「小物感」漂う乙女たち♥|【第2話(3) バンプ・オブ・スレイブ】「ちおちゃんの通学路」を三幕構成で分析する
▶ 「三幕構成」を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ👽 → シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリ説明するぜ!!
分析対象
三幕構成
ポイント①
本話のストーリーをざっくり整理すると……
・第1幕:ちおと真奈菜は幼馴染。2人ともスクールカーストは「中の下」 → ある日、2人は細川(スクールカースト上位層)と共に登校することになる
・第2幕前半:真奈菜と細川が恋愛トークで盛り上がる。一方、ちおは孤独感を味わう → じつは真奈菜は、細川と親しくなってスクールカースト上位へランクアップしようと企んでいた「さよなら、ちおちゃん!」
・第2幕後半(1):真奈菜が<男を知り尽くした魔性の女>風に、道行く男性を批評した「将来性のない平社員で終わるタイプよねぇ」
・第2幕後半(2):しかしその男性(名前は牛田)は細川の知人で、しかも社長だと言う → 真奈菜はショックを受ける。すかさず、ちおがからかう → 真奈菜が「全部嘘だよ!」と告白。かくして、ちおと真奈菜の友情が復活(?)
・第3幕:ちおと真奈菜は、牛田も嘘をついていると見抜く。2人は嬉しそうに牛田を質問攻めにする → 牛田が嘘を認める → 細川の発案で4人が走る。やがて「他人からどう見られているかなんて、どうでもいいことかもね!」と笑顔になる
ポイント②
<1>
本話の見どころは、ズバリ【ちおと真奈菜の「小物感」】、そして【ちおと真奈菜の「仲のよさ」】です。
ちなみに、前話(「第2話(2) 真奈菜と大トロと私」)の見どころもこの2つでした。つまり、前話と本話は、「ストーリー」は違えど「見どころ」は共通しているというわけですね。
<2>
【ちおと真奈菜の「小物感」】と【ちおと真奈菜の「仲のよさ」】について、詳しくは前話を分析した記事をご覧いただくとして……以下、本話の「小物感が漂う3つの場面」をご紹介しましょう。
▶ 「小物感」の漂う場面①
・Step 1:真奈菜が、「細川と仲よくしてスクールカースト上位にランクアップしよう」と企てる
・Step 2:細川と親しくするために、<男を知り尽くした魔性の女>を装う
・Step 3:すぐに化けの皮が剥がれる
▶ 「小物感」の漂う場面②
・真奈菜の化けの皮が剥がれた後。ちおは、じつに嬉しそうに真奈菜をからかう
▶ 「小物感」の漂う場面③
・牛田が嘘をついていると気づいたちおと真奈菜。2人は、じつに嬉しそうに牛田を質問攻めにする
ご覧の通り、ちおも真奈菜もその品性は下の下。じつに下品でお下劣です。しかし、2人は元々が小心者・小市民。したがってワルにはなりきれない。その言動はどうにもせこく、みみっちい……!
これぞ小物感!
この小物っぷりが最高ですね!
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(担当:三葉)
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