故芥子

故芥子(こけし)

故芥子

故芥子(こけし)

最近の記事

人間性

人間移ろうものであって、不変では無いというのはまあある程度理解はするのだが、思うところはあるもので。 私がTwitterを始めたころ、過激な発言をして呪詛と言っても良いような呟きばかりしていた人に子供ができたらしい。 というのも親になった系の本を出版したという宣伝を見てはじめて知ったのだが。 しかし、呪詛を喚き散らしていたような人間が、なんとなくいい感じの文章とキャッチーな言葉遣いでバズり、人々に受け入れられる様をみるとなんとも複雑な気分になるのである。 許す許せないと

    • さざめき

      私は何を思って過ごしているのか? 自分の心持ちを表現する言葉を常に持ち合わせていないのではないか。 心がざわつくような時、その原因がわからない。 ある香りを嗅ぐと、心がさざなみ立つようなゆらめきを感じる。 郷愁か焦燥か、わからない。 なぜそうかきたてられるのかもわからない。 他人に試してもらったが、どうやら私だけらしい。 となればそれは創作意欲と言い換えることができるかもしれない。 創作意欲を掻き立てられるという衝動を、心がざわめくと私は感じているのだろうか。 衝動と

      • 宇宙への深海

        木星の海エウロパと、南極の凍らない湖の成分がよく似ていて、木星に生物が居れば、南極にもいる。という話がある。 この話を飛躍させた上でSFのテイストを加えると 南極の凍らない湖は木星の海であり、南極の湖を潜り続けると木星の海に出るということだ。 深海は下へと潜りすぎると方向や平衡感覚が狂った時、上へ行くつもりが下へと進んでしまうことがあるらしい。 南極の湖に潜り続けて、その現象が起きたとしたら、 それは木星に出るために必要な手順だろう。 南極の湖は表層にある木星への道

        • 手紙の話

          時折、思い出した時に手紙を送ることにした。 好きな詩、歌詞、言葉。 なんでもいいので一筆箋に書いて送る。 加えて、それを選んだかという解説をしがちだが、選んだ言葉というのはそれだけでも完結できるものであるので、まったくの蛇足である。 それはそうとして、手紙における真にいいところというのは 自分で自分の書いた文章を見返すことができないというところだ。 手紙という会話 自分で自分の文章を見返すことができないというのは、文章という記録でありながら、限りなく会話に近いもので

          自己アピール構文

          就活への嫌悪感を綴っています。前向きで快活さに自覚がある人は回避するべき記事です。 主に就活において自己アピールを書かなければならないとき、大抵がテンプレートに沿って書くことを強要される。 私はこの構文の悪意なく人の人生を消費させるところに嫌悪感がある。 全ての経験には価値があるという同調圧力だ。 それも一言で表せるように簡潔でわかりやすくなどと悪趣味がすぎる。 そのうえ「本当のあなた」のような正直さを求める図々しさよ。 人の内面は自由であると本気で思い、外側をな

          自己アピール構文

          活字中毒

          暇さえあればTwitterを見ている。 通信制限がかかっている間は無条件で動画が再生されてしまうインスタは見れないし、ネットニュースも画像付きだと読み込みが悪い。 Wikipediaを散策することもあれど、Twitterの手軽さエンタメ力の高さには敵わない。 それはそうとして それは自分の文字に対する欲求をインスタントに消化しようとしているだけでは?恐ろしいことに反論出来ないんだなぁこれが。 たしかに買っただけで積んでいる本も数冊あるし、青空文庫にもダウンロード済み

          活字中毒

          魔法少女、フラミンゴ

          部屋に一つ置くだけで全ての調度品がそれを中心に回ってしまう家具のことをヒロイン家具と呼ぶそうだ。 そのヒロイン家具としてフラミンゴの置物というのはポテンシャルは凄まじい フラミンゴは部屋の全ての秩序を崩壊させ、フラミンゴを中心にもう一度秩序を構築するそれはどういうことか、例を挙げる 白い部屋に白いテーブル、あるいは自分の部屋、道路、教室、どのいずれもがそれなりの秩序を伴っている。 そこに一つ、フラミンゴが現れたら? それだけで空間は非現実みを帯びシュールレアリスムの

          魔法少女、フラミンゴ

          お酒の話

          一人で飲むのが好き。友達と飲むのも好きだけど好きのレイヤーというかベクトルが違うからあんまり比べられない。 それはともかく、お酒が好き。飲むのが好きと言っても人によって色々あると思う。 テンションが上がるから好き。味が好き。雰囲気が好き。 私は美味しいから好きなのだが、これが難しい。 お酒らしい苦さは好きじゃないし、だからといって甘すぎるとジュースでいいと思う。 そんなだから今は梅酒ばかり飲んでいる。 お酒のすごいところはおかずに合うところおつまみをもっと美味しく

