パートナーと一緒にピルについて学んだ日
親友は随分前からピルを飲んでいる。
とある日、ピルの話になった時に親友は実際に使用した感想を交えながら様々なメリットを教えてくれた。
「日本人はほんの少しのデメリットを知るだけで“やらない(飲まない)方がいい!”って考えになりがちだから飲んでない人のが多いけど、どう考えてもメリットのほうが多いし私はピル飲むようになって色んな悩みから解放されたよ!」
PMSや月経痛が軽くなる
生理の日をコントロールできる
望まぬ妊娠を防げる
子宮の老化を遅くできる(語弊有り!記事を最後まで読んでネ)
そういう親友の話を聞いていたのと、ほんの少しのデメリットをそんなに気にしない私はピルを飲むべきか考えたことが何度かあった。
まず、私はPMSがびっくりするほど重い時がある。
最近はそこまで重くは無いのだけれど、いつだかあまりの辛さにこんな記事を書いていたくらいには重い。
その場しのぎで緩和するよりも根本から治したい気持ちがあるから、ホルモンバランスの調整をしてくれるピルは薬局の薬を買うよりよっぽど良いと思った。
そしてもうひとつは将来子供を持つか考えた時に浮かぶ高齢出産のリスクについて。
私の母は38歳だかそこらで一度流産している。
35歳以降は高齢出産と言われて健康な子供が生まれる可能性は歳を取るにつれて低くなっていくのはよく聞く話だ。
けれど私は、もし子どもを作るのならば32歳〜35歳くらいが良い!むしろ35歳以降でもいけるならそうしたい!
という気持ちが強くある。
理由はいくつかあって、
身の回りの35歳〜40歳で子供を産んだ先輩たちが一番幸せそう!(金銭的な余裕、自分のキャリアもありつつ心の余裕もある。ゆえに子供が可愛くて仕方ない!ってみんな言う。)
個人的に子供がいる人生もいいなって思うけど、マストだとは思ってない
今は子供いらない!お金も無いしまだまだやりたいことがたくさんある
などなど。
周りの影響ももちろんあるけれど、冷静に考えても3年後とかに子供ができるイメージも湧かないし欲も無くて。
そんなこんなで適齢期以降に産む可能性を考えているのであれば、ピルを飲むことはやっぱりメリットになる。
…って、そうは知っていてもなんだかんだでズルズルしてしまい、
病院に行くことも親友の知識以上にピルについて調べることもしなかった。
そんな状態で先日こんなことがあった。
「来週旅行だからもう今日には生理来ないとマズいのに来ない…
ルナルナでは6日前に来るって書いてあるのに…」
土曜日の朝から大きな声でひとりごとを言った。同棲中の彼氏は隣でまだウトウトしている。
私の生理周期はかなり正確で、ルナルナの言う日にちからズレたとしても2日程度。
だからこそ旅行の日にちを生理とズラして予約したのに、これじゃ元も子もない!
「あら、そうなの…温泉ある宿なのにねぇ…」
とか眠そうに答えていた彼も、目が冴えてくると共に少しずつ私に寄り添うような言葉に変わってきた。
「生理来ないだけでなんか色んな可能性考えちゃってきっと不安だよね。
旅行は最悪温泉入れなくても良いように別のプラン考えるとして、体調とかは大丈夫??
もう数日待っても来なかったら、妊娠検査薬とかやってみようか…」
正直わたし的には生理が来たら来たで不快なわけだし体調も全く悪くないから妊娠の可能性もあまり考えられなくて、不安という心境では無かったんだけど…
それは伝えず、ふと思い出したようにピルの話をした。
「ピル飲もうかなぁ」
「ピル?」
「うん。生理周期もコントロール出来るからこういうこと起きないし、妊娠の心配も無くなるし、子宮が歳をとらないんだって。」
「子宮が歳をとらない?どういうこと?」
「細かいことは分からない」
「ピル飲むことにデメリットもあるの?」
「血栓とか聞くけど詳しく調べたことはない」
「金額とかは現実なのかな?」
「そんなに高くないって聞くけどいくらかは分からない」
「……そう…調べよっか。」
私のあまりの無知さに彼はスマホを取り出した。
こうして、朝9時からベッドで2人横になりピルについてのYouTube動画を見始める時間が始まった。
まず私たちの1番の疑問の「子宮が歳をとらない」という曖昧な表現に関してかなり参考になったのはこの動画だ。
「歳をとらない」という表現は実際ちょっと間違いだった。
でも毎月生理が来ることで受けるダメージを軽減できるという意味では高齢出産リスクに対して多少はアプローチ出来るみたい。(知識に関してはYouTubeを見てほしい!ここでは割愛します)
ということを学び、
次にデメリットを調べるとやっぱり脳血栓のリスクがほんの少し高まるとのこと。でもこれ以外のデメリットは無い。
金額に関しては飲む薬によって変わってくるこはもちろんだけど、なんとなくは分かった。
そんなこんなで彼と一緒にピルについて学び、「デメリットがこれだけでhonoちゃんが飲みたいなら飲んだほうが良いね」と言われてその日は終わった。
当たり障りの無い結論になったのだけど、私はその時間にすごく価値を感じたし、満足した。
結局2日後に生理が来て、旅行は私のコロナでお預けになり、バタバタと年末になって今日に至る。
私は当事者意識の無い人が嫌なので、彼のこの対応はありがたかった。
そもそもピルを飲む必要があるのは女性側だし、完全に私がちゃんと調べるべき!!なのだけど…
詳細まで調べるのが億劫になってしまいがちな私にとって彼の行動はベストだった。
女性側がピルを飲もうと飲まなかろうと何変わらない男性側にとっては「飲みたいなら飲んだら?」とか「ふうん、良いんじゃない」とか言う人が多いと思う。
私が男性でもきっとそう言う。
だって飲むことを否定しなければ良くない?って。
ピルを飲む当事者じゃないのだから。
飲むのは女性なのだから。
けれどここで「ピルって結局何なの??」って理解する姿勢を持つことはかなり優しくて紳士的だ。何より当事者意識がある。
彼氏がそこまで考えてくれているのかは分からないけれど、私が気付かされたのは、
パートナーの身体なのだから、自分が飲むものと同じくらい大切に考えるべきじゃん!ってこと。
お互いの身体のことを他人事だと思わずに、きちんと学ぶ姿勢を忘れてはいけない。
Web診療なんかも普及してきて、私もコロナ禍で実際に利用したらかなり便利なツールだった。
それがあれば毎度病院や薬局に行かなくてもいいし、ピルの処方もそんなに面倒なことじゃない。
YouTubeやブログを見れば、無料で知識も得られる。
本当に良い時代!
こんな時だからこそ、パートナーと一緒にお互いの身体のことについて調べてみてほしい。
その時間の学びも、2人にとってのその時間そのものも、とても価値のあるものになるはず。
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