魔法少女、フラミンゴ

部屋に一つ置くだけで全ての調度品がそれを中心に回ってしまう家具のことをヒロイン家具と呼ぶそうだ。

そのヒロイン家具としてフラミンゴの置物というのはポテンシャルは凄まじい

フラミンゴは部屋の全ての秩序を崩壊させ、フラミンゴを中心にもう一度秩序を構築する

それはどういうことか、例を挙げる

白い部屋に白いテーブル、あるいは自分の部屋、道路、教室、どのいずれもがそれなりの秩序を伴っている。

そこに一つ、フラミンゴが現れたら?

それだけで空間は非現実みを帯びシュールレアリスムの世界観となる。

ここでもう一度文章を見てほしいのだが、これはフラミンゴが一度現実らしい秩序を強烈な違和感をもって崩壊させた上で、シュールレアリズムの世界観として「フラミンゴがある」ことに対する違和感を拭い去り、秩序を再構成したということにほかならない。

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日常を一変させながら日常に溶け込み、秩序を崩壊させて秩序へ向かう。

ありえない可能性をあるかもしれない世界に書き換える可能性の塊。

まさにヒロインであり魔法少女である。

この素質がヒロイン家具としてのポテンシャルの高さであり、人の想像と空間への適応力を試すのもまたフラミンゴなのである。


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