"コンクリート建築の父"「ル・ランシーのノートルダム教会(オーギュスト・ペレ,1923)」[建築アルバム]

画像1 フランス・パリ郊外ル・ランシーにある世界で初の鉄筋コンクリート造による教会。 設計者であるペレは鉄筋コンクリート建築の父と呼ばれており、巨匠コルビジュエもペレの事務所で働いていたことがあるほど大きな影響を受けています。
画像2 当時のヨーロッパの教会や建物は組積造で作られていたため、どうしても壁が多くなってしまい窓が制限されており、また石の加工や職人の人数が必要になったりしてコストも工期も、尋常でなくかかっていました。
画像3 そんな中ペレは、壁全面をステンドグラスに、かつ通常の教会建設費の1/6の低予算かつ短期間で完成する建物を実現させてしまいました。 とどのつまり、これらを可能にしたのが鉄筋コンクリート造の発明ということになります。
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画像5 当時、技術としては鉄筋コンクリート造自体はありましたが、まだ建築表現やデザインとしては昇華されていませんでした。こうして、この教会のような構法や材料特性等とデザインが一体となった建築が生まれることによって、世界中にその可能性を広めることができたのです。すばらしいことです。
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画像8 ペレについては語りたいことが多々ありますが、この作品だけでは語れず、私の勉強不足のため割愛させていただきます。本当にペレはすごいです。

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