キミ

文章を書くのが好き。小説や音楽が好き。じゃあ感想文を書いてみよう、と思いついて始めてみ…

キミ

文章を書くのが好き。小説や音楽が好き。じゃあ感想文を書いてみよう、と思いついて始めてみました。

最近の記事

太陽と海を詠む。

大好きと出会った時から 太陽と海の読み方 間違える日々 超特急が大好き。ライブが好きダンスが好き歌声が好き、超特急の音楽が大好き。 もちろん9人ともそれぞれ大好きだし、超特急の全部が大好きなのだが、私がスペシャルに超大好きなのは、ボーカルのタカシくんとダンサーのカイくん。 私にとっての超特急は、タカシくんの歌声とカイくんのダンスだ。 タカシくんの歌声が歌い紡ぐ物語の中を生きるように舞うカイくんの姿が、私にとっての超特急の音楽で、日々を支える心の栄養源だ。 さて、そんな二人

    • 私にとっての大天使を詠む。

      喜びで揺れる視界の向こう側 いつでも呼びたい  あなたの呼び名 もしも、神様か悪魔が目の前に現れて、これから一生ひとつの言葉しか発するようにできなくなるけど、なんという言葉を選ぶ?と聞かれたとしても、私は迷わず「あーりん」を選ぶ。 何を訳のわからないことを、という感じの謎の決意だが私としてはどこまでも本気だ。 何もかもが暗く、楽しいことも好きなものも見失い、感情が動かないまま緩やかに固まり沈んでいく日々の中。 無関心無感動が故に、断るのすら面倒で、ただただ周りに合わせて楽し

      • 言葉との出会いを詠む。

        透けていた 想いにくっきり影生まれ 言葉に出会い 私に出会う ゆっきゅんさんの歌詞が好き。もちろん歌声もダンスも歌詞以外の言葉も好き。 とにかく、ゆっきゅんさんの言葉に出会うと、いつもハッとする。 あ、それです。今初めて聞いた言葉だけど、私ずっとそれを抱えて生きてきてました‥!と、思う。 自分だけでは掴めなかった想いや感情に、手を伸ばし触れられるようにしてくれる、ゆっきゅんさんへの尊敬と感謝の気持ちを31文字に込めて。

        • いちばん好きな歌を詠む。

          歌声で 酸素と光行き渡り 選んだ心 誇らしくゆく 超特急さんのa kind of loveという楽曲が世界一好き。 それでもね、とやわらかくあたたかく全てを包み込むように受け止めて、その上で選ぶ君という存在。 大切なものを、大切な人を、名前のつかないような時間を、いちばんに選んで歩いていってもいいんだと思える。 呼吸するようにこの曲を聴く日々を31文字に込めて。

        太陽と海を詠む。

          LessonⅡを詠む。

          我無くし 選ぶは君の 暗い熱 君に残すは 私の全部 超特急さんのダンスと歌声で紡がれる物語が大好きです。 新曲のLessonⅡのMVでは、タカシくんとシューヤくんの熱っぽく艶やかなのに軽快な歌声と、9人それぞれがどんどん暗く熱を帯びていく瞳と表情で語る、自分のことすら諦めたような執着が危うい色気を醸し出す物語に引き込まれます。 LessonⅡの物語で揺れた感情を31文字に込めて。 LessonⅡ / 超特急

          LessonⅡを詠む。

          シンプルデコレーション

          修飾語が好きだ。 例える表現も好き。 私の感情の輝きや感動の煌めきに比べて、私の語彙力は明らかに不足しているから。 ついつい沢山の言葉を足してしまう。 ひとつも取りこぼさず伝えたいから。 でもたまに不安になる。 飾ることで自分に都合よくカッコつけた感情にしてしまっていないかしら? 感動したという事実で、誰かを感動させようとしていないかしら? 過不足なく私の心と頭の中を表すために必要な、シンプルな言葉を使いたい。 シンプルっていうのは、そのまま全部を言葉として取り出すのと

          シンプルデコレーション

          チルな忙しさ

          おとなになってからガチで喧嘩したのなんか後にも先にもあの1回だけだし。 ましてや、不快な思いを飲み込んだりすり潰したりせずに、真っ直ぐ向き合って取り出して言葉にするなんていうとんでもない面倒くさいことをして、話し合って仲直りしたことなんか、子どもの頃から考えてもあの時だけだし。 基本的に調子が良すぎるし忘れっぽすぎるし、意外にへこたれやすくて褒め言葉待ちな時多いし、気が多いし、ほんとにイライラすること沢山あって。 でも、誰よりも言葉が通じる。 私が自分の味方だと、心から信じて

          チルな忙しさ

          溶け込む違和感

          なんであんなに、何の躊躇いも迷いもなく、頑張ることは誰にでも出来ると思えていたのだろう。 なんで、頑張っていれば、それは自分にも周りにも伝わると思っていたんだろう。 帰り道の電車の中。1日働いた実感のないぼんやりとした気持ちで外を見ながら不思議に思う。 頑張ってなくても出来ること沢山あるし。 出来ていても、頑張ってないことだって沢山あるし。 頑張っているかどうかって、意外にも自分以外には何の影響も与えないよなぁ、って思う。 だから、自分のがんばりに手や心を差し伸べてくれるよう

