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エッセイのようなもの

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子どもたちのこと、思い出ばなし、自分のことなどなど。
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キラキラ光る星みたいに

キラキラ光る星みたいに

 野田洋次郎さん(RADWIMPS)の歌『なみしぐさ』をききながら、「お母さん」について、考えている。

 たまたま、この歌を耳にして、気になって、歌詞を確認して、MVを見た。その中で、転んだ男の子に向かって、伸びてくる手を見て、あぁ、この子の「お母さん」だと思った。

 もうこの世にはいない「お母さん」が歌っているみたい。強い母の愛を感じる。悲しみを乗り越えた先、来世でも会うんだという、希望を歌

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オムライスにするよ!

オムライスにするよ!

 今日は朝から、雨が降っている。それで、ホッとしている。雨は、身に纏う空気を柔らかくしてくれる気がする。安心する。

 お母さんって、なんだろうな。
 洗濯を待つ間、思う。

 結婚して、子どもを持つこと、わたしには自然なことだった。大好きな人のと子どもが欲しい。そう思っただけ。深く考えたことがなかった。ありがたいことに、子どもに恵まれ、子育てが始まった。

 子育てが始まったら、覚悟なく子育ては

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せめてお昼ご飯を

せめてお昼ご飯を

 トマト煮を作っている。

 朝から、やけになりかけ、そんなんじゃ嫌だと思い、お腹が空いていたことに気がついた。だから、トマト煮。

 今日は、ナスがメイン。ナスを洗い、一口大に切り、塩水につけていく。鍋に、にんにくのみじん切りを入れ、オリーブオイルを切らしていたから、米油をたんまり入れる。

 ナスの水気を切り、鍋に入れて炒める。お砂糖少々、玉ねぎと角切りにしたベーコンも投入。ボールいっぱいのミ

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自分の身体を大切に〜カウンセリング編③〜

自分の身体を大切に〜カウンセリング編③〜

 2023年の夏。
 コロナ禍が終わり、友達と会う機会が増えた。しばらく会っていない友達たちから、お茶やランチのお誘いを受けるようにもなった。会いたいって、思ってもらえるってうれしいな。ウキウキと、出かける日が増えた。

 わたしは、子育てのアドバイスを求められることが、なぜか多い。しっかり者に見られやすいみたい。本当は、かなり抜けていて、うっかり者なんだけど。

 その上、お調子者のわたし。頼ら

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自分の身体を大切に〜カウンセリング編②〜

自分の身体を大切に〜カウンセリング編②〜

 2023年7月頭。
 カウンセリング第2回目。

 その前に、末の妹とランチをした。

 ロコモコ丼セットを食べながら、話す。この妹は、とてもがんばり屋さんだ。無理ばかりしている。それなのに、いつもわたしに、「おねえちゃん、がんばりすぎんといてよぉ」と言うのだ。その言葉、そっくりお返ししたい。似たもの同士かもしれぬと、気がついたのは最近だ。顔の作りは同じようでも、妹は小柄で若く見られる。どうして

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気管支炎と気づき

気管支炎と気づき

 あっという間に月日が流れ、もう7月に入った。パート先での様々な問題は、何一つ解決していないけれど、その日その日をなんとか終えている。けれど、もやもやは消えてくれない。

 無理はしないと決めていたけれど、してしまったようだ。また気管支炎になってしまった。しっかりと休んだら治る。そう思って、十分に休んだつもりだった。けれど、症状は悪化していき、とうとう熱が出てきた。37.5度。体が熱い。

 ちょ

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自分の身体を大切に〜カウンセリング編①〜

自分の身体を大切に〜カウンセリング編①〜

 カウンセリングを受けようと思ったきっかけは、雪華さんからいただきました。「バトン」のように。雪華さんは、自分らしく、生き生きと、短歌を詠まれています。雪華さん、ありがとうございます♪

