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【厨二病】はちみつシロップ【リア中時代に書いた小説】


(この記事自体は無料ですが、有料部分は投げ銭です)

2013年3月15日とあるので12歳の頃に書いた小説です(椎名は1999年生まれ)。今思うと大分女子中学生みありますね。
私が死ねば、世界が変わる。
そう確信した頃だった。
私が死ねば、この現状も、この世界も、変えられる。
そう悟っただけで精神科病院へ入れられてしまうご時世だもんな。
やっぱり。この世界に表現の自由はないよ。
もし私が「私が死ねば、世界が変わる」なんてクラスのみんなに言えば、
「そんなことないよ」
「違うよ。あなたが死んでも世界はよくならない」
「そんなこと、本気で思っているの?」
まるで自殺志願者のような言われ方をする。
いいえ。世界を変えるには、少なくとも一人の犠牲は必要なのだ。
革命だってそうだ。戦争だってそうだ。
それが人間であれ動物であれ。
数多くの犠牲の元に、この世は成り立っている。そして私も、数多くの犠牲という名の絨毯の上に成り立っているのである。
この考えに異論を出す人へ。
君はいつもおいしそうな食事を食っているんだけど、飢餓に苦しむ子供たちにその食事を分けてあげるのかい?
それに君たちが食べる牛肉や豚肉、これらは全て牛や豚を殺してできている。
犠牲なしでこの世を成り立たせるなんてしたらこの世は生き物で埋まっちゃうよ。
飢餓で苦しむ子供、内戦で撃ち殺されていく子供、いじめを苦にして自殺する子供…
これらは私にしては全て一緒だね。
“ヒトの間引き”
“死”
世界と神様は容赦しない。
人が死ぬことなんて、所詮は或る一生命体の劇を終えた、ってことだけなのさ。
神様を秋元康としたら、人はAKB48、それの姉妹グループのメンバーだ。
そのメンバーが歌ったり踊ったりしているだけの話さ。その歌ったり踊ったりが人生。
それが人には長く思える。それだけのことさ。
もちろん私は厨二病などではない。
或いは精神疾患などで、こういうことを言っているのではない。
そもそも精神疾患だったら、こんなこと言ってられないじゃないか。
厨二病は腐女子とかの類だ。
いちいち厨二病だとか馬鹿にしないでくれるかな。
誰だってそういう時期はあったんだ。
「赤ん坊がうるさい」などと言っている人間が、かつて赤ん坊だったように。
そのことを否定しているわけじゃない。でもそれは紛れも無く事実じゃないか。
事実を言って何が悪い。事実は真実と違って一つというわけにもいかない。
事実はいろんな観測結果があるさ。事実観測。
例えばここにアイスのコーンがあるとする。アイスのコーンは円錐形。
上から見たら丸、下から見たら丸、上から見た丸と下から見た丸、それぞれ少し違う。
正面から見たら二等辺三角形。
例えば右翼も、別の視点から見たら左翼なわけで。
また左翼も、別の視点から見たら右翼なわけで。
いま、そういう基本的なことも、分からない馬鹿が増えています。
何かにはまったら一直線。周りが見えない。
一つの思想しか認めない心の狭い方々。
心あたることはありませんか?
と白い空に向かって突然独り言を言い出す私はゴー宣か何かに気触れたしか思えないだろうか?
答えはNO。
私は屋上から飛び降りる。
世界を変えるために。
背中に翼が生えたような感覚がある。
でも私はその翼で飛ぶことはせず、ただただ落ちていくばかりだ。
崩れていく。
私が。
私が。
私の体が。
離れていく意識。
薄れ行く意識の中で、私は何を思った?
最後に私は、魂と霊の存在を信じながら、気狂いじみたこの世を去っていった。
15日午前、自宅マンションから、女子高校生(15)が飛び降り、間もなく死亡が 確認された。


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