テッポウユリ

東京在住の40代サラリーマン。神奈川県出身。東京都内の経済学の大学院を修了後、金融情報…

テッポウユリ

東京在住の40代サラリーマン。神奈川県出身。東京都内の経済学の大学院を修了後、金融情報会社を経て資産運用会社に勤務。人生100年時代にあって、今後の自分のキャリアを考えるために読書録を中心に書いています。

最近の記事

ゴールドマン・サックスM&A戦記

1990年代後半から2000年代前半に、GSで日本のM&Aを担当されていた方の自伝的な本。 MBAを取得して日産から飛び出して、GSに入り、そこで実施した日本の通信会社や自動車会社のM&Aについて書かれている。 GSの上場前のいい時代から、上場後の短期利益最優先に傾いていく雰囲気も読み取ることが出来る。 会社に依存することなく、自分の力で自分のキャリアを切り開いていくことをすすめている。 「人生の後半に、自分の居場所は自分で決められるようにしたい」 「自分の居場所を自分の意思

    • 有名企業からの脱出

      産業再生機構のCOO、JAL再生のタスクフォースのメンバーだった冨山和彦さんの著書。 あのJALの改革を推進するだけあって、迫力がすごい。戦死者が出ることも厭わず、戦争するために乗り込んで行って、改革を進めるという。まるでドラマのような感じ。現実はドラマよりもエグいらしいですが。 普通の精神力の人では持ち堪えられない世界なのだと思った。そのような状況になったことがないため想像でしかありませんが。 人は、究極の状態に追い込まれると、利害関係に忠実になり、予想通りに行動するという

      • コーポレート・トランスフォーメーション

        日本的経営モデルである、同質的で連続的な組織モデルは、グローバル、デジタルで変化の激しい時代には対応できない。 異質なものを排除する閉鎖的な共同体的組織ではなく、多様性を認める開放的な組織が必要。 スマイルカーブの左側(川上側)である差別化された商品を企画・開発するキーコンポーネントサプライヤーとなるか、右側(川下側)で顧客との関係を強化するプラットフォーマーとなるかしないと、生き残れない。 スマイルカーブの下限である、部品生産、組み立て、販売だけでは付加価値をつけることは

        • イヤなやつほど仕事がデキる

          ルールに従わない反逆者が、イノベーションを起こすことについて分析した本。 反逆性の5つの要素について本書は展開される。 1) 手強いことや新しいことに飛び込む「新奇性」 2) つねになぜをといかける「好奇心」 3) ものの見方を常に広げ、他者の視点で世界をとらえる「客観性」 4) お仕着せの社会的役割に異を唱え、自分と違う人たち求める「多様性」 5) 人とつながり、人から学べるように、つねに心を開き、自分の弱さをさらけ出す「偽りのなさ」 既成概念、慣習、同調圧力に屈せず

        ゴールドマン・サックスM&A戦記

          知っておいて損はない、会議を操るカラクリ 『図解 反論する技術 反論されない技術』

          会議の流れを自分の都合の良い方向にうまくコントロールする人。 そういう人は周りにいませんか? 明らかに不利な状況にあっても、うまく状況を覆して最終的にはその人の都合の良いようにみんなを納得させてしまう。 後から落ち着いて考えるとおかしいな点も多いのですが、一度決まってしまっているので今更どうにもできない。 そんな人のカラクリがまとめて整理されていると思います。 「まやかし」に近い印象操作と感じるテクニックも多く、使い方には注意が必要だと思いますが、知っておくだけでもためになる

          知っておいて損はない、会議を操るカラクリ 『図解 反論する技術 反論されない技術』

          すごく同感でした。「結局人生はアウトプットで決まる」

          最近、私はNoteでブログを書いて「アウトプット」を始めました。 この本には、ここに至った私の経緯に通じるものを感じました。 ブログ、メルマガ、ツイッターなどSNSで自由にアウトプットできる時代。アウトプットすることは様々な効果を生み出します。 頭の中が整理でき、新たな気づきがあり、結果として理解を高めることもできます。また、アウトプットを人に見てもらうことで自分をプロデュース出来ます。また、アウトプットするためにきちんとインプットする必要性に迫られ、インプットのモチベーシ

          すごく同感でした。「結局人生はアウトプットで決まる」

          デジタル通貨なんて要るの? After Bitcoin仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

          ビットコイン、ディエム(旧リブラ)、中央銀行デジタル通貨と仮想通貨/デジタル通貨が話題になってます。 でも、すでに電子マネーPasmoもwaonも使ってますし、クレジットカードも使ってます。外国ではほとんど財布を持ち歩かない国の人だっているという話は以前から聞いてきましたが、日本でもあまり現金を使わなくてなってきてます。 仮想通貨/デジタル通貨なんてわざわざそんなもの必要あるの?と思いませんか。 この本は、このようなど素人の私にも、ブロックチェーンや仮想通貨/デジタル通貨の

