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読書

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#推薦図書

本多孝好 「MISSING」

本多孝好 「MISSING」

~瑠璃~"あんたのそういうポジティブなとこが、私、好きよ"

思春期の万能感は、今から振り返ると、とても恐ろしい状態だ。
自分の人生は、自分でコントロールできる。自分の人生は自分で切り開く。
正直言って、ただ無知であることが原因の思い込み。
私も思い当たるところが多く、恥ずかしい。

その魔法は解けるのが、世の常だ。
時期はさまざまで、社会人になることがきっかけになることが多いだろう。
"大人にな

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冷泉彰彦  "自動運転「戦場」ルポ"

主にアメリカの自動運転の状況について述べられている。
実際のテクノロジーの部分だけでなく、社会的な部分に細かく言及されていた。政治的な面についての取材も多く、初めて知ることも多かった。

botかどうかを判別するためのシステムとして、車や店舗を選択する方式が最近見られる。これは実はgoogleが買収した企業のシステムで、自動運転や店舗に広告営業をするために、活用されているとの記載があれこれには驚い

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伊坂幸太郎 「バイバイ、ブラックバード」を読んで

テイストは、「死神の精度」に似ています。
伊坂さんのユーモア全開の作品です。

主人公の星野は、5股できるのも納得の、イイ男。

最後のインタビューに、本人が、「これが一番好きっていわれたら、『そうですよね!』と胸を張って言えるような作品になりました」と言っています。 私も、一番好きでした。

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有川浩 「植物図鑑」

大学時代に後輩2人に勧められて読んでみました。

映画化されましたね。観てないです。

付き合ってからの、イチャイチャが最高。
sexの匂いの表現と、そこへ向かう二人のやり取りが微笑ましい。

そして、最後の短編が秀逸。子供を描くのが、上手い。

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宇野常寛 「原子爆弾とジョーカーなき世界」を読んで

宇野さんが、realistであることが、よく分かります。
これだけ、その物語の背景を感じることが出来たら、作品の鑑賞の質が変わってくるのだなと、勉強不足を強く感じました。
個人的には、ここ数年感じていた、もやもやが解消され、今後、何度も読み返すに違いない、作品になりました。 吸血鬼信者です。

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“新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」" を読んで

「【日本の観光ビジネスは実利の精神が足りない】 イギリス人アナリスト日本を叱る」

まず、作者から紹介。

イギリス人の”デービット・アトキンソン”。

オックスフォード大学で日本学を専攻していたそうな。その後、ゴールドマン・サックス入社。2009年からは国宝・重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社に入社し、現在は代表取締役社長だそうです。

本物のエリートきましたー。

統計データを屈指し理路

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川上量生 「鈴木さんにも分かるネットの未来」を読んで

"プラットフォーム提供者が優位の時代でコンテンツ提供者はどう立ち向かっていくべか

いちおう、情報収集の効率化を目指しているので、一次ソースを示します。
ネットにおける情報源は基本的にtwitterの自分で作成したリストから得ています。

蛇足なのかもしれませんが一応説明しますが、川上量生さんはdwangoの社長さんです。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9

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