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愛と生活 https://www.instagram.com/himawari_to_…

最近の記事

息吹

リップクリームと洗面所の電球が切れてるから買わなくちゃ。今日は早出したから、退勤もちょっと早い。何の身にもならない業務(手間ばかりかかり経験値の足しにもならない作業)で手一杯になると、身体じゅうを血液と一緒に虚無感がめぐって、0まで消耗してしまうけど、今日は本当に必要な仕事が中心だったので、元気だ。人とたくさんおしゃべりしたので、さらに元気だ。というのがもう一昨日の話。 私にとっての快について考える。 日の光をたくさん浴びて、適度に風にあたること。 声を上げて笑うこと。

    • 内訳

      近所での一人飲みってなんでこんなにも幸せなんだ!しかもまだ16時すぎ。日延びたなあ。日を浴びると回復するなあ。美容院行って、担当のお姉さんと取り留めないおしゃべりしてる間に綺麗にしてもらって、たっぷり日の下を歩いて、勝手知ったる近所でふらっと入ったお店でビールにありつく。生き返った心地がして、思ったより自分のこと殺していたんだな〜と思った。 やっぱりどうしたって、まだ私の人生に登場すらしていないもの、目の前に現れてすらいないものについてあれこれ悩んだって仕方がないと思うのだ

      • なんぼのもんじゃい

        現代短歌は根の暗い人間のためにあるものと信じてきたけれど、歌会に通えるような人は本当に根の暗い人間ではないと強く思った。みんな楽しそうに見えた。「めちゃくちゃ楽しかった!」と言っている人が何人もいたし、過半数は常連のようだった。私は、ほとんどの時間を、「早く逃げたい」と思って過ごした。みんな短歌がしたくて、やるぞと思って、ここへ来ているんだなと思った。私はそうじゃなかった。文も絵も、そうじゃない。したくてしているのではなくて、趣味では絶対にない。趣味というのは、自分を日々から

        • 食事の相性

          あー、話つまんないなあ。「相手に文句言う前に、自分自身は話が"つまる"ように努力をしたのか」と脳内ミキティが私に問うてくるけど、わりと努力してる方だと思うんだよな。相手は私が配慮した分いつもとても楽しそうだもん。この日だってそう。相手と私の温度差が分かれば分かるほど私は冷めていく。酔えね〜〜〜〜〜。大好きな店なのに、楽しくね〜〜〜〜〜〜〜〜。 なんていうんだろう。表面的なんだよな、コミュニケーションが。なんとなくいい感じの言葉さえ選んでおけば距離が縮まると思い込んでいるとい

        マガジン

        • 年を重ねる
          4本
        • 呪いを解きたい
          16本
        • 私の代わりに死んだ恋
          3本
        • 一番そばにいる他人
          10本
        • 作っているもの 見てほしいもの
          2本

        記事

          木曜夜の仕事帰りにカウンター席で飲みながら考えること

          私の住む街は各駅停車しか停まらない小さな町だけど、木曜日だというのにお店はあっという間に満席になった。つい10日前に初めて入ったここ、良い。すごい良い。店員さん好き、ご飯好き、流れてる曲のチョイス好き、客層好き。一人で外で飲むなんていつぶりだろう。でも、今日はここ以外考えられなかった。 最近の私はえらい社交的だ。友達の友達と仲良くなったり、15年ぶりの友達と会ったり、友達の旦那さんにすぐ会いたがったり(私の好きな子の好きな人なので、楽しいに決まっている。と思っている。実際に

          木曜夜の仕事帰りにカウンター席で飲みながら考えること

          シンプル

          7時前に家を出たので、まだ外は暗い。次に降りる駅まで乗り換えなしで1時間。暇つぶしに読みかけの本をリュックに忍ばせておいたけど、本のチョイスを誤った。ホームで吐息が白いことに心を躍らせていたら、電車が来て、座席を確保できた後も、ウェルベックを読む気にはなれなかった。丸1時間。通信制限に毎月怯え暮らしているので、ネットサーフィンするのも避けたい。結局、iPhoneのメモ帳を開く。1時間指を動かし続けたら何が書けるだろうと、試してみるかと。 今日会う友人に、説教してしまわないか

          シンプル

          映画的瞬間

          どういうきっかけで人を好きになることが多いですか、と聞かれて、言い淀んだ。尋ねてきた相手は、恋愛対象として意識することと尊敬心を持つことがごく近い感情で、何かに懸命な姿にぐっと来るのだと言った。 私は、自らの過去を回想しても、そんな真っ当な回答できそうもなかった。 会社のデスクの引き出しをめちゃくちゃそっと閉めるところとか、ボリュームを落とした話し声とか、言葉の選び方とか、匂いとか、会話の距離感とか、そういうところを好きになって、いつも恋愛を始めてきた。意識するきっかけは、

          映画的瞬間

          帰省

          特に20代前半は、地元に帰るのが苦手だった。実家にいる時の自分の、親の庇護の下に生きている感じ、なんにもできずに甘えるしかない感じ、どこにも行けない感じ、行きたいところがない感じがどうしても好きになれなくて、一刻も早く東京に、7畳1Kの私の城に戻りたかった。家族から離れて東京駅行きの高速バスに乗るといつも安心した。ああ、私の世界はこっちなんだ、って思えた。今にして思えばあれは、「5歳の私」のことを私自身が少しも受け入れられていなかったからなんだろう。 自分を愛することが多少

