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カブトムシが死んだ日/マネアカ㉓

こんにちは!
今日もマネジメントについて、個人的に思うことを発信していきたいと思います。

何度も繰り返しになりますが、昨今は共創の時代とも言われ、上司はメンバー1人1人にあわせた関わり方をすることが大事だと言われています。「個性を生かす時代」ですかね。本格的に若者の人口減少が顕在化してきている中、転職市場が活況化しているため、労働力不足に困っている組織も多いのではないでしょうか。

そんな中、力をかけて育てたメンバーが転職してしまうと、やるせない気持ちになりますよね。もしくはふざけんな。とか、傷ついた経験をもつ上司も多いのではないでしょうか。

メンバーのリテンションを維持するためにも、モチベーションを高めて1人1人のパフォーマンスを最大化させるためにも、相手に合わせた関わりは非常に重要と言えます。

でも、どこまでメンバーに合わせる必要があるのでしょう?

僕自身も8年ほど、マネジメントの仕事を担ってきて、多くの若手を育ててきましたが、その経験から思うのは、全てを相手に合わせるのは無理ということです。

人間ですし、言うてしまえば、他人なわけですから。賢者でもない限り、相手を理解し、相手に合わせきることなんて不可能です。

仮にすごく器用な方でそれができたとしても、やめた方が良いと思います。
迎合もしくは甘やかしになりかねません。

でも、相手に合わせることが大事だと人事が言っている・・・。
マネジメントの本にもそういうことが大事だと書いていた・・・。

そんな風に思う方も多いと思います。



そうです。もちろん大事なのです。

僕が伝えたいのは合わせる必要がないということではなく、相手の背景を理解すること・理解しようとすることが大事ということです。もっと平たく言うと、相手の大事にしているものを大事にしようとすることを上司はやるべきということです。

そもそも、上司世代と若手世代では、育ってきた環境が異なります。昨今の若者(1990年代後半~2010年代前半に生まれた人)を指して、Z世代とも言われますが、モノや情報が溢れる時代に生きた今の若者と上司世代が同じ考え方なわけがないのです。

インターンネットが一般的に普及しており、デジタルデバイスが身近なものだった・・・。
携帯電話は初めからスマホでSNSに慣れており、コミュニケーションの仕方が違っていた・・・。
ブランドより共感を求め、コストパフォーマンスだけではなく、タイムパフィーマンスを意識する・・・。
これはあくまで一例ですが、様々な違いがあるのです。

そして、もちろん、これは世代の話ですので、個人単位ではもっと様々な育ってきた環境の違いがあるわけです。

1人1人の背景の違いも全て知ることはできませんが、
違いがあることを理解し、知ろうとすること
このスタンスをもつことが上司には求められると僕は思うのです。

本日、お伝えしたかったのはこれです。
これからの組織・会社を率いている上司・リーダーには、メンバーを理解しようとするスタンス・気持ちを大事にして欲しいと思います。


この記事を読んでくださった皆さんに最後に質問です。


明日メンバーから「僕が育てていたカブトムシが死んでしまったので、明日は有休をとらせてください」と言われたら、どう思いますか?

やっぱり、「はぁ?」と思いますかねw

グッとそこは我慢して、
「大事にしていたカブトムシなのかな・・・」
「いつから育てていたんだろうな・・・」
そんな疑問が湧いてくれば、素敵じゃないですか?

カブトムシと聞くと、そんなことで?と言いたくなりますが、もしかすると、本人にとっては家族同然に扱っていたのかもしれませんし、何か訳ありのカブトムシかもしれないのです。そればかりは本人に聞かないと分からないわけで、勝手に決めつけることはできません。

メンバーの背景に思いを馳せて、まずは気持ちや事実を聞いてあげることが必要なのだと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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