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【週末投稿】つれづれ有用植物#70(ミカン科ミカン属:ベルガモット)

ベルガモットという言葉で思い起こすのは、皆様にとって何でしょうか?
アロマテラピーやフレグランスに利用されていますし、紅茶に詳しい方なら「アールグレーティー」の香り付に使われている事をご存じかもしれません。

このベルガモット、以前は門外不出の植物であった為に、20年くらい前までは書籍やネットで調べても殆ど情報が入手できない不思議な植物でした。そして2005年頃だったと思います。国内でようやくベルガモット苗が僅かながら出回り始め、今では容易に一般家庭でも育てる事が出来るようになりました。

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【ベルガモットの実】

ベルガモットは柑橘の一種で、ユズと同じように果実の皮から精油を採り、香料の原料にされます。実は利用されませんが、果実酢として利用できると思いますので、工夫して料理に応用すると良いのではないでしょうか。

PinguBanana は長年追い続けていた植物でしたので、ベルガモットを育ててみました。

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観た感じは、レモンを少々丸くした感じです。
耐寒性もある程度あるので、関東でも越冬ができました。実を切ると爽やかな柑橘の香りがします。自宅では精油は作れませんので、輪切りにして紅茶に入れたり、冷水に入れて「ベルガモット水」で楽しむと良いと思います。

実は、「ベルガモット」という同じ名前の植物がもう一つあります。
タイマツバナというシソ科の多年草で、別名が「ビーバーム」、「モナルダ」、「ベルガモット」と呼ばれています。

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【タイマツバナ:別名 ベルガモット】

茶葉というのは香りを吸着し易い性質があるため、ヨーロッパやアジアでは様々の花や、乾燥させた果物などの香料を茶葉に移したフレーバードティー(着香茶)の文化があります。

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茉莉花(アラビアジャスミン)の花で香り付したジャスミン茶、花開く寸前の蓮の花を摘み取り、香りを移したロータスティー、ローズティーなどいろいろあります。ベースとなる茶葉の規定がないために、セイロン茶やダージリン、中国茶、日本茶などの茶葉がブレンドされることもあります。

そして、紅茶葉にベルガモットの精油を使用して香り付けしたものが「アールグレイティー」なのです。

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