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2022年7月の記事一覧
消えた、ジミー・ペイジ [短編小説]
寝苦しい夜だった。
夜間でも、気温は25度を下回らず湿度も高い。
扇風機は室内の生暖かい空気をかき混ぜているだけで、いっこうに涼しさは感じられない。
さっき入浴したばかりなのに、既に肌が汗ばんでいるようだ。
なかなか寝付くことができず、私は寝返りを打つ。
溜め息をつき、薄く目蓋を開く。
月明かりのせいで、室内はぼんやりとした仄暗さだ。
暗がりの中でも、タンスや本棚の輪郭がおぼろげに分かる。
そ
寝苦しい夜だった。
夜間でも、気温は25度を下回らず湿度も高い。
扇風機は室内の生暖かい空気をかき混ぜているだけで、いっこうに涼しさは感じられない。
さっき入浴したばかりなのに、既に肌が汗ばんでいるようだ。
なかなか寝付くことができず、私は寝返りを打つ。
溜め息をつき、薄く目蓋を開く。
月明かりのせいで、室内はぼんやりとした仄暗さだ。
暗がりの中でも、タンスや本棚の輪郭がおぼろげに分かる。
そ