          デジタル通貨なんて要るの? After Bitcoin仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

          雑談は無駄なもの。私はずっとそう思っていました。「最高の雑談力」

          そんな私がなぜこの本を?最近リモートワークの時間が多くなった人も多いのではないでしょうか? リモートワークでは、自分のタスクに集中できる時間を多く持てるようになりますが、代わりに同僚と雑談をする時間が極端に減ります。 雑談がなくなってみて初めて、人と協力して仕事を進めるのが難しいと感じるようになりました。また仕事での充実感が減ったとも感じようになりました。 こんな状況で、私は初めて雑談力の必要を感じ、この本を手にとりました。 なぜ雑談が必要?効率性を重視する人、目的意識が高

          雑談は無駄なもの。私はずっとそう思っていました。「最高の雑談力」

          たった一つのコツとは? 読書録「一瞬で心をつかむ文章術」

          「心をつかむ文章」を「素早く」書く。 たった一つのコツとは? それは「しっかり考えてから書き始める」とのこと。 「何を書くべきか」「どう書くべきか」「どんな順番で書くか」を考えた上で書くこと。 そうすると、結果的に人の心をつかみ、興味深く読んでもらえるものになるようです。 どういうひとに?、どういうときに?文章によるコミュニケーションを活性化したい人に。 ブログ、ソーシャルメディアなど、自分から文章を発信できる能力が必要になる。そう思ってこの本を手にとりました。 企画書、提

          たった一つのコツとは? 読書録「一瞬で心をつかむ文章術」

          あ〜しくじった!を減らそう 読書録「意思決定の教科書」

          「あ〜、判断を間違った。でも、もうこれでやるしかないな」という経験はないでしょうか?後から冷静に考えると、「何であの時はこれでいいって思ってしまったんだろう」と言う経験はあると思います。この本はその原因と対策について書かれています。 この本は、ビジネスのための論文10本を集めた論文集です。専門用語が多かったり、経営判断の話ばかりで全体的に難しい感じはします。しかし、経営者でなくても同じだと思います。みんないろいろな局面で何かを決めて(意思決定)いて、それはどんな人でも共通だな

          あ〜しくじった!を減らそう 読書録「意思決定の教科書」

          ジゾクカノウキンユウ 「証券アナリストジャーナル Feb. 2021 特集サステイナブルファイナンス」

          ジゾクカノウキンユウっていったい?Sustainabilityを持続可能性と訳すのはあまりに直訳すぎる気がするが、サステイナブルファイナンスを日本語に訳すと冗談を抜きにして持続可能金融になるのかもしれない。 サステイナブルファイナンスとは、SDGsやパリ協定の目標達成のために民間資金を動員するための取り組みとのことのようだ。 簡単に言うと、地球環境や社会環境を良くするためのファイナンス(融資や株式債券の発行・投資など)を増やすための仕組み作りをしようということ。 例えば、投

          ジゾクカノウキンユウ 「証券アナリストジャーナル Feb. 2021 特集サステイナブルファイナンス」

          回帰分析やってみる!? 「孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術」

          回帰分析やってみる!?回帰分析は、簡単に言うと、二つの物事の関係性を数値的に把握すること。因果関係を数値で説明すること。そしてその因果関係から予測すること。例えば、「ある広告を出す時に、この広告をどれだけ出したら、どれだけ売り上げが上がるか」、「店を出店する時に、一日の通行量が300人の場所に出店したら売上はどのくらいになるか」の比例の関係をデータから確認して、売上の予測値を確認すること。 大学の統計学、計量経済学で学ぶことだが、実際に使うのは至ってシンプル。エクセルに広告の

          回帰分析やってみる!? 「孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術」

          読書録『人口知能時代に生き残る会社は、ここが違う』

          人生100年時代を生きるために、これからもう一つキャリアくらい必要かと思い、最近、GAFA、AI、ビックデータなどテクノロジーに関して読み始めた。 GAFAが代表的だけど、テクノロジーとグローバルを味方にした企業が独占的な地位を占めるようになるなかで、個人のキャリアもテクノロジーとグローバルの素養の上に築くことがポイントとなってきそう。コミュニケーション能力、クリティカルシンキングやリーダーシップと同列とまではいかないが、そのくらい基礎的に近い能力になると思う。 この本は、

          読書録『人口知能時代に生き残る会社は、ここが違う』