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フィクションとか

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特にお題が無かったりあったりするフィクション置き場。
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とろ

とろ

にがてなの、と零すから、そうなのだろう、と思った。半額のパック寿司の赤と白とが入れ替わった。それは生臭くて、血のかよっていたことを思い出す。言葉を吐いて命を呑み込む。ぼくたちはそうやって生を続けてきた。向き合う程に分からなくなった。言葉のない時間が少しずつ増える、それが幸福というものなのか、大人になるということなのか。飲み込むばかりが増えていって、醜いところばかりが肥っていく。好しとするものは増え

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才能と創

「ものを作り出すことが才能であるとしたら、ぼくはとうにその資格を喪っていると思う」のだと、手遊びに角砂糖を転がしながら彼は言った。闇いろのコーヒーが甘く濁りながら温度を無くしていく。声色は、酷く退屈そうだった。乱雑に伸ばした前髪が遮って、表情ばかり伺えなかった。何も言えないのをいいことに、こう続く。「違うね、最初から、持ち合わせてすらいなかったんだよ。」何も言えないのは無責任だと思った。それでも、

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