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ん?キャンベラって首都だよね?【日仏夫婦のなれそめ-🇦🇺3:オーストラリア縦断ロードジャーニー/キャンベラ〜メルボルン編①】

【概要】
この物語はフランス人の夫と日本人の私がオーストラリアで出会って家族になるまでを描いたお話。出会って3週間で意気投合し5555kmのオーストラリア縦断のロードジャーニーの様子を実際の写真とともにつづるノンフィクション小説です。また、チャプターごとに変わるTOP画のデザインは全て私の手書きです。

【目次】
▼チャプター1:出会い編
▶︎第1弾 最愛の夫の第一印象が最悪だった話
▶︎第2弾 策士なの?天然なの?ねえどっち?
▶︎第3弾 絶対に忘れられない恥ずかしすぎる初めてのキス
▶︎第4弾 当たり前の関係
▶︎第5弾 そうだ!シドニーに行こう!

▼チャプター2:ロードジャーニー/シドニー編
▶︎第1弾 ゴールドコースト〜バイロンベイ〜シドニーまでの旅
▶︎第2弾 念願のシドニー到着
▶︎第3弾 ボンダイビーチとおしゃれなランチ
▶︎第4弾 そうだ!キャンベラに行こう

▼チャプター3:ロードジャーニー/キャンベラ・メルボルン〜縦断編
▶ 第1弾 ん?キャンベラって首都だよね。

車はキャンベラに近づいていた。そこで私たちは衝撃の事実を知ることとなる。
彼「おかしいなあれまだ街の中心地につかないのかな?」
さっきから同じ景色を見ているような気がする。キャンベラの中心地の看板を追いかけてきたはずなのだが閑静な住宅街と大きな何かしらの施設が点在しているのが見えた。

地図を開いてそこで衝撃の事実に気づくまででには少し時間がかかった。
私たちが数分間ぐるぐる回っていた閑静な住宅地と大きな建物が並んだそここそがオーストラリアの首都キャンベラだという事実に。

彼「なんにもないね。」
私「なんにもないね。」

キャンベラとはどんな街かは知らなかったが、オーストラリアの首都。大きな街だと勝手に思い込んでいた私達は人っ子1人も歩いていないこの街に大きな衝撃を受け言葉を失った。

おそらく、調べれば歴史的に有名な建造物だってあるだろうし素晴らしい街なのだろう。
しかし私たちの固定概念では首都とはその国の象徴となるメインの場所。日本であれば東京だし、フランスであればパリである。こんなにも何もない地域だとはまさか考えもしなかったので度肝を抜かれたのだった。

聞いたところによると、オーストラリアの首都はシドニーかメルボルンか揉めに揉め間をとって2つの町のちょうど間にある「キャンベラ」が選ばれたそうな。(笑)

▼港町と作戦会議

キャンベラから遠くない場所で、美味しいフィッシュ&チップスが食べられる港町があると知りとりあえず車を走らせることにした。
とりあえず美味しいものを食べながら作戦会議である。(笑)

ベートマンズベイで食べたフィッシュ&チップス。イカリングも入っていて美味しかった。

小ぶりのオイスターだったが味はしっかりしていて美味しかった

彼との旅は本当に行き当たりばったりだった。
今まで海外に行くとなると割とみっちり計画を立てるタイプの私。今回の旅は思いつきでシドニーまで来たと思えば、キャンベラまで旅して今は聞いたこともなかった港町に立ち寄りこんな美味しいフィッシュアンドチップスを目の前にしていた。

彼「いやまさか、キャンベラはこんなに何もなかったとは思わなかったよね。」
私「うん、ちゃんと調べておけばよかったなって反省してる。」
彼「や、調べなかったからここまでたどり着いて今フィッシュ&チップス食べてるの最高じゃない?」

たくさん旅はして来たけれど、自分の赴くままにこんな自由に旅したのははじめてだった。
行き当たりばったりすぎる旅。でもこの時には怖いと恐れる感情はどんどん薄れて旅を楽しむようになっていた。意外となんとかなるもんなんだなと思えるようにまでなっていた。

彼「で、これからどうしよっか。」
私「何て言うかもう分かってる。次はメルボルンまで行かない?って言うんでしょ?」
彼「大正解。ってことは君も同じ意見ってことでいい?」

そうなんじゃないかとは薄々勘づいていたけど、そのまさかだった。
彼の考えることはいつも奇想天外、宇宙人である。(笑)

私「‥‥はい。(笑)」

次の目的地メルボルンまでは約800km、約8時間の距離だ。
つづく

——今回のあとがき——
当時、自分でもなかなかクレイジーなことをしているなという自覚はありました。

でも、前に付き合っていた方に無残な振られ方をしていた私は何がなんでも幸せになってやると勝手に燃えていました(笑)それを体現できていた気がしていて初めは完全に酔いしれていたような気もします。でも旅を続けていくうちにいつしかそんなことどうでもよくなっていきました。
どんな形であれ、気づいたら今まで人生で生きてきた中でも1番と呼べる大きなチャレンジの最中にいると気づいた時「こんなはずじゃなかったのに」という自分と「面白すぎるやろもっとやれやれ!」という2つの自分。

でも今なら思います。
人生、計画的でない方がたくさんのドラマがあって面白いのかも。

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引き続き良い一日をお過ごしください。

▼次回のお話

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