"人懐っこくて憎めない"「ドービー・ガート」[建築探訪記]
懐かしさすら感じるインドの巨大屋外洗濯場
今回は、これまで紹介してきた有名な建築物や歴史的建造物とは全く異なり、建築というよりかは集落のような場所です。
ここはインドの南西部にある大都市ムンバイの南側にあります。
ちなみに、私の大好きなダニー・ボイル監督の映画「スラムドッグ$ミリオネア」の舞台もムンバイです。
ここへは市内のホテルや病院からたくさんの洗濯物が運ばれ、ドービー(ヒンディー語で「洗濯人」)と呼ばれる方々が働き、暮らす場所です。なんとその数5000人以上の方が暮らしているとのことです。
私が行った時間はもうすでに洗濯が終わっていて、すでに干している状態でした。
普段はここで洗濯しているらしいです。
竿が絶妙なバランスで立っています。
洗濯場の外側はこういった家やお店が並んでいて、みんな外でおしゃべりしたり遊んだりしています。職住が近接していて、昔の日本もこんなかんじだったんだろうな、とか思ったりしました。
少し真面目な話ですが、「ドービー」は、カーストの一つでもあり(今回の記事では割愛しますが、気になった方は調べていただければと思います。)、この場所はスラムと称されることもあります。それが故に、観光地化もされていて、私が訪れたきっかけもそういった理由でした。
ただ、私が今回このような記事を書いたのは、そういった社会的な背景とかスラム云々を見せたいとかではなく、少ない枚数の写真ですがその中でシンプルに、今の私達の生活にはない(なくなってしまった)、空間が作り出す共同体(コミュニティ)みたいなものを感じるきっかけになれればと思ったからなのです。
ロケ地はアフリカですがこのMVもそういったものを感じさせてくれる大好きな曲です。
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