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Architect , Entrepreneur / texte CEO & founder / 都内で設計デザインとスタジオの運営をしてます。 https://www.instagram.com/studio.texte/

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誰でもわかるコルビュジエ「後編 : ブルータリズムの爆発(1934-2006)」

今回は65歳以降のコルビュジエの功績を辿ります。 この3部作もついにクライマックスです。今回はこれまでの記事の中で抜群に写真数+作品数が多いです。この記事だけで写真70枚くらいあるので長いですが(名作が多いので端折れませんでした)、、、説明は軽いのでガンガンスワイプしていけば良いと思います。 その前にここまでのおさらい 「前編 : 建築への目覚め (1887-1917)」では、 ①コルビュジエはスイスで生まれ、18歳という若さのとき、地元で設計を始める ②パリの事務所、

    • 誰でもわかるコルビュジエ「中編 : 白の時代へ(1917-1934)」

      建築家コルビュジエは当時にして メディア戦略もめちゃくちゃ凄かった 「誰でもわかるコルビュジエ」シリーズ、今回は待望の中編です。名作「サヴォア邸」が満を持して登場します。ちなみに、見出しの内容は最後まで読めばわかります。 まずは前編のおさらい 「前編 : 建築への目覚め (1887-1917)」では、 ①コルビュジエはスイスで生まれ、18歳という若さのとき、地元で設計を始める ②パリの事務所、ベルリンの事務所で修行の後、旅に出て世界中の建築を見る ③再び地元スイスへ帰っ

      • 誰でもわかるコルビュジエ「前編 : 建築への目覚め (1887-1917)」

        みなさん、建築家 ル・コルビュジエの作品についてどれくらい知っていますか? 突然ですが。この2つの作品は、コルビュジエの中でもかなり有名な作品なのですが、用途が違うといえど、正直、同じ人間が作ったとは思えないほど作風が大きく異なります。 それもそのはず、左のサヴォア邸(1931)と右のロンシャンの礼拝堂(1955)では竣工年の差が24年もあるのです。 コルビュジエは20歳で処女作を作ってから78歳で亡くなる建築家人生58年間の中で、時代の変化とともに、数々の名作を残しな

        • "建築界のゴッドファーザー"「アテナイのアクロポリス(パルテノン神殿 紀元前438)」[建築探訪記]

          約2500年の歴史に思いを馳せる建築 アテナイのアクロポリスは、ギリシャ・アテネの街にある隆起した岩盤の上やその周縁に残っている約2500年前に建てられた遺跡群を指します。後述しますが、世界で一番有名な建築 パルテノン神殿はこの遺跡群の一部でもあります。 約2500年という長い時間の中でこの建築群は、幾多の危険にさらされますが、オスマン帝国時代(1687年,大トルコ戦争)に爆撃を受けてしまい、大ダメージを食らってしまいます。それでもなお、彼らは建ち続けています。 約25

        誰でもわかるコルビュジエ「後編 : ブルータリズムの爆発(1934-2006)」

        • 誰でもわかるコルビュジエ「中編 : 白の時代へ(1917-1934)」

        • 誰でもわかるコルビュジエ「前編 : 建築への目覚め (1887-1917)」

        • "建築界のゴッドファーザー"「アテナイのアクロポリス(パルテノン神殿 紀元前438)」[建築探訪記]

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        • [建築コラム]
          3本
        • [建築アルバム]
          18本
        • [建築探訪記]
          7本

        記事

          "クリエイティブ貴族"「後楽園 流店(1700 元禄13年)」[建築探訪記]

          日本三名園の一つ 後楽園岡山県にある後楽園は日本三名園の一つで知られ、実際に訪れた方も多いと思います。庭園自体もとても素晴らしいのですが、その後楽園の中に小川に囲まれた流店という小さな建物があります。 建物の内部に水が貫く後楽園は岡山藩主の別邸ですが、この流店は江戸時代その二代目藩主池田綱政が命じ庭園内の休憩所として造られました。実はこの建物、小川から引き込まれた水が建物の中を貫くというとんでもない構造になっているのです。 曲水の宴なぜ、建物の中に水路を通したのか、一

          "クリエイティブ貴族"「後楽園 流店(1700 元禄13年)」[建築探訪記]

          "秘島生まれ 秘島育ち"「馬祖列島 北竿島 芹壁村」[建築探訪記]

          知られざる台湾の秘島 台湾台北よりプロペラ機で1時間ほどの小さな離島「馬祖列島 北竿島」は、台湾でありながらも、中国大陸にほど近い位置にあります。その地理的条件から、かつては軍事拠点として重要な役割を担っており、現在でもかつての要塞遺構が数多く残っています。原付バイクで1時間あれば一周できるようなこの小さな離島に、「芹壁村」というとても魅力的な集落があります。 「芹壁村」は、山の傾斜地に沿って建てられた石積みの伝統集落です。集落自体は大きくなく、こじんまりとしています。山

