近未来の管理会社を考える(その5)
今回のシリーズは、「DX」により大きく変革を遂げるであろうと思われる「近未来の管理会社」「近未来の委託管理」の姿を「AI」・「ブロックチェーン」・「メタバース」といった技術を題材に考えたいと思います。
今後の(通信を含めた)技術革新が進めば、近い将来に私たちの日常に入ってくる可能性が高いのでは?と思います。
これらの技術が管理委託の中に取り入れられると・・・どんなマンションライフになっていくのか?考えて行きましょう!
でも、その前に・・・「ブロックチェーン」技術って何なのか?私も勉強しながら・・・お話したいと思います。
前回は「AI」の技術を取り上げました。
「ブロックチェーン」技術は、ビットコイン等の「暗号資産(仮想通貨)」を実現した技術として名前を聞かれた方もおられると思います。
「ブロックチェーン」技術の利用者は、現在「アーリーアダプター」が使って「アーリーマジョリティ」に普及し始めているくらいのレベルだと思います。(なんのこっちゃ?・・・解説しますね)
アーリーアダプターとアーリーマジョリティ
両方ともに「普及学(イノベーター理論)」に出てくる言葉です。
以下に・・・「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」の引用を記載します。(「例」だけ私が書きました)
下記の普及学というテキストに仕込んだリンクから「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」に行ってご確認ください。
ブロックチェーンとは?NFTとは?
「ブロックチェーン」は、「ビットコイン」等の仮想通貨の基幹技術として発明された概念です。
具体的には・・・デジタルデータの暗号技術によって過去から現在の取引履歴を1本の鎖のように紐づけすることで、正当な所有者の認定や取引履歴の維持(管理)をしようとする技術を言います。
なおデジタルデータ取引履歴の承認作業は、(例えばグーグルが稼働しているような)巨大なサーバー等で一元管理するのではなく、インターネット上の無数のコンピューターで承認作業を行い共有(多くの人で監視し合う・・・みたいなイメージ)するので、事実上不正行為ができません。(これを「Web3.0」と言います。後で解説します)
ブロックチェーンとNFTの違い
ここまで読んで、何のことかチンプンカンプンだと思いますが・・・ブロックチェーン技術は、これからますます身近な存在になると思います。
NFT(「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略語)技術が確立したからです。(ますますチンプンカンプンだと思うけど・・・しばらくお付き合いください(笑))
ちなみに「Token(トークン)」とは、「標識、しるし、象徴」的な意味合いで使われている言葉です。
最近インターネットで本人確認する時に、不正アクセス防止のためにワンタイムパスワードを使って「2段階承認」されることが増えてきました。
このワンタイム発行デバイスも「Token(トークン)」と呼ばれます。
つまり、NFT(「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」とは、(皆で監視して)「他に置換えることが不可能な標識を電子データに紐づける技術」を言います。(この標識を総称して・・・この世界では「うんこ」と呼ばれています・・・これマジです)
「ブロックチェーン」も「NFT」も同じ考え方で紐づけ(「うんこ」付け(笑))を行っています。
ただ「ブロックチェーン」は通貨の紐づけに特化した技術、「NFT」は通貨以外の電子データに対する紐づけに特化した技術を指しています。
「NFT」技術の応用も・・・
デジタルデータの良い所は、コピーを繰り返しても劣化しないことでした。逆を言えば・・・「デジタルデータのオリジナル特定は事実上無理」というのが通例でした。
ところが、「NFT」の技術を使うと過去の取引履歴や出自が記録できるので・・・オリジナルデータであることの認定(証明)が可能になります。(美術品の鑑定書みたいなイメージです)
2021年には、この技術を使ったニュースも色々出ていました。
私は、日本プロ野球のパ・リーグ6球団が名場面のビデオコンテンツを販売するニュースが印象に残っています。
パ・リーグ6球団が名場面のビデオデータにNFT技術による紐づけ(「鑑定書」みたいな感じ?)を行い、価値を高めて販売するそうです。
また、作曲家の坂本龍一氏が「戦場のメリークリスマス」のメロディを1音ずつ切り取って販売する・・・なんてニュースもありました。
・・・ホントすごい時代になりました!
次回は、この「NFT」や「ブロックチェーン」の技術をマンション管理運営に生かすとどうなるのか?(もしかしたら・・・夢想?)みたいな話をしたいと思います。 (つづく)
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