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滋味深い地味飯の会。

ある日、野菜好きな友達から
かぼちゃの煮方を教えて!
ってメッセージがきた。

作りいくー!

玄米も炊こう!

食べたいって人いるし呼ぼう!

ちゃんと料理してイベントに!

ってゆる〜くイベントとしました。

参加者は「食べたい!」って言ってくれた友人や知り合いと、こーゆーの好きそうな人。

料理のメインは、かぼちゃと玄米。
それと季節の野菜達。

素材の味を生かした。
地味で、滋味深くて、素朴な料理。
春だし、苦味を美味しく味わえるようにしよう。

メニュー
・春の混ぜ玄米ご飯
・厚揚げと春キャベツの味噌汁
・牛と菜花の温浸し
・かぼちゃのバター煮
・春キャベツの漬物
・抹茶と豆乳のプリン
・ほうじ茶


1品ずつざっくり説明しますね!

春の混ぜ玄米ご飯
アサリの酒蒸し、生姜、うるい、せり、三葉、白ごまを
主催者のすわちゃんが得意とする玄米と合わせた。

酒蒸しの酒はこだわって、銀嶺月山の大吟醸。
味付けは少しの塩と、少しの薄口醤油。
今回は全体的に薄味ですが、素材の美味しさを最大限引き出して、塩が少なくても美味いようにした。

・厚揚げと春キャベツの味噌汁
春のキャベツは柔らかくて、旨味が濃くて、甘い。
出汁は昆布と鰹節の出汁。

油揚げでも無く、豆腐でもなく、厚揚げってのも良いよね。
なんかちょうどいい。

キャベツを低音で火入れすることで
旨さと甘さがよく出る。
出汁旨味×キャベツ甘味×厚揚げコクと旨味。

味噌のミネラル分がキャベツに合う。

・牛と菜花の温浸し
おひたしの温かいバージョン🔥
サッと下茹でした、菜花と牛肉。

仕上げは黒七味を少し。
これの山椒香とピリッとしまる辛味が最高に合う。

菜花の苦味って敬遠されがちだけど、上手くやれば最高なんです。
この苦味は淡白な物よりも、牛のような旨味の強い物と合わせると上手く化ける。
(ここの感覚はいつか言語化したい)

・かぼちゃのバター煮
今回の会をやるきっかけがこのカボチャ。

個人的に大好きな食べ方であるバター煮。
今回は少し焦がした砂糖と少しのバターと水で煮た為
キャラメルみたいな風味。

皮の方をキャラメルが、身はホクホクねっとり、少しの砂糖と少しのバターは程よくかぼちゃの甘さを引き出す。

・春キャベツの漬物
普通の漬物。
昆布と塩と薄口醤油と唐辛子。

外の葉まで使う事で旨さと彩りと栄養かなり上がるし、だし引いた後の昆布もこれなら美味くなるし、いいことばかり。

普通の漬物って最近食べる機会減ってるけど、この日本の文化大切にしていきたい。
俺は漬物が大好きです。

抹茶と豆乳のプリン
すわちゃん特性の滋味美味いデザート。
豆乳と抹茶のプリンに、粒あん、きな粉、クリーム、くるみ、を。

甘さ控えめ、ほっこり、くどくないのがいいよね。

・ほうじ茶

今回は大好きな加賀棒茶を。
しかも、深煎りなんで、かなり香ばしい。

ほうじ茶の滋味さって素敵ですよね🍵
あと、ほうじ茶の旨味は、こないだ作った
ほうじ茶碗蒸し でよく分かったんで今回も利用。

昆布NGな方の出汁は、ほうじ茶鰹出汁。
またこれで作る温浸しがうめえ。
めっちゃ合うんです!!



と、まぁこんな感じですね、、、

インスタ映えしない料理
田舎の料理を現代風に
どこか懐かしい味
素材の味が美味しいからできる料理

こんなのをテーマにしてみました。


料理人としては、色んな工夫をしてるんですが、正直理解されにくい所。

・例えば
野菜の火入れが超攻めてたり
(素材の旨味や香りや食感を最大限に出す為!)
調味がギリギリの量だったり
ちょっとした手間を沢山かけたんです。

でも、これが和食のやり方かなと。
素材を最大限に活かす。
それがいい所。ムズいけどね。

こーゆーユルい会はこれからもちょくちょく開いていきたいなと思ってます。
とりあえず今日もゆるりと。。。👣

全ては1つのかぼちゃから始まった。

いつもありがとうございます。 書くの大好きだけどやっぱ大変だから、サポートして貰えると持続性が増します。