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JK、頑張れ!いい男なんて世の中にはたくさんいるぞ!!|『結婚しない女』(2)

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テーマ発表!!


 前回に引き続き、映画「結婚しない女」をベースに新しい物語を妄想します。

※「結婚しない女」のストーリーなどについては、前回の記事をご参照ください。


妄想開始!


嘉村 それではまいりましょう!

三葉 はい。

嘉村 「結婚しない女」は、夫から突然離婚を切り出された中年女性が、「絶望」「男性不信」「男遊び」などを経て、1人の人間として自立するに至る物語ですが、「設定を思いっきり変えても面白くなるのでは?」ということで……さて!どんな物語にしましょうか?


案①


三葉 まずは、「結婚しない女」風の物語を作る時に注意すべきポイントを確認しておきましょう。


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三葉 ……ですね(より詳しくは前回の記事で)。

嘉村 ふむふむ。

三葉 さてここからは、「『結婚しない女』をリスペクトした物語」をアレコレ考えていくわけですが……。

嘉村 ええ。

三葉 最も簡単なのは、主人公の属性をいじることでしょう。すなわち「結婚しない女」の主人公は「中年女性」ですが、例えばこれは「女子高生」に替えてみる。


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嘉村 ほぉ!

三葉 つまり……主人公は女子高生です。そして、彼女には素敵なカレシがいた。誰もがうらやむベストカップル。付き合い始めて1年、主人公は最高にハッピーでした♡

嘉村 ふむ。

三葉 しかし……一寸先は闇。ある日、カレシが言った「マジごめん。オレ、他に女がいるんだ」。主人公はショックを受ける。うっ、浮気の懺悔!?しかしそうではなかった。カレシが続けた「最初は遊びのつもりだったんだ。しかし、気づけば1年も経っていた。本当にすまない」。そう。カレシにとっては、主人公こそが浮気相手。本気の彼女は、他にいたのです。主人公はダブルショックを受ける。

嘉村 うーむ。

三葉 かくして、主人公は絶望しました。泣く。嘆く。

嘉村 ふむふむ。

三葉 そんな彼女を、友人が励ました「この広い空の下、いい男はいっぱいいるって!あんなクソ男のことはさっさと忘れるが吉だよ!」。彼女らは合コンを開いてくれた。ところが……嗚呼!主人公は男性不信に陥っていた!グイグイ迫ってくる男どもに怒りを感じる。そしてついに叫んだ「太ももをチラチラ見てんじゃねぇよ!そんなに見たきゃ金を払え!死ね!」。

嘉村 なるほど。

三葉 さらに……例のカレシが本命彼女とデートしているのを目撃してしまうなどして、主人公はグングン落ち込んでいく。嗚呼、最悪!

嘉村 ふむ。

三葉 とまぁ一度どん底まで落ちたところで、主人公の「復活」が始まります。「結婚しない女」では、カウンセラー(タニア)のアドバイスが「復活」のきっかけでした。ただ、日本を舞台にした物語、それも主人公が女子高生なのにカウンセラーが登場するというのは、ちょっと違和感がありますよね。

嘉村 確かに。

三葉 ということで、例えば……じつは、主人公の母は継母だった。「母」というよりも「姉」、あるいは「人生の先輩」といった立ち位置からアドバイスを送ってくれる。

嘉村 ふむふむ。

三葉 もしくは、学校の教師や近所のおねえさん、バイト先の先輩あたりでもいいのですが、とにかく「人生の先輩キャラ」が登場する。主人公は、「先輩」に対して本音を吐露した。曰く、辛い。寂しい。男を見ると、ついカッとしてしまう。幸せそうなカップルが妬ましい。

嘉村 ふむ。

三葉 それに対して、「先輩」は言った。「気持ちはわかるわ。でも、男を恨むのは止めなさい。男を避けていても、何もいいことはないわ。むしろ、いまのあなたに必要なのは経験よ」「経験?」「そう。いろいろな男と会って眼力を養いなさい。やがて、それがいい男なのか、それともクソ男なのか、スパッと見抜けるようになるわ」。

嘉村 なるほど。

三葉 かくして、主人公は男遊びを始めました。とはいえ彼女は高校生です。「結婚しない女」のように、手当たり次第にセックスするのはどうも収まりが悪い。まぁ、合コンをしまくるとか、街に繰り出してナンパ待ちしてみるとか、そんなところですかね。

嘉村 ふむふむ。

三葉 そして、いよいよここからがクライマックスです。単純に考えれば、「男遊びを続ける内に、素敵な男性に出会う → 交際開始 → ハッピーエンド♡」となりそうですが……これはNG。主人公が元に戻る(素敵な男性とハッピーな毎日♡)だけでは面白くも何ともありません。彼女はひどい目に遭ったわけですからね。それ相応の「成長」を遂げてもらわないと困ります。

嘉村 ふむ。

三葉 ということで……男遊びを続ける内に、主人公は違和感を抱くようになった。「合コン三昧の毎日だけど……こんなことをしていて、何か意味があるのかしら?」「こんな薄っぺらな出会いを繰り返しても、眼力は養われないんじゃ……」。

嘉村 ふむふむ。

三葉 とそんな時に、彼女は素敵な男性(以下、Aくん)に出会った。2人はいい雰囲気になる。主人公は男遊びを止める。やがてAくんが言った「オレと付き合ってくれ!必ずきみを幸せにしてみせる」。

嘉村 ふむ。

三葉 それに対して主人公は「ありがと。とても嬉しいわ。でも私、自分のことは自分で幸せにできる女になりたいの。それに、やりたいことがたくさんあるんだ。友だちと遊びたいし、バイトもしたい。大学に進学したいから、勉強だって頑張りたい。だから、いまは付き合えない。付き合えばきっとあなたに甘えちゃうから。あっ、もちろんあなたのことは好きよ。つまり、できれば仲のいい友だちのままでいてくれると嬉しいんだけど……どう?」。

嘉村 なるほど。

三葉 Aくんは困惑します「えっ、好きなら付き合えばいいんじゃない?」。あるいは、「恋愛とバイト、勉強は並行できるよ」と食い下がる。しかし、主人公は折れない。やがてAくんは肩をすくめた「きみは頑固だなぁ」「嫌いになった?」「いや……そんなところが好きなんだけど」。こうしてAくんは主人公の要望を受け入れ、2人はとりあえず「友だち以上、恋人未満」の関係を継続することになったのでした。……で、物語は幕を閉じます。

嘉村 ふむふむ。

三葉 今回は、主人公を女子高生にしましたが、では、これが男性ならどうなるだろう?定年間近の中年男性なら?シニア女性を主人公にしても面白いかもしれない。……なんて考えてみると、面白いアイデアが浮かぶのではないかと思います。

嘉村 確かに。

三葉 以上、「『結婚しない女』をリスペクトした物語」のアイデアをご紹介しました!


続きはこちら!!

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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

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