【悪魔的演出】想いをクイズで伝えよう|「クイズの意図を理解してない市川」
三葉「清水さん、清水さん!」
清水「はいはい。何でしょう?」
三葉「ここで問題です!じゃーじゃん!」
清水「……いきなり……」
三葉「……」
清水「……」
三葉「……」
清水「……あれ?クイズは?」
三葉「あー……」
清水「……ん?」
三葉「失礼。何も思いつきませんでした」
清水「……えっ」
三葉「まぁ、いいや。それよりも、これ!これ読んでみてくださいよ!」
清水「……」
桜井のりお「クイズの意図を理解してない市川」
<登場人物紹介>
・清水:マスター・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。良作は数多くあったけれど、2018年のベストアニメは『オーバーロードⅡ・Ⅲ』だと思う。
・三葉:清水とは中学時代からの友人。ヤクザ映画出演者の中で、特に憧れるのは成田三樹夫さん。超絶格好よい。
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三葉「どうです?面白いでしょ?失意の杏奈、超かわいいですよね!」
清水「ふむ」
三葉「3ページ目の微妙な表情がたまらない!」
清水「確かにかわいい」
三葉「ですよね!……とまぁ、このまま杏奈のかわいらしさを延々と語ってもよいのですが、さすがにアレなので……」
清水「ええ」
三葉「『クイズ』についてディスカッションしてまいりましょう」
クイズによって醸し出される「健気さ、可憐さ」
三葉「クイズのシーン……実に上手いですよねぇ!初めて読んだ時には、『その手があったか!』と膝を打ちました。キャラのいじらしさを醸し出すにあたって、これほど有効な演出もなかなかありませんよ」
清水「ふむ」
三葉「無粋ながら、杏奈の気持ちを整理してみると……」
三葉「と推測できます」
清水「なるほど」
三葉「相手のことを知りたいし、自分のことも知ってほしい。また、自分の気持ちを伝えたいし、相手の想いも知りたい……でもストレートに言葉にするのは怖い……けれど知りたい。知ってほしい……この複雑な心境こそが恋って感じですよね!」
清水「ふむ」
三葉「恋しちゃったんだぁ、たぶん♪」
清水「……」
三葉「そしてこの恋心(もしくは、まだ恋にすら至っていない想い)をダラダラと説明するのではなく……『クイズを出題し、次いで出題してくれと頼む』。たったこれだけのことでスッと読者に理解させる……並大抵の演出ではありませんよ。マジですごぉい!」
清水「ふむふむ」
三葉「そんな素晴らしい演出の結果……じつに健気!じつに可憐!いじらしいですねぇ、かわいいですねぇ!杏奈最高!……と読者は悶絶するわけですね」
清水「確かに」
三葉「でね、このクイズのシーンがあまりに見事なので真似してみたくて……」
やってみよう!
三葉「『やってみよう』のコーナーです」
清水「はい」
三葉「創造力を鍛えるのに最適だと大好評のこのコーナー」
清水「……そうでしたっけ?」
三葉「みなさんもご一緒に妄想していただければと思います」
清水「はい」
三葉「今回は、先ほどご覧いただいた『好意を持つ相手に対してクイズを出題したり、出題してほしいと頼むキャラは、じつに健気で可憐である』を、まったく別のシーンにも適用してみたいと思います」
清水「なるほど」
三葉「どんなシーンにあてはめると面白いか様々思案したんですよ」
清水「ふむ」
三葉「そして私、はたと思いつきました」
清水「ほぉ」
三葉「ズバリ……『兄貴のことが大好きなチンピラキャラに当てはめてみよう』の巻!!」
清水「……ん?」
三葉「どうですか!チンピラがかわいいですしょ?いじらしいでしょ?健気でしょ?可憐でしょ?」
清水「……」
三葉「まぁね、確かに杏奈のかわいらしさには負ける……が、なかなかどうしてチンピラもいけると思いませんか?この兄貴への熱い想い!」
清水「……まぁ、『クイズを出題したり、出題してほしいと頼むキャラは健気で可憐』というのはよくわかりました……」
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(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)
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