みとせ

すきなものの感想を、すきなように、すきなだけ

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月組バウ"Golden Dead Schiele"感想⑤ フィナーレ/さいごの瞬間まで

やっとここまで辿り着いたよ…。 フィナーレの始まりを告げるごきげんなミラーボールが、いつだって全力全壊の大回転情緒クラッシャーすぎて大変好きでした。あの空気読まない「待!た!!せ!!!た!!!!な!!!!!」感。 やかましw って思ってたら、男役のシンプル黒燕尾が来るのでまったく侮れない。 クラシカルに、しっとりとオシャレ。 具体的にどこがどう、と言える選別眼が私にないのが残念なのだけれど、「月組の黒燕尾」だなあ、と思う。 思っていて。 あみちゃんがひとりだけキラキラのベス

    • 月組バウ"Golden Dead Schiele"感想④ひたすらに連ねる

      本当にこの作品好きだったなあと、書けば書くほどに思い返せるGolden Dead Schiele。 先日公開になった舞台写真のチョイスがどれも最高だったのがまた、うれしかったなあ。 などと思いながら、ひきつづいて2幕も好きなところを並べていきます。 ・夜会 あんな終わり方をした1幕ラストから、次はどんな始まり方をするのかと思ったら。 タカラヅカ的、華やかな夜会が始まった。みーんな優雅に踊る。 でもって。 「私がギャツビーです」来ちゃったー!?(違) いや一番面白かった

      • 月組バウ"Golden Dead Schiele"感想③好きを並べる

        シーレ感想3本目。 本編軸に沿って、好きな場面をひたすら並べていこうと思います。 改めてこうやって切り取ると意図的に不可思議なポーズだなやっぱりこのポスター。「右手でバランスを取ってます!」という、ナウオンでの謎のあみちゃんの軽いドヤがかわいかった。 ・「序」 最初に登場する「エゴン」が、「死の幻影」@彩音星凪さんであること。 何度か見ていると、そこにまた何とも言えない味わいがあるなあと思う。 その「幻影」に、客席に背中を向けた黒の影に、ものものにかけられた覆いを次々取り

        • 月組バウ"Golden Dead Schiele"感想②意固地の奔放/きみは果たして何者たるか

          やっと本編とからめた感想を書きだします。 今回は、主演の彩海せらさんと、彼女が演じた、本作の「エゴン・シーレ」という人物像の話。 ちがうということネタばれなしの本作観賞をおすすめしたい記事でも書きましたが、そもそもエゴン・シーレという画家は、聖人君子などという言葉からはあまりにほど遠い場所にある人間です。 女性関係にだらしなく、掘れば掘るほどスキャンダラス。作中のエピソードはかなり、全体的に史実と照らし合わせれば好意的で健全な方向の解釈がされている。 一方、旧態然とした画壇

        月組バウ"Golden Dead Schiele"感想⑤ フィナーレ/さいごの瞬間まで

          月組バウ"Golden Dead Schiele"感想①うれしいという感情をまず分解してみる

          配信も含め、千秋楽までの全日程が無事に終わり。 Golden Dead Schieleは、ここで、おしまいになりました。 Golden Dead Schiele。 「銀のクリムト」が、いかに「金」となるか。 彩海せらが、いかに、「彼」を、短い時間の中で、確かな「金」とするか。 どうしよう。 どうしよう、どうしよう、どうしよう。 私は、私は今、とんでもない、とてつもないものを目撃してしまっている!! 最初にこの作品を見たとき、特に一幕のあの衝撃的な終わり方を見せつけられた

          月組バウ"Golden Dead Schiele"感想①うれしいという感情をまず分解してみる

          月組バウ"Golden Dead Schiele"を全力でおすすめしたい記事

          ご縁をいただき、何度か現地で拝見することができました。 あみちゃん、彩海せらさんの、初・バウ主演公演。 語りたいことは正直星の数ほどあるのですが、もはや多すぎて自分の中でまったくまとまってくれず、ぽろぽろとXでこぼすばかりで、noteをひらくところまで行けないままでいました。 しかし明日、2/3は、せっかくの配信のある日。 私もここが、あみちゃんのエゴン・シーレを拝見できる最後になります。 なので、それこそ、できればたくさんのかたの感想を聞きたくて。 ちょっとでも興味を持

