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なぜ<ねね & うみこ>カップルこそが至高なのか?|アニメ「NEWGAME!」に学ぶ

※本記事では、アニメ「NEWGAME!」(主に第2期)を分析します。


魅力的なカップル♥


「NEWGAME!」には、様々な<カップル>が登場する。


代表的なのは、

・コウ & リン

・もも & なる

・青葉 & ひふみ

・はじめ & ゆん

……といった辺りだろうか。


いずれも魅力的であり、例えば<典型的な鈍感キャラ・コウ & ガチ百合のリン>とか、<10代にして既に熟年夫婦っぽいももとなる>とか、それぞれ大いに惹かれるものがある。


だがしかし!

私は思うのだ……<ねね & うみこ>こそが至高であると!!

そしてこれ、少なからぬ鑑賞者にご同意いただけるものと思う。


<ねね & うみこ>カップルは、なぜこれほどまでに魅力的なのか?


はて。<ねね & うみこ>カップルは、なぜこれほどまでに魅力的なのか?


理由はいろいろ考えられる。

例えば、【<見た目も考え方もお子様なねね>と<一見すると厳格な堅物キャラ・うみこ>という2人のギャップが魅力的♥】などなど。


しかし真に注目すべきは、ずばり、<他のカップルにはない独特の立ち位置>だろう。

以下、詳しくご説明する。


<ねね & うみこ>カップルだけが××している!!


<1>

本作の主要キャラの大半は、イーグルジャンプ社の社員である。彼らは平日毎日顔を合わせ、夜遅くまで仕事をしている。さらに、休日一緒に遊びに行くこともあるようだ。

つまり、総じて距離が近い。

そんな中、唯一の例外キャラが……そう、入社前のねねである!


<2>

ここで、ねねについて確認しておこう。


・Point1:第1期第8話、ねねはデバックのバイトとしてイーグルジャンプ社にやってきた。そしていくつかのトラブルを引き起こしつつも、有能なデバッカーとして活躍した

・Point2:第1期最終話、ねねは無事デバッカーとしての役割を終えた。そしてその後、第2期第7話で改めてバイト入社するまでの間、彼女はイーグルジャンプ社から離れていた

・Point3:この間、およそ1年弱。ねねは大学に通いつつ、プログラミングを独学で学んでいたようだ

・Point4:ねねと青葉との友情は続いている。だが、一方は社会人、もう一方は大学生。それぞれに生活がある。以前に比べれば疎遠になっていたものと推測される

・Point5:また、バイト中に知り合ったイーグルジャンプ社の社員(例えばはじめ、ゆん)とは特に連絡は取り合っていなかったようだ

・Point6:ただし、うみこだけは例外。第2期第1話~第6話には、<ねねがうみこに連絡を入れる → 会う → プログラミングのアドバイスをもらう>というエピソードが複数回描かれている


<3>

つまり!

<コウ & リン><はじめ & ゆん>といったカップルが毎日顔を合わせ、毎日いちゃいちゃする一方、<ねね & うみこ>だけは遠距離恋愛(?)をしているのだ

この2人だけが、【遠く離れているが想いは通じ合っている】的な関係を築いているのだ。


ご想像いただきたい……カラスの群れの中に1羽だけ鳩が混ざっていたら、鳩の白さが際立つだろう。「鳩ってきれいなんだなぁ」と感じることだろう。私たち鑑賞者が<ねね & うみこ>に特に惹かれるのは、これと同じ理屈だと思うのだ。


遠く離れているが想いは通じ合っている♥


<ねね & うみこ>カップルの【遠く離れているが想いは通じ合っている】的なエピソード・演出は、作中に複数回登場する。

ここでは、その中でも特に印象的なものを1つご紹介しよう。


第3話の中盤にこんなシーンがある。

---

・シーン1:大学の図書館。ねねが1人でプログラミングをしている。ゲーム作りに挑戦しているのだ。ねねは「よーし、できたぞ!ドラゴンファイアー実装!」とキーを押す。直後、PCがフリーズ。ねねはショックを受ける

・シーン2:イーグルジャンプ社。うみこがプログラミングしている。コウが「例の処理ってできてる?」と声をかけると、うみこは「ちょうどいまできたところです」。直後、PCがフリーズ。コウはニヤニヤ笑い、うみこは赤面する

・シーン3:再び大学の図書館。ねねがプログラムを修正している。今度は上手く動作する(ドラゴンが炎を吐く)。ねねは喜ぶ「やったー!」

・シーン4:再びイーグルジャンプ社。うみこは「ちょっとしたミスです」と言って、すぐにプログラムを修正今度は上手く動作する(クマが炎を吐く)

・シーン5:ねねが友人に、「すごいでしょ!」と嬉しそうに話す。だが友人は「へぇ」と反応薄。ねねは決意する「『すごい』と思ってもらえるようにもっと改良しなきゃ!」。ねねはプログラミングを再開した

・シーン6:葉月がうみこに指示した「クマが20~30体燃えても動作するようにしてほしい」。うみこは「やれやれ」と肩をすくめつつも、プログラミングを再開した

・シーン7:夜、ねねはまだプログラミングをしている。やがて完成。炎の動きが複雑になっている。ねねは喜んだ「ちょっとよくなった!」

・シーン8:同じ頃、うみこも残業してプログラミングに励んでいる。やがて完成。数十体のクマが見事同時に燃える。うみこは微笑んだ「まずまずでしょうか」


※この後、ねねがうみこに連絡を入れて「自作したゲームを見てほしい。そしてアドバイスがほしい」と頼むシーンが続く。

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ご覧の通り、まさに2人は【遠く離れているが想いは通じ合っている】のだ!

こうした<遠距離恋愛>的なエピソード・演出こそが、他のカップルにはないこの2人ならではの魅力♥私たち鑑賞者はここに惹かれるのだろう。



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(担当:三葉)

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