かぼちゃと、バターと、砂糖と、蜂蜜と。
南瓜、pumpkin、かぼちゃ。
冬至やハロウィンのイメージが強いが旬は夏。
まさに、今が真っ盛り。
我が家のかぼちゃ料理で一番多く出てきたのは、バター煮。
「お父さんはバター煮にしないとかぼちゃ食べないから。」
って母親から聞いた気がする。
あれ、あの料理は父親の母(祖母)に教わったんだっけな?
細かい事はいいや。
バター煮の作り方は簡単。
・かぼちゃバター煮
切ったかぼちゃ、ひたひたの水、ひとかけらのバターをいれて煮るだけ。
蓋はしてもしなくても良いけど、した方が生煮えの心配ない。
煮詰めながら火入れしてく感じね。
塩気は少しのバターだけ。
シンプルだけど美味しい。
仄かな塩気と、乳製品独特のまろやかさ、かぼちゃの甘さが十二分に引き出されて、スイートポテトのようにほっくりと仕上がる。
ぜひ試してほしい。
こんな簡単に出来るのに、こんなに美味いのかと驚くはず。
・かぼちゃ飴煮
物心ついた頃にはこの味に慣れていたのだが、最近驚くほど美味しいかぼちゃの煮方を教わったのです。
しかも、めっちゃ簡単。
バター煮と同じくらい簡単。
教えてくれたのは、行きつけの飲み屋の店主。
俺が小学生の頃からの知り合いで、俺の事を息子のように見守ってくれてる温かい人なので飲みに行くといつも飲み過ぎてしまう……
作り方は超絶シンプル。
鍋に砂糖を薄く満遍なく敷き、かぼちゃの皮が下になるように並べ、水を1/3くらいまでいれ、蓋して煮るというもの。
皮目を下にしたことで、崩れにくく、煮汁が蒸発していくにつれ、濃度がつき飴のようになる。
かぼちゃの飴煮とでも言うのだろうか。
こっくりという表現があう美味さ。
栗や安納芋に似た濃厚な甘さと、砂糖の火入れ加減で香ばしくもできる美味しさだ。
甘い物って意外と日本酒に合うんですよね。
しかも、その店の日本酒のセレクトがいいんだなぁ、世の中が落ち着いたらまた行く。
残っててほしいな。
近所じゃないのもあって何も力になれないのが悔しい、ほんとに悔しい。
また飲みに行けた暁には、たっぷり飲もう。
いつもたっぷり飲んでるけど。
話しが逸れてしまった。
すぐに話しが脱線するのが俺の悪い癖だ。
こんなとこまで読んでくれてる皆さんには頭が上がりません。
(こうやってまた脱線している訳で…)
元に戻そう、えっと、、
かぼちゃの話だったよね。
・かぼちゃキャラメル煮
そう、我が家のバター煮と、飲み屋で教わった飴煮、合わせたら美味いんじゃね?
という安直な考えから合わせてみた。
美味い。
そりゃそうだ、けどなんだろう、どこか知ってる味だな、、、、
キャラメルだ!
キャラメルは砂糖とバターが主原料なのだ。
てことは
「もっとキャラメルにしたら
美味くなるんじゃなね?」
と思った俺は
最初に砂糖を軽く焦がし、バターで止め、キャラメルソースのような物を作ってから煮てみた。
めっちゃ美味い。
甘さ、苦さ、まろやかさ、コク、かぼちゃにピッタリだ。
これは新しい我が家の定番か?と思っていた。
・熟れたかぼちゃと未熟なかぼちゃ。
かぼちゃはしっかり熟れた物が美味い。
と、かぼちゃを溺愛している友人に教わった。
・ヘタがコルクのように乾いてる。
・皮と種が硬い。
・皮と実の間の色がくっきり分かれている。
・ヘタの周りが凹んでいる。
・黄色よりもオレンジ。
・ずっしり重たい
あたりが見分け方だ。
皮と実の間の色で見分けるのはホントに便利な見分け方で、これを意識してから美味しいかぼちゃを食べる率が伸びてきている。
でも、これにはひとつだけ注意点があって、地面に当たって日陰になっていた部分は皮が黄色く、分かりづらいのだ。
熟れたオレンジの物はほぼ確実に甘いのだが、日にあたってない黄色は未熟な事が多い。
その見分けを失敗して、甘さの弱いパサついたかぼちゃを買ってしまった日の事だ。
熟成させたら美味くなる事も多いけど、カットのかぼちゃだと熟成は難しい。
それでも、キャラメル煮なら美味いだろう。
と思ってやったけど、どうもパサついてしまう。
なんでだろう?
かぼちゃの中に砂糖が入りにくいのかな。。。
ならば、もっと入りやすい、蜂蜜を使ってみよう!
・かぼちゃ蜂蜜キャラメル煮
蜂蜜を焦がして、バターで止めて、キャラメル状にして。
皮目を下に並べて。
少なめの水で蓋して蒸し煮に、ある程度火が入ったら蓋を外して煮詰めて。。。
完成!!
多少パサついたかぼちゃでもしっとり、ほっくり、こっくり食える。
俺の大好物。
ごはんのおかずにはならないけど、いい仕事をする副菜、酒のあてにもなるし、弁当にはもってこいだし、スイーツみたいに食えるし、良い事尽くめ。
・種について
かぼちゃの種って使いづらいんです。
市販されてるかぼちゃの種ってのは、種の外皮を剥いたやつで
あれを剥くの大変なんす。。。
でも、もしも沢山ある時とかは、やってみて欲しい。
干したりローストして、外皮をペンチとかで剥くんです。
一応、外皮を食べる事もできるんですけど
超大変なので、オススメはしませんが、一応乗せときますね。
干して、煎って、揚げて、キャラメリゼして、刻んでってしたら食えました!
栄養価スーパー高いので試してみても!!
剥いた種よりも歯応え強くて、ナッツ感がすごい。
俺は好きです。
・おしまいに
夏野菜って身体を冷やすものが多いんですけど、かぼちゃは身体を温める効果があるんです。
しかも、胃や脾臓に優しくて、ビタミンAも豊富だから肌や粘膜の調子を整えてくれる。
夏のうちにあと何回作れるかな。
すぐに我が家の食卓に上がるんだろうな。
また頼むぜ、かぼちゃ。
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