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そのキャラ・その作品ならではのユニークな比喩を使う ~映画「バッドボーイズ2バッド」の場合

キューバ出身の麻薬王の母「お前らなんか、うちの息子がチョリソーにしてやるからね!覚悟しな!(My son will slice you into chorizo!)」

映画「バッドボーイズ2バッド」




◆概要

【そのキャラ・その作品ならではのユニークな比喩を使う】は「魅力的なセリフ、会話」を作るためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:映画「バッドボーイズ2バッド」

▶1

本作の主人公は、マーカスとマイク(中年男性)。

2人はマイアミ市警のベテラン刑事コンビである。


いろいろあってある日、

・Step1:2人は仲間とともに、キューバにある麻薬王の屋敷に突入した。

・Step2激しい銃撃戦になる。

・Step3:麻薬王の母はすでにいい年だが――しかしさすがは麻薬王を生み育てただけのことはある。彼女はショットガンをぶっぱなして叫んだ「お前らなんか、うちの息子がチョリソーにしてやるからね!覚悟しな!(My son will slice you into chorizo!)」


▶2

ご注目いただきたいのは、「お前らなんか、うちの息子がチョリソーにしてやるからね!覚悟しな!」という麻薬王の母のセリフである。

要するに「お前らなんか、うちの息子が切り刻んでぶっ殺してやるからね!覚悟しな!」という意味だが――ストレートにそう言ってしまっては面白みを欠く。

そこで【そのキャラ・その作品ならではのユニークな比喩を使う】という技法の出番だ。


改めて麻薬王の母のセリフをご覧いただきたい。曰く「お前らなんか、うちの息子がチョリソーにしてやるからね!覚悟しな!」。

「殺す」を「チョリソーにする」と表現しているわけだ。

「チョリソーって!(笑)」「チョリソーはラテンアメリカでよく食べられるソーセージの一種だからね、キューバ人らしい比喩と言えるけれど……それにしてもチョリソーか(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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