セリ、うるい、菜の花、三寒四温な食卓。
昨日は雪が降ったかと思えば今日は暖かい、まさに三寒四温。
なんだか食卓も三寒四温的で、冬の料理と春の料理がまぜこぜだ。
・我が家の定番、鶏野菜鍋。
鍋、それも鶏の鍋。
我が家で冬場に最も多く作る料理だ。
鶏もも肉、白菜、ねぎ、大根、豆腐、キノコ、など好きな物を水で炊く
味付けはほぼ無し、鶏に塩コショウをするのと、食べる前にゴマとゴマ油をひとたらしするだけ。
ポン酢、大根おろし、ネギ、柚子胡椒などで食べる。
具材は日によって変わる、白菜じゃなくてキャベツの時もあれば、水菜やほうれん草が入るときも。
今日の肉団子っぽいコレ、詰め切れなかったロールキャベツの中身だぜ。なんかナツメグの香りする。自由自由。
今日はセリをいれて食べた。
セリをしゃぶしゃぶして好きなだけ食べる。
これが美味いんだ~
舞茸と鶏との相性が最高だ~
セリ、春の七草のあの子。
シャキシャキを食べると爽やかな香りが弾ける。
根っこも美味い。
ご存じの人も多いだろうけど、きりたんぽ鍋の定番食材だ。
でも、だからと言ってきりたんぽが無い鍋でいれてもいいでしょ?自由自由。
・なんだか素敵な副菜ですこと。
統一感のある食事は心地よい。
必ずしも統一感が必要という訳ではないが、料理同士の統一感があると美味しさもあがる。
というか相殺しにくい。
そりゃ家の食事だからさ、冷蔵庫事情、買い物、賞味期限、家族の好み、気分、リクエスト、、、色々とあってチグハグになることもある。
俺だってそうだ。タンドリーチキンに味噌汁に豆苗中華炒め、とかいう謎の組み合わせをしたばかり。
満足できる統一感になる日は多くない。
けど珍しく良い感じ。
三品も作れたのも大きいけど、どれも良いバランス。
濃いめで甘辛、酸っぱくてほろ苦、淡くてえぐみ。
それでいて春の訪れを感じれる野菜が多い。
菜の花、うるい、たけのこ、きゃべつ、、どれも春らしく良い色、味。
・コハダと菜の花のなます
なんとなく酸っぱい物が食べたくてスーパーでウロウロしてたら酢〆コハダの端っこかな?切り落としが少量で安く売っていたので買った。疲れてんのかな。
最初は大根と人参と一緒になますにしようかと思っていたが、ふと菜花と目が合った。
作り方
人参は拍子木切り(マッチ棒くらい)にして塩でもむ。
菜花は茹でて冷水にとる。
水分を絞った人参、菜花、千切りの生姜、コハダを混ぜて酢と薄口醤油で調味。
市販のコハダがしっかり甘かったので、砂糖やみりんはいれずにシンプルに。
コレも美味しいです。
菜花の苦味と香り、そこにコハダの酸味とキュッとした旨味、人参の歯応えと甘さ、生姜の爽やかな辛味。
この料理はみんな違うけど相性の良い組み合わせ
良い塩梅。こりゃ春先にいいわね~
こういうのがお通しででてきたら嬉しいし、お酒が進むね。
・うるいと筍のおひたし
うるい、料理したことある?
まぁ、そんな多くないよね、知ってた。
けど春の山菜の中では屈指の使いやすさでやんす。
なんといってもあく抜きがいらない。茹でて食べてもサラダにしてもいける。汁でもなんでも。
ネギとチコリーの間みたいな感じだけど、ネギほど香りがキツくなくて、チコリーほど苦くない。
ほどよく苦くてクセがあって、ちょいとぬめりがある。
作り方
我が家の定番はおひたし。
サッと茹でて冷水にとると綺麗な春色。
太い個体の場合は根元側を縦に2つ割り、4つ割りに切ってから茹でると良い。
この日はタケノコと合わせた。
今日はパックのタケノコだけどね。
茹でてアクを抜いて、しっかり水分をきってね。
薄く切ったタケノコ、切って搾ったうるい、粉末の出汁と薄口醤油。
これを和えて完成。
薄口が無ければ塩と少しの醤油で。
うるいのシャキシャキ感とぬめり、ほろ苦さと香り。
タケノコのホクホク感、そしてアクと甘味。
いい相性だ~
この料理は似た者同士という組み合わせ。
系統は近いので相性がいいのは言わずもがなでしょう。
その中にある違いを楽しむのも良いもんです。
・チラガーとキャベツの和え物
チラガーってのは沖縄の方言だ。
顔のことです。顔つらのツラからチラガーになったんかな。知らんけど。
甘辛い味のついた刻みチラガーを貰ったんで、茹でたキャベツとネギと和えてゴマ。
シンプルだけどこういう料理は良い。メシが進む。
今日の献立はどれも酒のアテにはなるけどメシに合うのは少ないからね。
こういう濃いめの料理大事。
この料理は主役の決まってるタイプの料理。
主役のチラガーと、それの実力をしっかり出し切ってくれる名バイプレイヤーが盤石に支えてくれる。
けど、このキャベツとネギが無いとチラガーに飽きるので大事な存在。
チラガーはミミガーよりもネットリしてて、豚足などに近い。
いや、ミミガーも入ってるんだけどね。
顔面丸ごとのを買ったらオススメは鼻です。モッチモチでうんまいのよ~!!コラーゲン!!
チラガーに合わせるなら、キャベツである必要は無い。
白菜でも、タマネギ、きゅうり、春菊、スナップエンドウ、きのこ、ごぼう、レンコン、小松菜。タケノコ、、、、かなりの野菜が合う。
それほど甘辛い味は万能なのだ。自由自由。
・終わりの季節
最近、料理の自由さを感じる。
早いのか遅いのかは分からないけど、知れば知るほど自由で良いなと思う。
それは日本の地域差でも見られるし、世界規模で見ると更に感じる。
というかその日、その瞬間によって違うわ。
例えば俺が昨日は嫌だった事でも、二日酔いの朝ならやっちまうってのだってあるあるだべさ。
人間だもの。自由自由。
三寒四温、そろそろ春が来る。
季節の変わり目、心身を安静にいきましょうね。お元気で。
自由は最高!
いつもありがとうございます。 書くの大好きだけどやっぱ大変だから、サポートして貰えると持続性が増します。