防衛策

仕事と家事と勉強の両立ができない。勉強が捗るほどに部屋は荒れ、洗い物が溜まる。自炊する余裕がなくなり、食生活は乱れ、食費も嵩んでいく。自分の家なのに落ち着けない。寝つきが悪い。汚い部屋で布団に入り、朝起きると部屋が散らかっている。全身で水を掻いているはずなのに、前に進んでいる感覚がない。顔を上げても上手く息が継げず、どんどん口に水が入ってきて、アップアップしている。精神衛生を保つには、ある程度ゆとりのある状態で生活をそれなりに回している必要があるのだけど、その日常を犠牲にしないと勉強に精を出すことができない。家事や睡眠の犠牲の上でないと勉強ができないというのは、すごく苦しい。1,2ヶ月程度であればむりできるかもしれないけど、習慣になんかとてもできない。継続できない。これは、考え直さないといけない。早急に。むりのない仕組みを作り、落とし込まなければならない。この電車が着くまでに考えよう。

一生これが続くわけではない。生活の中に削れるところはないか。時間や工数がかかりすぎているところはないか。もはや仕事と一緒だな。
まず、朝。8時に起きれば、出社前に30分なら時間を作れる。そうすると、8時間は寝ないと一日もたないので、仕事の前日は0時までに寝る準備を済ませて布団に入っている必要がある。
次、通勤電車。今の進捗状況としては、基本的には、机に向かって、テキストとノートを広げて、電卓を叩いて…というかたちでないと進められない段階なので、朝の満員電車では難しそう。ここは現状は自由時間としよう。
昼休み。コンビニへ買いに行けば25分あれば食べられる。食べながら自分のやりたいことを終わらせて、歯磨きやらなんやらに10分かかるとしても、25分は勉強時間に充てられる。
帰りの電車。所要時間はかかるが、各駅停車なら確実に座れるから、問題を解くとかはできなくても、動画を見ながらテキストを読むくらいならできるかも(元気があれば)。25分はとれる。隙間時間だけでも、ここまでで80分。そもそもこのスケジュールをこなすとしたら、絶対に定時ピッタリで会社を出ないといけないし、仕事の疲れや悩みを引き摺らないように、退勤ソッコー爆音で音楽再生したい。いつもは電車に乗ってから聴き始めるんだけど、それでは遅い。一刻も早く遮断したい。
家に帰ったら、一息つく前に、やらなければならないこと、今すぐできることから先に片付ける。献立が決まっていないなら、先にシャワーを浴びるとか。「終わるまでやる」んじゃなくて、時間で区切って家事をするとか。
あとは、家でも集中できる環境が必要。図書館が開いているときはいいけど(大学の図書館って、社会人の都合のいい時間帯はめちゃくちゃ空いてて最高！出身校のそばに暮らし続けていてよかった)、平日夜遅くなんかは大抵閉まっているので難しい。毎日カフェに行くにも、試験前だけならまだしも、何ヶ月も続けるとなるとお金がかかりすぎる。テーブルも、7畳の部屋にはダイニングテーブル1つしかないので、食事も勉強もTVer観るのも全部そこ。常にごちゃごちゃしているし、気持ちの切り替えがしにくい。ここは課題。場所が変えられないなら、勉強する時用のBGMとかかける？とにかくスイッチになりうるものを用意しないといけない。
夜遅くなるほど頭が働かないし、寝る直前まで頭を動かしていると脳が刺激されて眠れなくなってしまうから、できるだけ22時までにはその日の勉強を終えたい。

教えてもらった言葉。ひとにできて、私だけにできないことがあるもんか。私はできないことだらけで、自力では到底そう思えないけど。やるんでしょ、頑張ろう。頑張ってない私も大好きだけど、頑張ってる私も大好きだよ。