          お酒の話

          筆が乗ってる時に終わらせないと何も終わらない

          書きかけとかタイトルだけつけて終わったnoteがいっぱい残ってる。 でも多分思い出した上でやる気にならないと一生書き終わらない。 この記事だって 「書きかけだし、終わらせるか〜」 みたいに思い出して書いてるわけじゃなくて、新規で書き起こしてる。 まぁこれは 短くてもちゃんと終わらせような という戒めなのでサクッと終わらせます。

          筆が乗ってる時に終わらせないと何も終わらない

          飽き性でも長く続く趣味の話

          私は多趣味だが、これは飽き性の言い換えと解釈してもなんら問題ないもので、今だって詩集を読みながら哲学と数学の関係性について思考を巡らせ、数学と文学は対立する項目ではないが、その優劣が槍玉にあげられるのなぜか考え始めたところで、考えていても仕方がないから何か書こうとnoteの存在を思い出し今に至るのである。 これだけ見ると多動症のケがなきにしもあらずといったところだが、生活に支障があるものでもなし。私は自分が健康な人間であると思っている方が健全に生きることができるのであまり気

          飽き性でも長く続く趣味の話

          『来る』と捨て子の話

          ※この記事は映画『来る』のネタバレを含みます Wikipediaの「子殺し」の欄は「間引き」について語られているが、いやに具体的で怖いので引用はしないでおく。興味ある人は読んでね! さて、こんな話を書こうと思ったのは映画『来る』を見たからである。別に見ようと思ってないよーだとか、もう見た!という人だけこの先に進んでほしい。 ここからネタバレ注意 『来る』には「子を産みたかった女」「生まれたかった子供」「堕胎させたい男」がワンセットで出てきます。 この「子を産みたかっ

          『来る』と捨て子の話

          映画『2012』

          終盤だけ見た感想。最初から見ると感想は違ってくると思うのでこっちで。 ネタバレ注意です 地殻変動により地球は滅亡に向かっている。トップは秘密裏に脱出船を開発していた…が全人類を乗せることはできない…その秘密を知った家族は生き残る為に行動する! で、そのラスト30分程度を見た第三艦の修理が災害に間に合わず、出航しない。乗船客を見捨てるのかと暴動が起きる。その暴動の間、主人公一家は裏口(修理口)から船に侵入する。 その頃管理室では技術者の説得により、全員は助けられないとい

          映画『2012』

          同時に成立する考えの話

          並行して違う考えが両立することがよくある。言語化しないと理解も得にくい考え方なので書いてみようと思った。 性交渉がものすごく苦手だ。迫られるともっと苦手だと思った。特にダメなのが 「どうしたい?」という質問。「どう」がわからずに選択肢を自分で用意してしまう。 ①「してもいいとは思っている」 ②「したいかしたくないかと言われるとしたくない。寝たい」 ③「②を選ぶとお互いにとっていい結果にならないので、選びたくない」 ④「全くそう思わないが、してほしいと言う」 ②の

          同時に成立する考えの話

          SNSからnoteを読む人へ

          noteに登録はしてないし、使わないけれどTwitterで見かけたから読んでる。という人はそこそこいると思っている。 既読感覚でいいので右下の♡を押してほしい。ちょっとした応援になる。 押すと「ありがとう!」のメッセージと同時に画像が出てくることもある。ちなみに私はネコの画像を登録してる。多分毎回でてくる画像が違うので興味本位でいいから押してほしい。 記事が読まれてても♡が0個だと、もう少し考えようと思って下書きに戻したりしてしまう。昔読んだのが消えてる!とならないため

          SNSからnoteを読む人へ

          結婚の話

          25歳の時点で恋人がいなければお見合いをさせるそう言い聞かされて生きてきた。最初に言われたのがいつだったかわからないけれど、中学の時にはその覚悟はできていた。 今は21。そろそろカウントダウンだ。 私は就活生で、四月には新卒になるだろう。彼氏はいる。結婚したいとも言われている。私は新卒で結婚はしたくないと思っている。だから最低でも一年後。そう思っていたのだが。 同棲するなら結婚しろ初耳。私は一人暮らしはしたくないが結婚もしたくない(少なくとも一年は)。だから同棲して無事

          結婚の話

          価値観が違う話

          自分は世間とか社会に出たら〜という言葉がが嫌いな人間だが、ちょっと学生辞めることに絶望しそうになった話。 まずこの記事を読んで欲しい男社会で負けて男をやめた話|ハルオサン|note(ノート) https://note.com/keikubi/n/n557dfe00d623 これを読んだ時、2000年前後の話かな?と思ったこの記事の中の世間は、あまりにもオジサンと若者に価値観の乖離がないように見えたから。 例えば、女性に向けた性的な発言はセクハラだという意識は若者にはあっ

          価値観が違う話