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小学4年生が有給使って学んだこと②


夏休みが明け、心が疲れている状況を感じた
父は、小学校4年生の次女に
「明日有給で休んでいいよ。」と
伝えたところから生まれた家族の会話と
その後について。

前回のポストは ↓ から読めます。

すったもんだあった前日から迎えた翌日。
あらためて次女のやりたいことを整理して、
保育園に行っている三女をお昼過ぎに
「早お迎えでっ!」と、即回収して出発。

次女の当日のウィッシュリストは下記。
・日本地図作成のための資料購入
・飽きるまでUFOキャッチャー
・コストコ

  1. 世界に一つだけの今井家の日本地図の作成
    →まず地図を買う。
    調達先はコーチャンフォー若葉台店
    ここが出来てから都内の本屋に行くことが
    ほぼなくなったと言っても過言ではないほど
    本好き、文房具好きにはたまらない書店。
    家族で1日いたことも本当にあります。

    新刊を読みたい誘惑を今回だけはスルーして、
    お目当ての白地図帳をゲット。
    まともに1枚モノ買おうとすると2000円弱する
    ので、572円はコスパよし。

  2. 好きなだけUFOキャッチャーしたい
    →軽い気持ちで付き合って、散財した経験の
    ある親はめちゃいるはず(笑)

    んがっ・・・・
    世の中にはものすごく財布に優しいお店も
    あるのです。
    子どもたちから「ここ行きたい」と教えて
    もらったお店。

    ぐるぐる大帝国。
    (出元はYoutube、さすがだなぁ)
    わかりやすく説明すると、
    総合リサイクルショップの中にゲームコーナーが
    あるって感じ。

 なんと10円から出来るUFOキャッチャーが!
 もう一度言いますよ。
 10円で出来るんすよ!(笑)
 (厳密に言うと10円は駄菓子、子どもたちが
 好きそうなものは20~30円)
 
 もうなんだろうなぁ・・・ねぇ・・・ほんと。
 桁が一つ違うだけで、
 孫と遊ぶおじいちゃんの心境。

何が欲しいんじゃああああっ言うてみぃいいい💕

 そしてここで異変に気が付く。
 10円UFOキャッチャー。

 めちゃくちゃ取れる。
 取れ過ぎる。(1回で4~5個とか)
 あまりに取れるもんだからテンションが
 壊れ気味になる
 姉妹(9歳、5歳)

 「パパ…これひょっとしてだけど、
  100円コーナーのやつも取れる可能性ない?」

 「まぁこういうのってさ、
  最初取れやすくしといて、
  100円いっぱい使わせようってのが
  多いと思うんだよね。
  試しにやってみようか。
  で、やっぱりなーだったらやめとこうか。」

 なにせ最大30円のUFOキャッチャーだから、
 いつもに比べたらいいよね、
 という罠にはまる父。

 さして散在することもないだろうし、
 きつけりゃ止めとこうでいいじゃんぐらいに
 考えていた。


 その3分後。
 白く光る線が、父の頭の左から右へと
 突き抜ける。

権利関係とか怒られないことを切に願う。

 ほんと100円で取れまくる。
 いや、いいのかぐるぐる帝国。
 来る客来る客、大物のお菓子やケースの飲料
 (コ〇コー〇社のペットボトル24本とかね)
 持ち帰りまくってる。

祭りじゃ祭りじゃ!

 もはやキャッシュポイントどこなのか 
 そこに頭がずっと回り続けてる。
 「ギャー」
 「わー」 
 「また取れたあぁぁぁぁぁぁ」
  
 父の思考がぐるぐる(笑)している中、
 もはやテンションの雪崩が起きた姉妹。
 
 滞在時間1時間弱。
 結果、景品の数57個。 
(もちろん小さいのも入れてね)
 
 支出:1400円。
 成果:壊れたテンション+景品

 
 ここでも面白かったのは、
 次女は自分が欲しいものではなく、
 「〇〇ちゃんにプレゼントしたいから」
 と言う理由でやっていたこと。
 
 取れた喜び以上に、喜んでくれる人のために
 動こうとする姿に
 「パパは一人の人間としてマジで尊敬するよ」
 そう伝えると、何も言わず笑顔だった次女。

ぬいぐるみは三女のもの以外はすべてゲットしたもの

3.やりたいことリスト14番目 コストコに行く。
 2,3歳の頃に連れて行ったことはあるけれど、
 「記憶にない」と言っていて、
 半年前に次女が作っていた
 【死ぬまでにやりたい100のことリスト】
 (実際は110個書いてる)
 に書かれたいたコストコ。
 
