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ツッコまずにはいられないエピソード!!|『キルミーベイベー』に学ぶテクニック

アニメを研究して、創作に活かそう!

本記事では、「キルミーベイベー」に【「鑑賞者がツッコまずにはいられないエピソード」の作り方などを学びます。

※「キルミーベイベー」については、別記事でも研究しています。詳細は、記事末尾の「関連記事」欄をご参照ください。

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テーマ発表!!


アニメ「キルミーベイベー」には、魅力的なシーン・エピソードがたくさんあります。

前回に引き続き、本記事ではその中でも特に目を引くものをご紹介しましょう。


【エピソード①】熊はお前のクレープを狙っている!


まずご紹介するのは、第2話中盤(物語開始から9分39秒経った辺り)のこのエピソードです。

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公園。

やすなとソーニャが、巨大な熊に遭遇した。

いつも能天気なやすなも、殺し屋のソーニャも、これにはさすがにぶっ魂消る。


間もなく熊は鼻をうごめかし、やすなを凝視した。

やすなが固まる「なんか、私の方に来るんだけど……」。

ソーニャが気づく「わかった!お前の持ってるクレープに反応してるんだ!」。

なるほど、やすなの右手にはクレープが握られている。

やすな「そっか!ハチミツ味だから」。


ソーニャが鋭く叫んだ「それを熊に……」。

しかし次の瞬間、やすなはクレープを自らの口に押し込んだ。

ソーニャが悲鳴を上げる「あー!」。

やすなは満足顔で「よし、これでなくなった!」。

ソーニャはやすなにチョップを入れて、「バカ!それを熊に投げてその隙に逃げるんだよ!」

しかし、時すでに遅し。熊が2人に迫る……。


ツッコまずにはいられない


さて、いまご紹介したエピソード。

熊に遭遇した2人は、「そうか!クレープが原因で熊が近寄ってくるんだ!」と気づいた。

ここまでは共通しています。

しかし、その後が違う。


・ソーニャ(+ 鑑賞者):クレープを放り投げて熊の注意をそらすべし!その隙に逃げるんだ!

・やすな:クレープを食べてしまおう!


このズレ!

このボケ役(やすな)のアホっぷり!

私たち鑑賞者は、「お前、それは違うだろ!」とツッコまずにはいられない!

じつに面白いですよねー!


考えてみよう


ということで、私も似たようなエピソードを考えてみました


主人公はヤクザの下っ端です。

ある日、親分が銃撃を受けた。敵対する組織の仕業に違いありません。

幸い一命は取り止めたものの、黙っているわけにはいかぬ。兄貴分がポケットから拳銃を取り出し、無言で主人公に渡した。「親分の仇をとってこい」というわけですね。つまりは鉄砲玉。

主人公は大きく頷き、飛び出していった。


そして……主人公は親分が入院している病院に侵入、親分を射殺した。

兄貴分は悲鳴を上げる「えー!何してくれてんの!?」

しかし主人公は満足顔で「兄貴、やりましたぜ!『パッと咲いてパッと散るのが男の美学』って、親分の口癖でしたからね!」。

兄貴分は、主人公の勘違いに頭を抱える……。


【エピソード②】ハエ叩きでシャボン玉だ!


続いてご紹介するのは、第7話終盤(物語開始から17分56秒経った辺り)のこのエピソードです。

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学校の教室。蚊が飛んでいる。

やすなとソーニャは、蚊を潰してやろうと奮闘する。


様々試行錯誤する中で、やすなはハエ叩きを取り出した。

そして蚊を追う内に……「思いついた!」。


やすなは、ハエ叩きを洗剤にひたしたかくしてハエ叩きを振り回すたびに、シャボン玉が宙を舞う。

ソーニャは「鬱陶しい」と不満げだ。

一方、やすなは「これなら空振ぶってもきれい!」「わーい!」と教室を走り回る。


脱線


さて、このエピソード。

何かやっている内に「そうだ、どうせなら○○してみよう!」と脱線していく……こういうの面白いですよね!


考えてみよう


ということで、私も似たようなエピソードを考えてみました


主人公は、やはりヤクザの下っ端です。

そして下っ端ですからね、親分や兄貴分の身の回りの世話をすることだってあるでしょう。


例えば、洗濯物。

洗濯物を干す中で、主人公はふと思いついた「ふむ。どうせなら、色相に沿って並べてみるか。一番左に赤っぽい服、次いで黄色っぽい服という具合に……」「いや、彩度を基準に干していった方がビューティフルかな?」。

しばらくして、風にたなびく洗濯物を見つめて主人公は満足顔。「ユニクロの商品棚みたいだ!」なんて嬉々としている。

一方、兄貴分はイラッとする「ちっ。こざかしいわ!」。


あるいは、料理。

「どうせやるからには旨いものを作ろう」ということでグングン凝り出して、主人公はやがてフランス料理のフルコースなぞを作ってしまう。

または、「今日は叔父貴の命日。内臓をぶちまけて死んだ叔父貴を偲んで、ホルモン焼きにしてみました!」。

さらに、組員の健康管理に興味が湧いてきて「親分、30回は噛んでくださいよ」「兄貴、まずは野菜から食ってもらわないと困るんスよ」などと口を挟むようになる……とか。


みなさんもぜひ考えてみてくださいねー!!


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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

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