朝、電車に乗ってすぐ気がつく。イヤホンがない。充電しようと思って鞄から出したまま家に忘れた。心が弱すぎるので、それだけで涙が出そうに絶望できる。朝の通勤電車は貴重な自由時間なのに、オザケンに没頭したかったのに…。なにより音楽を聴かないと、混雑した場所、賑やかな場所で自分の心を守る術がなく、平静を保てない。気持ちの切り替えもできない。自他の境が薄すぎて、対外的なものに頼らないと自分のことを守れない。そもそも、イヤホンがないと勉強ができない。

そしてそもそも、仕事のこと。私が勉強してるのは仕事のため、だけど、なんで？別に勉強しなくたって大してお咎めもなく、なんの失敗も成長も評価に反映されないこの職場で、それでも勉強するのはなぜ。こんなに苦しいのに。どこを目指そうとしているのか。苦しいのは、見えないものに向かって突き進むのが苦手だからなのだろうか、自分でわかっていないと進めないからだろうか。なんでこの会社に入ったのかってところから辿らないと分からないだろうか。そこまで掘り返すにはとても時間が足りない。

「◯◯さんの、物事に真正面から向き合う力と、人のこと思いやれる力は、ほんとに自分でちゃんと認めてあげた方がいいよ」。
私が最近追い詰められているのは、特定の人("線"を超えてこちらに踏み込んでくる隣の席の同僚)とばかり会話をしていたからなのだと、大好きなギャルの先輩と久しぶりにマトモに話して気がついた。私は自他の境界がひとよりとても薄い。おそらく自分で自覚しているよりもずっとずっと薄くて、容易く侵入を許し、気づけば深いところまで侵食される。相手の思考や感情に移入しすぎる。無意識のうちに「同じ」気持ちになろうとする。これが、たぶん自分で思ってるよりずっと、できすぎる。やりすぎる。他人の意思が自分の中に流れ込んできて、自分の一部にすらなる。そんでそれがどんどん大きくなって腫れ上がり、ようやく痛みを感じはじめる。なにこれ、私自身の気持ちと違う、異物だ！
普段友人と会う時もそうだけど、私は特定の人とばかり会ったり、短期間で頻繁に会うというのがどうもできない。満遍なく、バランスよく、いろんな人と会い、いろんな自分でいられていないと、精神衛生が保てない。たぶん、これも自他の境界が薄いからだ。特定の思考に触れ続けるとそれに飲み込まれて、疲れてしまう。自分自身を見失ってしまう。「共感力が高い」って、世間ではどちらかというと褒め言葉？というよりも、HSPやら「繊細さん」やらの生きづらさをフォローするための慰めの言葉？何においてもカテゴライズされるのが嫌いすぎて、苦痛すぎて、昔はnote更新するたびにかならずくっつけていたHSPのタグも今はもう一切使っていないのだけど、名前なんてどうだっていいしつけられたくない、ただ、私はそういうひと、というだけ。ただ、異常に神経質というだけ。異常に神経質な私はどうやら人よりも共感力が高いらしいのだけど、これがまあめちゃくちゃに疲れる。情報が入ってきすぎる。満員電車でイヤホン忘れて泣きそうになるのだってそういうことだし、音楽聴くだけじゃ防衛しきれない。それ以外の部分でも、何においても、結局ここに振り回されているんだってこと、忘れないようにしなくちゃいけない。私は「入られやすい」から、友人と会うなら、しょっちゅう顔を合わせていて連絡をとりやすいひとよりも、最近話をしていないひとを誘った方がいいかもしれない。あまりに最近一緒にいすぎるなと思ったら距離をとった方がいい。わざわざ意識しなくても、ずっとそうしてきた気もするけれど。今付き合っている彼にはそういうの感じないな。そういうときはきっと相手の距離のとり方に助けられているか、互いの心地よいと感じる距離感が同じくらいか、どっちかだろうな。どちらにしても感謝している。彼と一緒にいる時の自分のこと、好きだ。

そして今日も勉強をする。勉強時間を捻出するためにスケジュールを見直したら、ちょっと時間の使い方が上手になった気がする。部屋もなんだか片付いた。ただ、時間に追われるのはとても疲れる。今はオザケンが耳障りよくって、限られた余暇ではLIFEだけ聴いてる。あー君とずっと眠りたい！