 理由は、
 ・屋根が高いこと。
 ・一つの商品量が多いこと。
 をYoutubeで見てたから、だそうだ。
 
 お店に入るなり、IKEAとも違う
 コストコワールドに入った瞬間から踊りだす人 ↓

なんじゃこりゃああ

  ここで「なんで???」が爆発。
  
  ・同じものがたくさん入っているのを買う理由
  ・積み上げの高さ(ストック量)
  ・スタッフの人は日本人?
  (聞いたら7割フィリピンの方)
  ・なんか、、、全部でかいっ(スケール感)
 
  なかでもイートインのホットドック
  +ドリンクが180円なのかがすごく
  気になっていた。
  (ドリンクだけなら80円です)
  
  「こんな値段だったらさ、
  お給料とか払えなくない?
  私でも買えるじゃん。
  だって玉ねぎだってケチャップだって
  お金かかるでしょ?
  どういう仕組みなの?」
  
  「いいとこ気が付いたね。
  これきっとね、ちょっとだけプラスぐらい。
  でもさ、これでパン美味しー、
  フランクフルトうめーってなったら
  買わない?
  それが2000円でもさ、
  これ家で食べたいんじゃーってなったら
  次女ならどうする?」
  
  「買わない理由ない」
  「2000‐180円はいくらでしょー」
  「んと・・・・・・・・1820円」
  「正解~。これプロモーションって
   いうんだよ。
   宣伝って言えばいいかな。
   ママの仕事でもある。
   1個だけの商品を頑張って売るより、
   ついつい買っちゃうってことあるじゃん。」

  「あー、100均行った時にそうなる」
  
  「そうそう、それに近い。」

  「すごーい。宣伝するって面白い。
  あ、玉ねぎも買わなきゃってことでしょ?」

  「だね。そしたらドリンク代抜いた
  100円のホットドッグは、実はめっちゃ儲かる
  仕組みだったりするんだよね。
  そのためには計算も見せ方も必要じゃん?

  それをひも解くのに使える基本的な勉強って
  こういう時に使えるんじゃないかと思うんだよ
  ね。」
 
 「わからなかったら損しちゃうかも、これ。」

 「かもねー」

 と言いながら、リフィルで3杯
 オレンジジュースを飲みつつ、
 対話を繰り返す。

 お店を出る直前。
 「フィリピンの人たちが多いって言ってたけど
 みんな日本語喋ってた。

 フィリピンにもコストコある?
 そこも日本語?」

 「(スマホで調べて)あるみたいだね。
 でもコストコよりはるかにでかい、
 ここの10倍ぐらいデカいショッピングモールが
 あるよ。(父、昨年行きました)
 言葉でなくなるぐらいデカい。
 あと、ほとんど英語。 

 でもさ、次女がちょっとだけ英語
 喋れるようになって、フィリピンの
 コストコ行って、日本にある商品と
 何が違うか一緒に探すゲームとかどう?
 間違いなく寿司はないけどねw」
 
 「いや、ある!寿司は世界中でみんな
 好き!でも喋れない!わかんない!」
 
 「あったらおもちゃ買ったげるよw
  じゃあいこーぜー」
 
 「わたし、長女みたいに頭良くない。
  勉強もあまり好きじゃない。
  でも・・・やりたいことリスト
  増やしていい?」


前日の23時頃、虐待を疑われるんじゃないか
レベルで泣いていた次女。

当日、よき方にぶっ壊れた次女。
どちらも愛しい娘であることに違いはありません。

でも、この有給で彼女に残したかったのは
「答え」ではなく、「フック」。
「やる気スイッチ」って言った方が
わかりやすいかもですね。

別にいい父親になりたいわけでも、
演じたいわけでも無くて。

三姉妹見ていると、本当に個性はバラバラで、
その中でも次女は繊細なタイプだと
今のところ思う。
(環境作用によってどうにでも変わるしね)

故に、思考~行動までのプロセスに時間を要するとしても、
そこに経験値と言う名のフックがどれぐらいあるのかによって彩は変わる。
それが今じゃなくても。

費用対効果とか、時間帯効果とか、
ソノサキハコウシタホウガイイという
盲目的な大人の都合が子どもの居場所を
なくしてると思うことがゴロゴロ転がってる
ように感じる。

脱却するために新しい動きや、
発信をされるところもある。

でも「結果として今の現状は」という
不可逆的な「点数で測られる」世界。 

その渦中にいた子育て世代(特に小中の親)
だから、自分の子どもの置かれている状況に
何かしらの違和感を感じている人は
多いと思う。

答えを出すのは、
常に「今」を生きる私たち一人一人。

わが子に立ち返れば、
「体験価値から学ぶこと」をいかに
楽しみながら一緒に生活していけるのか、
そこに尽きるんじゃないかなと思っている。

娘9歳のうちの1日。
1/ 3160日ぐらい。

父47歳のうちの1日。
1/17260日ぐらい。

人生は長さではなく、濃さって
誰かが言ってますけど、ホンソレだわ。

週明け。
もしお子さんが「学校に行きたくない」って
言い始めたら、あなたはどうしますか?






 
 
 
 
  

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今井雄也
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