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ゴールドマン・サックスM&A戦記

1990年代後半から2000年代前半に、GSで日本のM&Aを担当されていた方の自伝的な本。
MBAを取得して日産から飛び出して、GSに入り、そこで実施した日本の通信会社や自動車会社のM&Aについて書かれている。
GSの上場前のいい時代から、上場後の短期利益最優先に傾いていく雰囲気も読み取ることが出来る。
会社に依存することなく、自分の力で自分のキャリアを切り開いていくことをすすめている。
「人生の後半に、自分の居場所は自分で決められるようにしたい」
「自分の居場所を自分の意思と無関係に組織の側に一方的に決められる立場にいることだけは、絶対に避けたい」
「20代はプロフェッショナルな人生を送るためのけいけん、スキル、基礎知識をひたすら身につける、30代はひたすら仕事に励む、40代は地位を得て社会に大きなインパクトを与える仕事をする、50代はお金のことを考えずに好きな仕事だけをする」
などの筆者の人生論が印象的だった。
誰しもが考えていることだと思うが、自分の人生について、流されるのではなく、常に主体的に考えて自分の人生の意思決定してくことの重要性を改めて感じた。

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