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読書記録「BUTTER」

〜今日の1冊〜

今日の1冊は柚木麻子さんの作品を紹介していきます。

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳に〈あること〉を命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。

Amazonより

〜読後の感想〜

表紙の「BUTTER」という文字とあらすじが結びつかなかったし、初めての作家さんだし、ということで興味本位から手にとってみた作品でした。
主人公の記者の町田は、殺害容疑で逮捕されたカジマナの取材をすることになります。
カジマナは容姿も普通でという別美しいというわけでもない、しかし男性たちを次々に虜にしていきます。
取材を通じて、いつの間にか町田自身もカジマナに惹きつけられていき、気づけば町田自身の外見も内面も変貌していきます。
見た目にとらわれることなく自分自身で自分を認め、周りを気にせず自由に生きているカジマナ。
私もいつの間にか、カジマナの生き方や考え方に魅力を感じ、カジマナのように自分自身を開放させて生きていけたら…と考えてしまいました。

常に窮屈な思いで生きている多くの現代人に、「もっと自由に自然体で生きていこう」というメッセージが受け取れた1冊でした。

料理の描写もあり、空腹時に読むとお腹が空いてしまいました…(笑)


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