 雪華さんは、うみのちえさんからいただいたとのこと。うみのちえさん、ありがとうございます♪

 どなたかが、次の「バトン」を受け取ってくださいますように。

 今回は、カウンセリング初日の話です。

*・。*・。

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自分の身体を大切に〜カウンセリング編 はじめに

自分の身体を大切に〜カウンセリング編 はじめに

 ちょうど1年ほど前の2023年6月半ばのこと。

 息子が通信制高校に入学し、いろいろに慣れてきた頃、自分のためにカウンセリングをスタートした。同時並行で、漢方治療してくれる病院にも通った。身体の不調を改善しつつ、メンタル部分のケアもしていきたくて。

 そうして、2024年1月にカウンセリングを卒業した。カウンセリングに通うことで、わたしは、自分軸をしっかり整えられたと感じる。それから、感情に

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まずは「自分の心を守る」ことから

まずは「自分の心を守る」ことから

 呆気に取られて、窓の外を見つめる。

 図書館に入った途端、いきなりの大雨。雷が鳴り、風が強く吹いてきた。外にある木々たちは大きく揺さぶられ、強い雨に打ち据えられている。木の葉が風に飛ばされていく。

 対照的に、窓一枚を隔てたこちらは、なんと安全なことか。ここに、こうしていたら、落ち着いていられるんだなぁ。

 ぼんやりしながら、ふと、「自分の心を守る」時も、こうであったならいいなと感じた。こ

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ぼかぼかの五平餅

ぼかぼかの五平餅

 「ぼかぼかだって、言われたよ。」

 息子が、そう言いながら、五平餅をわたしに差し出す。

 買い物から戻り、いろいろしてから、ダイニングテーブルに、向き合って座った。「いただきます」と、買ってきた五平餅にかぶりつく。うん、ほんとだ。まだ、ちょっとあったかい。

 この「ぼかぼか」は、「ほかほか」ということ。わたしの住む愛知県の尾張地方(名古屋含む)の方言。できたて、「ほっかほか」は、「ぼっかぼ

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かえるの日のふふふ…

かえるの日のふふふ…

 6月6日。
 今日は、かえるの日だという。かえるかぁ。へぇ〜。

 夕方、夕飯を作ってから、いつものように、散歩へ行く。あちこち、景色を眺めながら、ゆっくりと歩く。田んぼを眺めながら、かえるを思う。

 「ほれほれ、けろけろ、しとらんと!(ほらほら、きょろきょろ、しないで!)」

 そう、祖母に言われた気がして、思わず背筋が、ぴんと伸びた。幼いころ、何度、そう言われたことか。集中してさっさと、何

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これから話そう

これから話そう

 話し下手と思っていた、娘がよく話してくれるようになったのは、最近のこと。今は大学生で、一人暮らし中。

 小さいころの娘は、あまりわたしに話すことがなかった。小学校の様子を訪ねても、「話すことない」との一言だけ。

 だから、娘がどんなふうに過ごしているか、気にはなるが、よくわからなかった。

 娘の同級生のお母さんから、「娘ちゃん、昨日泣いてたみたいね」と様子を聞くことがあって、心配になってき

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『ききみみずきん』

『ききみみずきん』

 まだ、読み聞かせボランティアを始めたばかりの頃、小学校高学年の読み聞かせで、なんの絵本を読んだらいいのか、迷っていた。その時、お仲間のひとりが、「昔話がおすすめ、意外にみんな知らないから」とアドバイスをくれた。

 それからは、積極的に『ききみみずきん』を読むことにしている。みんなにも、このおはなしを知ってもらいたくて。広松由希子さん作、降矢ななさん絵、岩崎書店のものだ。

 今年度から、朝の読

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花束を抱えて

花束を抱えて

 明日は、母の日。
 自分のために、花を買った。

 近所のママ友が、この土日限定で、お花屋さんをしていて、土曜のお昼過ぎに、「よかったらどうぞ」と連絡をもらったのだ。彼女とは一年以上会っていなかった。いつもなら、行くかどうか迷うところだが、その日、わたしは元気いっぱいだった。友人とのおしゃべりで、霧が晴れるように、抱えていたもやもやがなくなった。しかも、友人と、そのママ友は同じお名前。「行ってら

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