          "秘島生まれ 秘島育ち"「馬祖列島 北竿島 芹壁村」[建築探訪記]

          "感受性豊かで端正なアベック"「ヴィボルグ(ヴィープリ)の図書館(アルヴァ・アアルト,1935)」[建築探訪記]

          フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトの若かりし頃の作品ロシア極西のレニングラード州内、あの有名なサンクトペテルブルグからさらに電車で1時間半西へ向かい、正にロシアの最西端に位置するヴィボルグという静かな町に、アルヴァ・アアルトによって設計された図書館があります。 この建築は1927年の設計競技の当選したは良いものの、建設予定地が定まらないなど2度の設計やり直しで、3度目の設計にして8年後1935年にようやく完成しました。設計開始は29歳(今の私の年齢とほぼ同じ,,,)で

          "感受性豊かで端正なアベック"「ヴィボルグ(ヴィープリ)の図書館(アルヴァ・アアルト,1935)」[建築探訪記]

          "ミステリアスなイケメン"「ラ・トゥーレット修道院(ル・コルビュジエ,1959)」[建築探訪記]

          ル・コルビュジエの最高傑作設計者はル・コルビュジエ(1887-1965)です。彼の作品は「近代建築運動への顕著な貢献」ということで代表的な17作品が世界遺産に認定されています。 もちろんこの建築も世界遺産に選ばれており、日本だと上野にある国立西洋美術館も選ばれていますね。そんな中、私個人としては実はこの建築が最高傑作ではないか、と思っています。 場所はフランス南東部リヨンから北西へ車で30分ほどです。 この建築は名前のとおり、修道院です。内部には、礼拝堂、宿泊室、食

          "ミステリアスなイケメン"「ラ・トゥーレット修道院(ル・コルビュジエ,1959)」[建築探訪記]

          "人懐っこくて憎めない"「ドービー・ガート」[建築探訪記]

          懐かしさすら感じるインドの巨大屋外洗濯場今回は、これまで紹介してきた有名な建築物や歴史的建造物とは全く異なり、建築というよりかは集落のような場所です。 ここはインドの南西部にある大都市ムンバイの南側にあります。 ちなみに、私の大好きなダニー・ボイル監督の映画「スラムドッグ$ミリオネア」の舞台もムンバイです。 ここへは市内のホテルや病院からたくさんの洗濯物が運ばれ、ドービー(ヒンディー語で「洗濯人」)と呼ばれる方々が働き、暮らす場所です。なんとその数5000人以上の方が暮

          "人懐っこくて憎めない"「ドービー・ガート」[建築探訪記]

          "小さな巨人"「ブラザー・クラウス野外礼拝堂(ピーター・ズントー,2007」[建築探訪記]

          ドイツ・ケルン郊外にある野外礼拝堂。 設計者は「聖ベネディクト教会(ピーター・ズントー ,1989)」と同じピーター・ズントー です。聖ベネディクト教会同様、とてつもない建築となっています。 この野外礼拝堂へはケルン中央駅から最寄り駅まで電車(40分ほど)+バスor徒歩(5kmくらい?)という行き方があるようですが、私はケルンからレンタカー(50分くらい)で行きました。周りにはとにかく何もありません。 外観はとてつもなくシンプルです(至る所に違和感はあります)が、内部に

          "小さな巨人"「ブラザー・クラウス野外礼拝堂(ピーター・ズントー,2007」[建築探訪記]

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          "コンクリート建築の父"「ル・ランシーのノートルダム教会(オーギュスト・ペレ,1923)」[建築アルバム]

          "コンクリート建築の父"「ル・ランシーのノートルダム教会(オーギュスト・ペレ,1923)」[建築アルバム]

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          "やさしくて あかるい"「リオラの教会(アルヴァ・アアルト,1978)」[建築アルバム]

          "やさしくて あかるい"「リオラの教会(アルヴァ・アアルト,1978)」[建築アルバム]

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          "シャイでクールなソムリエ"「ベルロック・ワイナリー(RCRアーキテクツ,2007)」[建築アルバム]

          "シャイでクールなソムリエ"「ベルロック・ワイナリー(RCRアーキテクツ,2007)」[建築アルバム]

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          "アーティスティックな教育者"「ゲーテアヌム(ルドルフ・シュタイナー,1928)」[建築アルバム]

          "アーティスティックな教育者"「ゲーテアヌム(ルドルフ・シュタイナー,1928)」[建築アルバム]

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          "まだまだ、成長期"「サグラダ・ファミリア(アントニ・ガウディ,2026?)」[建築アルバム]

          "まだまだ、成長期"「サグラダ・ファミリア(アントニ・ガウディ,2026?)」[建築アルバム]

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          "人生経験がとにかく豊富"「アルハンブラ宮殿(9世紀-)」[建築アルバム]

          "人生経験がとにかく豊富"「アルハンブラ宮殿(9世紀-)」[建築アルバム]

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