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読書

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2021年1月の記事一覧

【形から入るあなたへ】読んでみたくなる名言(当社比)集めてみた

【形から入るあなたへ】読んでみたくなる名言(当社比)集めてみた

世界の名作に出てくる名言がさらっと引用できたらかっこいいんじゃないか。
そんな中学2年生が抱きそうな思いを胸に様々な本を読んでみて、わかったことがひとつある。

名言の引用は、8割が伝わらないまぁここ、日本だしね。基礎教養としてシェイクスピア作品の引用がバンバン出てくるグレートブリテン北アイルランド連合王国とは文化が違うのだ。わたしの知人は「源氏物語」を「祇園精舎の鐘の声」だと思っていた。さすがに

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「走る理由」を探し求めて

「走る理由」を探し求めて

ぶっちゃけ、原監督には三浦しをん『風が強く吹いている』(新潮社)よりこっちを推して欲しかった。いや、出版社違うから仕方ないんだけど!

2008年、箱根駅伝の予選会に落選した青山学院大学の原監督は、関東学連選抜の監督として箱根駅伝の走路に立った。そしてなんと、シード権内に入るどころか上位争いまでしてしまったのだ。
今ではルールも変わって、チーム成績も個人成績も参考記録にしかならないし、箱根を2回以

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よく燃える推しを思う

よく燃える推しを思う

宇佐見りん『推し、燃ゆ』(河出書房新社)

推しが燃えた。
主人公のあかりが推していたのは某アイドルの真幸くん。彼がファンを殴ったらしい。

推しはいますか。私はいます。
推しが燃えたことはありますか。私はあります。ファンは殴んないけど。
スポーツ選手を推してると、割とよく火事現場に遭遇する。だよね。だって競技には勝ち負けがどうしても付随する。
ライブ後に「あのダンスのキレが悪かった」と言う人は絶

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そこに、愛はあるんか? いえ、友情でしたら。

そこに、愛はあるんか? いえ、友情でしたら。

身も蓋もない話をしよう。

シェイクスピアは読むもんじゃない。

戯曲ってつまりお芝居の脚本だから、当然読むより見る方が面白いに決まっている。シェイクスピア、37戯曲。400年も昔の人だから、実は40作品あるとかなんとか刻一刻と状況は変わっていくけれど、著作がいくら増えようと揺るがないものは揺るがない。
読むより、見ろ。

でもまぁ、「読んでも面白いシェイクスピア作品」を挙げてみるぐらいならできる

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【続いちゃった】読みたくなる名言(当社比)集めてみた②

【続いちゃった】読みたくなる名言(当社比)集めてみた②

「三点リーダーって、二つつなげるのが正式な使用法らしいですよ」
「へぇ、で、三点リーダーって何?」
ある日の知人との会話だ。わたしのお目目が三点リーダーである。おもんないわ。

日本語って思ったより通じないんだな、と近年実感している。バベルの塔が崩壊したあとの旧バビロニア帝国民はこんな気持ちだったんだろうか。そういうこの言葉も多分通じてない。旧約聖書の創世記にあるので岩波文庫を立ち読みしてみてくれ

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読んでみたくなる名言(当社比)集めてみた【伊坂編】

読んでみたくなる名言(当社比)集めてみた【伊坂編】

えらっそうにnoteを始めてみたはいいものの、2日目にして語れる本はそれほど多くないことに気が付いた。
早すぎる。
国語のお勉強がしたい訳ではないので読書でそこまで堅苦しい考察はしないし、かといってあらすじ紹介に終始したらそれこそ国語のお勉強じゃないか。要約力!
つまりは、自分のことばで読書感想文を書きたいだけなのだ。自分のことばで。大事なことなので2回言いました。
自分のことばで本を噛み砕くには

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