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短歌・詩

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#恋

バレンタインの詩2

バレンタインの詩2

今世ですら結ばれなかった二人が「来世は一緒に暮らそうね」と約束するのは純愛でしょうか、それともくだらぬ戯れでしょうか。

気持ち以外のすべてがわずらわしい夜を抜け出して、許される場所を探しに行く。

月明かりだけがたよりの心許ない旅。

名前のない関係こそが本物だから強くいようね。

冬薔薇吹く頃、ふたりは静かに昼寝をしていた。

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バレンタインデーまでの1ヶ月間、恋愛

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バレンタインの詩

バレンタインの詩

恋をすると女としての嬉しさに心がとらわれてしまうから面倒なのです。好きといわれること、ご飯を作ってあげること、自分を犠牲にすることに心のエネルギーを使い果たしてしまうから厄介なのです。恋をすると今まで通りの人間ではいられなくなります。

男の人とも対等に生きてゆきたいのに、恋をするといつも、「誰かのためのわたし」に成り下がってしまうのです。そのことが悔しくもあり、本能的に気持ちよくもあり、頑張って

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今日の短歌③

今日の短歌③

好きな曲聴くより 私 「好きな人の好きな曲」を聴く方が好き

【コメント】

区切れが謎で読みづらいけど、一応短歌です。575(6)77になってるはず。

音楽なんて、たいていは「自分の好きな曲」を聴く。

だけど

「好きな人の好きな曲」を知ってしまったら

YouTubeで検索して聴いちゃうでしょ。そのアーティストの曲、聴いちゃうでしょ。

そしていつの間にか

「好きな人の好きな曲」が「私の

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大人の初恋

恋愛に疲れ切った私の心に入り込んできた純粋すぎる君のことを初恋の相手とします。最初の彼氏じゃないけれど、だけど0番目の人。0という数字の特別を君にあげる

ぐちゃぐちゃの夜

ぐちゃぐちゃの夜

あたまのかたすみに、ごくじょうのせっくすがあるよ。さみしいよるに、ちらつく。ひとりのよるは、さみしくない。ふたりのよるが、さみしい。つうじあわないふたりのよるが、いちばんさみしいのです。もういちど、ごくじょうのせっくすをしてみたいとねがってしまうおろかなわたしを、どうかぐちゃぐちゃにころして。そして、まるめずに、すててください。ばらばらにして、ゆきばをなくしてください。どうか、せかいでいちばんのふ

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