          試験勉強じゃない

          今日は寒いので手袋してきた。散らかった部屋は年内に片付くだろうか。髪を切ったら可愛くなったのでやっぱり伸ばしすぎない方がいい。先々週の友人の結婚式を引き摺っており、連日式場や演出や会場飾り付けのアイデアなどを検索し、使用するBGMも絞り込みはじめた。放置していたマッチングアプリでめずらしく話したいと思う人がいたが、たった1往復で相手の返信が途切れた。今月末までのすきパスを今更買った。 私にも描ける絵ってあるだろうか。イラスト好きで、昔は毎日のように描いていたけど、それも10

          試験勉強じゃない

          希望の星

          ヘアセットを終えてから1時間電車に乗るのに、本の一冊も持ってこなかった。けど、いっか。本読んじゃうと、そこに没入してしまう。今日は何にも埋まりたくない。6時に起きてからずっと心が明るくて、イヤホンで耳塞ぐのも勿体無い。楽しかった日の帰り道にはこういうことがよく起こる。自分と世界を切り離したくない。このままの空気に溶け込んでいたい。帰路ではなく往路だが、すでに今日はその状態になっている。今日は友人の結婚式である。読書で暇をつぶすかわりにiPhoneのメモを開いた。 子供の頃か

          希望の星

          ヒント:

          火の鳥を観た。几帳面にも公開日をカレンダーアプリに登録していたが、気づけば1ヶ月が経っていた。すでに都内で上映中の映画館は2ヶ所しかなく、早い時間にやっているのは吉祥寺オデヲンだけだった。一人で映画を観るなら、朝がいい。できるだけ早い時間に用事を済ませて、明るいうちに家に帰るのが好きだ。 決して近いわけではないのだけど、何だかんだ半年に一度は吉祥寺に足を運んでいる。しかも、少なくとも直近3回は映画目的で来ている。オデヲンは今回が初めて。フード持ち込みOKとの情報を事前に得て、

          ヒント:

          波のない海

          冬の寒さは堪える。憂鬱に足元を掬われやすくなる。身体を冷やすのがよくないのか、日が短いのがよくないのか。冬ってやけに無音が際立つ。空気が乾燥していたり、気温が低かったりすると、音の伝わり方って変わったりするんだろうか。家までの帰り道、冷気に包まれて、自分だけが世界から切り離されたような感覚になる。静けさが刺さって痛い。 話したいと思うことがあっても誰にでも話せるタイプじゃない。今日すっごい誰かに話したいと思ったことを、誰にも言うことなく1日を終える日だってままある。口を噤ん

          波のない海

          12月3日日曜日

          今朝は5時に起きた。最低でも7時間以上は睡眠時間を確保しないと一日持たないので、逆算して、昨夜は21時半には布団に入った。それまでにシャワーも済ませて、スキンケアも入念に行い、髪もちゃんと乾かした。いつもこんなにテキパキと寝る支度ができたらいいのに。大抵は寝落ちしてシャワーは朝になり、乾かしきる時間がないまま家を出る時間になる。 最近、すぐに寝付けないことが多い。予定のある前の晩は、特に眠れない。昨日も寝入るのに苦労した。整体で、「背中が張ってると眠れなくなるのよ」と先生が言

          12月3日日曜日

          29歳

          仕事が忙しい。こなす量が多いとか、時期的に忙しいとか、責任あるポジションに就いているとかではなくて、死ぬほど残業があるってわけでもないけど、強いて言うなら、無能な上司が私達の業務の妨げになっていて、それをカバーするために奔走していて、夏からずっと頭が痛い。そんな環境でも人は育つ。この人のようになりたいと思える人がいる。真剣な思いは通じると信じさせてくれる人がいる。悔しくて泣けるくらい向き合えるのは、私の性質だけが理由ではない。少なくとも前職ではそういう風には働けなかった。私は

          眠れないなら無理して眠ろうとしなくていいからとりあえずお湯沸かそう

          怖い。久しぶりに、怖くて、恐怖心で、涙が出た。これは私のミスだ。こういう人だって誰よりもよく知っていたのに、あれだけ傷ついたのに忘れてしまった私のミスだ。同僚としての距離感だったら上手くやれるんだって安心しきっていた私のミスだ。別れを切り出したのは私で、別れた直後なぜか怒りに満ちていた彼に対して、ニコニコとバカ明るく接して、歩み寄って、努力で「元通り」にしたのは私で、同僚としてでも彼を必要としていたのは私で、急に言葉で殴りつけられてまた傷ついてるのは私で。なんで大丈夫だと思っ

          眠れないなら無理して眠ろうとしなくていいからとりあえずお湯沸かそう

          私という器

          5年前の私は、全然違う仕事して、全然違う人と付き合って、全然違う友達と旅行に行っていて、休日の過ごし方も、お金の使い方も、悩みも、着てる服も、全然違う。でも、ずっと同じ部屋に住んでいるし、昔話をすれば誰よりも詳細に記憶しているし、カメラロールには自分の写真が残っているし、確かに私は私なわけで、それが、不思議だ。5年あれば人生は変わる。それどころか、たった3年前の私ですら、まったくの別人に思える。ひとりの家に帰れず、いつまでも最寄り駅のホームで電車眺めてた日々もすっかり遠くて、

          私という器