          月組バウ"Golden Dead Schiele"を全力でおすすめしたい記事

          今年観に行ったものの話をしよう-つまりは望海さんかあみちゃんの話-

          いつの間にやら今年が終わっていこうとしています。 こわい。 「今年」と書くと、そのたびに谷川俊太郎さんの詩を思い出します。 合唱畑にすこしだけ腰を掛けていた人間なので、きっとこれまでで一番歌ってきた詩は、谷川俊太郎さんの詩です。 歌うとなおさら沁みる。 この合唱曲もね、とてもすてきなのだよ。 今年、いっぱい、いっぱい観に行ったな。 という感覚がいつもに増して強いのは、確実に月組「グレート・ギャツビー」にアホのように通いまくった(私比)からだと思います。(笑) 通ったなあ。

          今年観に行ったものの話をしよう-つまりは望海さんかあみちゃんの話-

          朝日は昇る、何度でも。-彩海せらさんのジェイ・ギャツビーによせて-

          ようやくたった一度、一度きりの朝日を昇らせた月組「グレート・ギャツビー」新人公演。 貴重な、劇場内で拍手を届ける権利をいただき、東京宝塚劇場で見届けてきました。 感想は。 それこそもう端的に申し上げるのであれば、 まさにこれ。 あみちゃん、彩海せらさん、本当に、本当にとてつもなく、立派で、カッコいい、そしてこわいほどまっすぐな愛情にあふれたギャツビーさんでした。 あなたはこんなに光るのか。 知っていたつもりで、いやいや、劇中で本当に何度驚かされたか、わからない! あまりに

          朝日は昇る、何度でも。-彩海せらさんのジェイ・ギャツビーによせて-

          「彩海せらさんの変化からみるマルセーロと豊」の話

          ※「あくまで私という個人が抱いた感想」です。 彩海さんが実際どう考えて演じておられるかは、私には知るすべもないので…! 暁千星さんの初東上公演にして、月組ラスト公演の大千穐楽が終わりました。 それは同時に、私個人の感覚としては、 彩海せらさんの月組デビュー公演が無事に最後まで終わった。 ということでもあります。 2022/1/11に発表された、衝撃の組替え。 発表からわずか2週間後の、1/26付の月組への組替え。 SLRR感想でも散々騒いでいた通り(笑)ひとつうえの101

          「彩海せらさんの変化からみるマルセーロと豊」の話

          月組「ブエノスアイレスの風」感想② キャスト:暁さん、風間さん、彩海さん

          月組公演「ブエノスアイレスの風」感想続きです。 今回はキャストについて、特に自分の印象に残った役どころを。 …というかだいたいあみちゃんにからんだ話になりました。ごめんなさいまだそこの周辺しか見られてないんだよ!好きなので!(ひらきなおり) そこまでなにもかも全肯定!な文脈ではなかったりするので、そっとご注意ください。 ニコラス 暁千星さん初東上、ほんとうにおめでとうございます! …ホントに?(座長としての落ち着きぶりよ…笑) お歌! 歌うまいなめちゃくちゃ響いてるな

          月組「ブエノスアイレスの風」感想② キャスト:暁さん、風間さん、彩海さん

          月組「ブエノスアイレスの風」感想① 全体のこと

          日本青年館の風に吹かれて来ました。 いやー。もー、いやー。 初日からの評判も良く、そこそこ期待しながら行きましたが、 今後がめっっちゃくちゃ楽しみだなー!!! と、ほっくほくの気分になって帰ってきました。 全部が手放しでたのしかったー!!みたいな感じにはどうしてもなれなかったんですが、でもね。今までなかったものがたくさん見られる期待で胸が楽しくいっぱいになりました。 私は今回が月組さんはじめましてだったので、雪組とのカラーの違い、とでもいえばいいのか、そんなところもとて

