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ごはんを一緒に食べる先にあるのは、笑顔、笑い声、人の温度感

先日、娘たちと、すずめの戸締りを観てきました。

みなさんそれぞれのいる環境や経験で、見え方の差はあるなと思った映画でした。


わたしの感想は、「温かいぬくもりに包まれた映画だった」です。

すずめが4歳の時から抱いてきた、感情、感性、作り上げてきた環境で、足りない部分をずっと探している感覚。


あれは、今、生きている私たちにもきっと、どこかに持ち合わせてるはずだと思います。

人なんて、決して完璧なんかじゃない。
何か自分に欠けてるものがあるから、
何か自分に足りない部分があるから、
人は人と巡り合う。

そして、コミュニケーションを交わし、友達になり、人を好きになり、愛し愛される。
結婚というカタチを作る人たちもいれば、結婚にとらわれないで、お互い補い合いながら生きていく人たちもいる。

そうやって出逢えうべき人と出逢って、生かされているのだと思います。

というのも、すずめが、向かう先々で出逢う人と必ずしていた行為が、「食べること」だったのです。

一緒に住んでいるおばさんとのシーンも、朝食を食べていたし、
学校でお弁当を食べていた。
船に乗ったときも、パンを食べていたし、神戸に行った先でも、スナックのママと一緒に夜食を食べて、愛媛に行ったときは、みかんを食べていました。

そこに一緒に描かれているのは、笑顔と笑い声だった。

何を食べるかよりも、
誰と一緒に食べるか
誰とどんなふうに食べるかが、
本当に大切なんだなと感じた瞬間でした。


普段は太るから、食べすぎないようにしているファーストフードだって、好きな人と一緒に食べたら最高!!!に美味しい。


声が出なくなるほど美味しいものを食べたときに、それをみて笑ってくれる人がいてくれたら、その食事は最高に美味しい。

そんなふうに、食べることは、イコール、人に笑顔と幸せを与えるものなんですよね。


改めて、わたしが料理研究家として仕事をしてる原点はココだなと感じました。

食べることでエネルギーを蓄え、笑うことで活力が増し、その温かさに触れることで、気づいたら愛されてることを知るという原点。
それを原動力として、生きていく強さを持つこと。



そして、出逢う人たちが、みんなみんな、別れ際にはすずめに「ハグ」をしてお別れをしていくのです。

挨拶のハグじゃなくて、心が通ってるハグは、アッタカイ。
人の温度を感じられると、愛されてる感覚が腑に落ちるから、人に優しくなれる。

きっと、すずめが欲しかったお母さんの愛。無償の愛。それを補うかのように、たくさんの人たちと出会う瞬間瞬間に、涙腺崩壊でした。


また、一緒に使命を共にする草太さんとの関係性も、心地よかったです。

「草太さんのいない世界がわたしは怖いです」


こんな風に言えるのも、一緒にいることで、コミュニケーションを重ねる毎に、好きになっていったからこそ。


今、手に届く人がいなくなった世界を、わたしたちは知らずに生きている。当たり前になってるからこそ、大切に思えない瞬間がある。


でも、実はそうじゃない。いなくなった世界は、きっと暗くて切なくて、冷たいはず。

いなくなってからでは、
関係性が終わってからでは、
遅いのですよね。

だから、すずめが言ったセリフは、リアルに日常に落とし込んで欲しい、新海監督からのメッセージなのではないかと思いました。

「草太さんのいない世界がわたしは怖いです」

最後に、人間に戻った草太さんに会えて良かった。また会いに来るよって言って、ハグしてもらえて良かった。

ここでも、やっぱりハグだった。王道の恋愛映画のキスじゃなくて、ハグ。

ハグって、それだけパワーもらえるし、求めるもの。いっぱい、いーっぱい、人の温度を感じられるもの。生きてるって思える瞬間だったりもしますよね。


つまらなそうにする食事より、ケンカしながら食べる食事より、
これ、美味しいーー!と飛び上がるほど楽しい時間であって欲しい。


どんな人も、そうであって欲しいと願うばかりです。


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