近未来の管理会社を考える(その14)
今回は、マンションの強み(=「一網打尽」?)を生かして・・・「メタバース」とコラボしたサービスを夢想します。
これが管理会社の生きる道
前回は、今後ますます人件費のコストが高騰していったとしても・・・管理会社が「メタバース」を活用したマンションの管理委託業務(事務管理業務や管理員業務等)を行なうことで、管理会社の実質的な経費(=管理委託契約を実施するための支出コスト)が大きく削減するかも?・・・みたいなお話をしました。
「メタバース」でサービス向上!
「メタバース」を活用することで・・・これまで常駐管理員サービスしか提供できなかった、または管理員サービスそのものを提供できなかった(小規模または遠隔地の)マンション管理組合に対して「常勤管理員等のサービス導入」の提案ができたり、今まで採算が合わなかったマンション管理組合に対しても「管理委託の提案営業」ができるようになるかもしれません。
管理会社の売り上げは・・・
管理会社の売上げを考えると・・・「メタバース」によって受託契約数が拡大し、パイが大きくなるメリットもありますが、これまで管理委託を受けていたマンション管理組合の管理委託費が安価になるデメリットが生じる恐れもあります。
相対的に考えると・・・管理会社の本業であるマンション管理組合との管理委託契約による売り上げは減少するかもしれないなあ、と思ったりします。
管理委託契約以外の売り上げは?
管理会社の管理委託契約以外の売り上げ(利益)を考えると・・・不動産&建築設備関連の事業がメインだと思います。
例えば・・・マンション管理組合が実施する修繕工事(小修繕工事から大規模修繕工事まで)はもちろんですが・・・マンション各戸へのサービス(リフォーム工事・給湯器やエアコンの更新工事等)とか、各戸の不動産仲介(売買・賃貸等)とか・・・やっぱり不動産&建築関連事業しか思いつかないかも?
改革なき管理会社の将来は・・・
仮に「メタバース」が導入されて、マンション管理委託費の単価が縮小するとなると・・・管理会社は、事業の幅を広げないと売り上げを伸ばしていくことができなくなると思います。
「メタバース」によって、今まで採算が合わなかった(小規模・遠隔地)マンションの受託数増加が期待できるって?
それは、マンション管理組合側には大きなメリットがあると思いますが、当の管理会社の売り上げへの貢献は(小規模なだけに)あまり期待できないような気がします。
そもそも「メタバース」がなくても、日本は少子高齢化で人口減少が続きますから・・・ブレイクスルーできない管理会社の将来は、淘汰されていく運命だと思います。
じゃあ・・・どうする?
管理会社としては「メタバース」を使った新たなサービスを提案すると、グッと将来が見えるような気がしています。
例えば・・・(介護サービス事業者とコラボして)マンション住民の高齢者介護や看護サービスを「メタバース」内で実現するとか、(スーパーマーケットとコラボして)日常生活品の購入を「メタバース」で・・・みたいなことが思い浮びます。
「一網打尽!」
こうしたサービスは、マンションの良さが際立ってくるサービスではないかと思います。それが「一網打尽!」です。
つまり、マンションは1つの建物の中に複数の住戸が集中しているので、(物資も人も含めた)デリバリーコストが超安価(効率良い)というメリットが際立つ!ことです。
例えば・・・
「メタバース」内の(Aマンション住民だけの)デイサービスが運営されていたとします。
そのデイサービスに参加中のマンション住民に体調不良が起きた時・・・Aマンション内の集会室等に出勤していたスタッフが、リアルに救護に向かう・・・みたいな感じです。(介護者のことや介護に関わる各種の法規や資格を何も知らない私の夢想です)
・・・すみません。今日は時間が無くなりました。
続きは次回に! (つづく)
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