          月組「ブエノスアイレスの風」感想① 全体のこと

          変わらないもの、変わるもの。-上田久美子先生退団によせて-

          2022/3/31付で、宝塚歌劇団の脚本演出家、上田久美子先生が劇団を退団されました。 よくわからない噂は3月末から出ていましたね。 ソースもないので反応しないようにしていたのですが、残念、確定してしまった。 残念、だけれども。 本当に心の底からものすごく残念なのだけれども。 まったくさっぱり意外ではないな、というのが、正直な感想です。 いやだってヅカファン、上田先生からの「観客としての信頼」を失ったじゃないですか。 桜嵐記を(当時は見られなかったので映像で後追いで)拝

          変わらないもの、変わるもの。-上田久美子先生退団によせて-

          雪組バウホール公演「Sweet Little Rock 'n' Roll」感想③ フィナーレ

          どんどん長くなっていくのでどうしようと思いつつ(笑) フィナーレについて、最後に書きたいと思います。 もうね。 何もかも全部ウワーーー!!!ってなるレベルで、とにかく黒燕尾が最高でした。 めちゃくちゃ恰好良かった! ほら、ナウオンであがあみ、二人してすっごい嬉しそうにキャッキャはしゃいでたじゃないですか。 始まって割とすぐ理解しました。いやこれは無理ないわ、そりゃあはしゃぎもするわと、たいっへん強く納得しました。 こんなフィナーレつけて貰えてよかったねええええ!!! きっ

          雪組バウホール公演「Sweet Little Rock 'n' Roll」感想③ フィナーレ

          雪組バウホール公演「Sweet Little Rock 'n' Roll」感想② 彩海せらさん

          雪組バウホール公演、感想続きです。 ※写真はちょっと差し替えました この2カップルの並び、好き。 いやー、もー!! 最っっっ高にかっっっっわいかった!!!!! あみちゃんが好きだ!!と、また今回も思いを新たにした私でありました。 ので、思いつくままいっぱい語ります。 本当にすてきだったのよ。 「雪組の彩海せらさん」まさかのバウ初日3日前に公示された、あみちゃん(彩海せらさん)の組替え発表。 雪担は泣きっ面に蜂もいいところでしたよね。その前日に、国フォ公演初日が中止(→全日

          雪組バウホール公演「Sweet Little Rock 'n' Roll」感想② 彩海せらさん

          雪組バウホール公演「Sweet Little Rock 'n' Roll」感想① 全体像、縣千さん

          細いチャンスの糸をつないでいただき、1/22 11:30回を観劇することができました…!! ※写真はさすがにやっぱり駄目かなと思い、ポスター画像に差し替えました 公演写真が本当にどれも素敵でかわいくてキラキラ! もう、もう、もう。 楽 し か っ た ! ! ! そして 直接拍手が送れてよかった、見られて良かった、見に来てよかった。 という、充実感と感謝の気持ちのキラキラでいっぱいです。 本編の感想、のまえにまず心から、お礼を言いたいです。 雪組のみんなが、ほん

          雪組バウホール公演「Sweet Little Rock 'n' Roll」感想① 全体像、縣千さん

          雪組「CITY HUNTER」:「小林豊という青年」への感想

          画像は公式ポスターから。縣切れちゃってごめん! 新生雪組、トップお披露目公演に参加してきました。 で、これの前に、CHに抱くありのままの呪詛を書いていたら手違いで全部消えまして(笑) 毒気を抜かれてしまったので、もう出さないことにしました。一応書こうとしていたことだけ雑にまとめておくと「無意味なセクハラをただ流すことを許さない宝塚歌劇団であってほしいんですけどね」です。 で、そんな不快が結構な割合で主人公周りにはついて回るので。 というのも少し語弊がある気もしますが、私は

          雪組「CITY HUNTER」:「小林豊という青年」への感想