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知っておいて損はない、会議を操るカラクリ 『図解 反論する技術 反論されない技術』

会議の流れを自分の都合の良い方向にうまくコントロールする人。
そういう人は周りにいませんか?
明らかに不利な状況にあっても、うまく状況を覆して最終的にはその人の都合の良いようにみんなを納得させてしまう。
後から落ち着いて考えるとおかしいな点も多いのですが、一度決まってしまっているので今更どうにもできない。
そんな人のカラクリがまとめて整理されていると思います。
「まやかし」に近い印象操作と感じるテクニックも多く、使い方には注意が必要だと思いますが、知っておくだけでもためになると思いました。
毒を持って毒を制す。
結局、会議というのは印象で決まってしまうのだなと思いました。

反論する技術編

「逆質問」でその場をしのぐ!

質問とは、気になる点や不明点があった時にするものだと思ってました。
それだけではなく、戦術的に質問を投げかけるようです。
まともな質問を思い浮かばないくらい、全く理解できないこともあります。
その際に、もう一度説明してもらったり、言葉の定義を確認したり、全体を図で説明してもらうなどは、まともなやり方だと思います。
一方、「そもそも何なのか」を説明させたり何でもいいから質問しまくるというのは、かなり戦術的な手法です。いやらしいやり方ですが、確かにこういう人います。相手の思い通りにさせないための防御としては、かなり有効なテクニックだと思います。

都合よく論点をずらす!

論点をずらすといっていることからも、こちらも非常に戦術的な手法です。
論点の整理をしつつ、自分の都合の良いように整理し、まとめてしまう都合の悪い話題は、するりと別の話題に移してしまう自分の有利な問題点を論点に設定してしまう
相手の熱意だけを褒めるという手法、私の身近にこれを使う人がいます。熱意だけ褒めて内容は明に暗に否定する。人を馬鹿にしたような手法で好きではありません。しかし、会議では参加者の持つ印象が大事です。熱意を褒めるという行為自体は、表面上は肯定的な行為ですので、自分は肯定的でありながら内容がダメだと参加者に印象付けることができます。いやらしい手法ですが、非常に効果的だと思いました。

答えるのをやめる!

わざと黙ってしまう、いろいろ理由をつけて答えないなど、こちらは自分が質問攻めにあった際の防御方法になると思いました。本質では無い質問への回答に窮して会議の時間が無くなったり、印象が悪くなってしまうということはあります。いちいち、まじめに答えない方が良い時もあるのです。また、時には回答のしようがない質問をしてくる人もいます。

相手のスキを突く!

総論は賛成し、各論を問題にする。国会の野党のようですが、これも効果的だと思いました。総論には賛成するので肯定的な印象を与えつつ、各論で反対することで、実際の内容を否定しながら、相手を否定るすことができます。
また本質では無い部分であっても、矛盾を指摘したり、資料上の誤字やデータの不正を指摘したりすることで、問題点について否定的な印象を与えることができます。会議の時間の多くがそこに費やされれば、さらに効果は高くなります。
相手の弱点に絞って攻め続ける、失敗事例を確認する、デメリットを議論することで相手の印象を悪くし、説得力を弱めることが出来そうです。

反論されない技術編

「一理ある」と思わせる!

事実を起きた順番に客観的に述べたり動かない事実をベースに話すなど、相手につけ入る隙を与えずに、事実のみを述べるので信頼を得ることができます。
キーワードや一貫性のある話を繰り返すことで、会議の中で自分の主張を印象付けかつ信頼感を与えることができます。
また会議のキーパーソンを狙い撃ちにして納得させてしまうと、会議全体での印象を決定付けることができます。

証拠をもとに説得する!

客観的な証拠、正確な数字、統計データなど、こちらも動かぬ事実をベースにすることで、隙を与えずに信頼を勝ちうることができます。
また、何かに例えてわかりやすく説明したり、権威を引用したり、成功事例を説明するなど、こちらも会議の参加者を印象付けるには効果的だと思いました。

評価

衝撃を受けた  :★★★★☆
役立った    :★★★★★
読み易かった  :★★★★☆
また読み返したい:★★★★☆

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