思う。

 それは、ややのんびりと走っているとはいえ、ママチャリに乗っている私が、ここまで楽々と追い抜かされるようになった体感も、そのことが事実だと後押ししているように思う。

 ただ、冒頭で、自転車で転倒して骨折した人が、どうやら電動アシスト自転車に乗っていて、それが重いから、という理由だったらしいけれど、その人は、どうやら1人で乗っていたようだった。
 別の人がやはり転倒して骨折という話も聞いたから、統計的に、自転車の事故での怪我の重症度が高くなっているかどうかはわからないものの、確かに、ここ数年の自転車が絡む事故は、怪我の度合いが重くなっている印象はある。

 それは、やはりスピードもあるけれど、「電動アシスト自転車」が重いことと無関係ではないのではないか。また、子どもを乗せた自転車での転倒という話は、ほとんど聞いたことがないものの、もし事故になれば、さらに重量は重くなっているから、場合によっては大怪我にもつながりかねない。

質の違う自転車

 そう考えると、追い抜かれている時の体感も含めて、「電動アシスト自転車」は、すでに「違う乗り物」になっているように思う。

 
 大げさかもしれないが、自分が乗っているのが「普通の乗用車」とすれば、電動アシスト自転車で、しかもお子様を乗せている姿は、大勢が乗っている「スポーツカー」くらい違う印象になる。

 そうであれば、もしかすると、重量が重く初速が出やすい電動アシスト自転車は、普通の自転車より運転のスキルが要求されるかもしれないし(乗ったことがないので、あやふやですみませんが)、もしかしたら、これまでの自転車とは違う乗り方が求められる可能性もある。


 それを改めて考えないと、これからも自転車で転倒して骨折、といった事故が減らないかもしれない。というよりも、電動アシスト自転車の性能をフルに発揮しながら、同時に安全に運転する方法を、きちんと広める責任が、やはり自転車メーカーにもあるのだと思うが、どうだろうか。(すでにしていたら、すみません)。



(他にも、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでもらえたら、うれしいです)。




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