          溶け込む違和感

          損得、計算ミス

          「まじで読み切ってますね!おかげで助かりました!もっと自分のことに関しても損得勘定したらいいのに。」 自分のことだと損してばっかりですよね、と言われたのは大学生のころ。 全然何もわかっていないであろう、感謝と感心と同情が混ざり合ったあの人の表情といったら‥思い出すだけで笑いが込み上げてくる。 私の得は大切なあの人からの信頼を積み上げること、私の損は私以外の誰かがあの人からの信頼を得ること。 だから、瞬間的に計算して、そう言われればそうかも、と同意した。 「自分のことだとよくわ

          損得、計算ミス

          夢の種類

          夢って、2種類しかないのよ。 寝ている時に見る夢、と、将来の夢、の分け方じゃなくてさ、寝ている時に見る夢だけの話なんだけど。 私にとって、寝ている時に見る夢って2パターンしかないんだよね。 君がいる世界の夢、と、君がいなくなってしまった後の世界の夢。 君が出てくる時もあれば出てこない時もあるんだけど。 夢が始まった瞬間になぜかわかるんだよね。 あ、この夢の世界の中に君はいるな。 あ、この夢の世界の中でも、もう君はいないな。 そう、この夢もね始まった瞬間にわかってたんだ。 も

          夢の種類

          「隕石でごめんなさい」感想というなの感情。

          私はDIVAである。 正しくは、私はDIVAであることに、ゆっきゅんさんのDIVA MEを聴いて初めて気がついたDIVAである。 歌は歌わない(カラオケは好き)し、煌びやかな衣装でステージに立つこともないし、自分の魂を込めた作詞をすることもない(好きなものへの感情文を無限に書くのは大好き)。それでも私はDIVAなのである。何故かというと、DIVA MEを聴いた瞬間に、あ、私DIVAだったんだ‥と、何の無理もなく一切の意気込みも何の打算もなく、自然とそう思ったからである。吾輩は

          「隕石でごめんなさい」感想というなの感情。

          浮かんで、弾けて、選んだもの。

          もう終わったと思った?本当に見縊られたものね。 と、言いたいところなんだけどさ。私自身、うん、もうおしまいであとはエピローグっていうか‥ほら、映画でよくあるじゃない。エンドロールのあとのちょっとしたおまけみたいなエピソードっていうかさ、ああいうものだって思ってこの10年ちょっとを過ごしてたのよね。 10年ちょっとはエピローグにしては長すぎるって? そんなことないわよ。ほら、有名な童話をパッと思い出してみて。王子様と結ばれたり、生き別れていた家族と再会したり、鬼を倒したり。そこ

          浮かんで、弾けて、選んだもの。

          シャンディの創ったもの

          ほんの3分未満の時間。たったそれだけの時間で自分の中にそれまでに見えていなかった世界が広がった感じがした。超特急さんの新曲『シャンディ』。世界一大好きな歌声が歌う初めて聴く曲に、歌われる言葉に、次々と感情が弾かれて無数の感覚と記憶が急速に結びついていく。時間の経過に馴染むためだけに蓋をして、勝手に開かないようにした大切な想い。グラスに注ぎたての炭酸水の中で踊る気泡のように、毎日毎分毎秒浮かび上がり続ける違和感。心の中で眩く輝き続ける想い出を手放さないことに必死で、いつの間にか

          シャンディの創ったもの

          伝わる温度に願いを込めて。

          最後の燃料が尽きた音がした。動力がなくなったこの小さい舟で私に残された時間はどれくらいだろう。 サクラはゆっくりと視線を動かし、自分の座る椅子のすぐ隣に立つトキをそっと見上げた。いつも通りサクラの方を真っ直ぐに見ていたトキとあっさりと目が合う。サクラが見ていようと見ていなかろうと、トキは常にサクラに視線を向けている。そのことが悲しかったときもあったけれど、今は悪くないというよりもむしろ嬉しいと感じる自分の身勝手さが可笑しくて、サクラは思わず笑みをこぼした。 「サクラ、何を笑っ

          伝わる温度に願いを込めて。

          願わくば、颯爽と。

          有紗は、清人に貰った赤くて可愛いボールペンを大切に持っていることを清人本人に指摘され、恥ずかしさと照れ臭さと悔しさで思わずテーブルに突っ伏した‥フリをした。 「めっちゃ大切にいつも持ち歩いちゃってるじゃないっすか」 苦笑しながらも得意げに、私がいつも持ち歩いているポーチから出てきた赤いボールペンをゆらゆらと揺らす清人を、突っ伏した角度のまま横目で確認する。あまりに予想通りの表情に、かかったな、と思いながら有紗はさらに深く顔を埋める。案の定、有紗が悔しくて仕方ない顔を隠そうとし

          願わくば、颯爽と。

          クレッシェンドの共鳴

          2022.6.18 Progress名古屋公演初日にて、初めてクレッシェンドをライブで観て、聴いた。 タカシくんが歌い出した瞬間、感情が大きく揺れて、肌が粟立つのを感じた。まずはタカシくんの歌声があまりにすごい。儚さや不安定さを感じさせないただひたすらに高く気持ちよく伸びるファルセットで歌われるクレッシェンドは、歌詞のひとつひとつの言葉が光の粒のように輝きながら、1曲のストーリーを紡ぐようにキラキラと繋がっていく。これまでを振り返り慈しみ、今この一瞬を取りこぼさないように大切

          クレッシェンドの共鳴