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人生100年時代の歩き方

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「超高齢社会」をテーマにすると、対象が高齢者に限られがちになる。超高齢社会は少子化社会でもあり、それにデジタル化、地球スケールの問題の顕在化が重なるのが、今の時代の特徴だ。そこで…
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2021年1月の記事一覧

図書館に代わるもの

 ちょっと古いが、首都圏に住む60〜74歳のシニアが小売業やサービス業に何を望んでいるのかを探った調査がある(日経消費インサイト2013年11月号「消費現場を変えるシニアの『わがままニーズ』)。その中で退職して現在は無職の人に「自宅以外で定期的に行く居場所」を聞いていた。1位は「図書館」。全体(703人)の28.4%がそう回答した。2位は「スポーツクラブ」。全体は19.3%だが、女性が多く、24.

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時間をぜいたくに使い経験値をアップする。

時間をぜいたくに使い経験値をアップする。

 人生100年時代。寿命が50年から100年に延びれば、2倍の時間が得られる。それだけでなく、情報通信の進歩、交通手段の進歩などで、移動や連絡の時間が短くなって、新たな「好きに使える時間」も生み出されている。

 在宅勤務になって、Zoomなどのビデオ会議システムを使った取材が多くなり、1日が効率的に使えるようになった。いままでだと自宅と会社の間の往復、会社から取材先までの移動で時間がかかり、1日

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新しい生活様式

 新型コロナウイルスの蔓延に伴い、政府から「新しい生活様式」が提案された。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

 人生100年時代も、これまでとは違った「新しい生活様式」が求められるので、気になる言葉だがーー。

・人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける。

・会話す

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人生50年時代から離れられない自分

 私は1985年にいまの会社に入社し、いまだにその会社にいる。いろいろな「メディア」を持っている会社だ。

 なぜ、そんなに長く、いまの会社にいるのかと聞かれれば、ずっと、自己表現を最大限許してくれる会社だったからだ。

 定年後再雇用で週3日働いている。残りの4日間、何をしてもよさそうなものだが、残りの4日間も「会社の看板」は背負っている。会社から言わせると「会社の名刺を使っている」から、いまは

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なぜいま、「人生100年時代」と言われるのか?

 人生100年時代。最近、広告などでよく使われるキーワードだが、なぜいま、「人生100年時代」なのか。

 国立社会保障・人口問題研究所は、2015(平成27)年国政調査の確定数が公表されたことを受けて、同年を出発点とする2065年までの全国将来人口推計を行っている(平成29年推計)。その中位推計によると、2065年時点の男性の平均寿命は84.95年(歳)、女性は91.35年(歳)となる。2065

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お役立ち本(1)リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著『ライフ・シフト〜100年時代の人生戦略』

  まずは、「人生100年時代」という言葉が流通するきっかけになった書籍から紹介しよう。2017年6月23日に私のプライベートのブログに書いた記事を転載する(読んだばかりの感動が入っているので)。

          ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著『ライフ・シフト〜

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