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宇宙への深海

木星の海エウロパと、南極の凍らない湖の成分がよく似ていて、木星に生物が居れば、南極にもいる。という話がある。

この話を飛躍させた上でSFのテイストを加えると
南極の凍らない湖は木星の海であり、南極の湖を潜り続けると木星の海に出るということだ。

深海は下へと潜りすぎると方向や平衡感覚が狂った時、上へ行くつもりが下へと進んでしまうことがあるらしい。

南極の湖に潜り続けて、その現象が起きたとしたら、
それは木星に出るために必要な手順だろう。

南極の湖は表層にある木星への道であるが、実際はあらゆる海にそのような道があり、平衡感覚の狂った人々は宇宙を目指したのだ。
だとすれば、平衡感覚は狂ったのではなく、本当は正しく上を目指していたことになる。

どちらを目指したとて、人にはたどり着けぬ死の道であることに変わりは無い。
全ては夢物語。


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