自分で自分のこと抱きしめられない日に代わりに抱きしめてあげることしかできない
生きるってことは死ぬってことだ。自分もまわりの人間も例外なく、緩やかに死へと向かっている。日常生活に表出せずとも、人は常に誰かの生死とともに生きている。歳を重ねるほど、人が死んだ経験を重ねていく。どうしたって避けられない。いつか必ず行き当たる。それがいつかは分からない。去年の冬にチバユウスケが亡くなった時、大ファンの幼馴染が気に掛かり連絡すると、その日は会社を早退すると言っていた。彼女には一緒に泣ける家族がいたので安堵したが、同時に、分かったことがある。自分にとって大切な誰か