溶け込む違和感
なんであんなに、何の躊躇いも迷いもなく、頑張ることは誰にでも出来ると思えていたのだろう。
なんで、頑張っていれば、それは自分にも周りにも伝わると思っていたんだろう。
帰り道の電車の中。1日働いた実感のないぼんやりとした気持ちで外を見ながら不思議に思う。
頑張ってなくても出来ること沢山あるし。
出来ていても、頑張ってないことだって沢山あるし。
頑張っているかどうかって、意外にも自分以外には何の影響も与えないよなぁ、って思う。
だから、自分のがんばりに手や心を差し伸べてくれるような人は、それはもう自分の一部みたいに感じちゃうんだよね。
それが、欠けた。
私の頑張るはなくなって、でも出来ることはむしろ増えた気がする。
頑張らないと心に余白が増える。
これから好きな色を塗る、好きな絵を描く、ワクワクする余白じゃなくて、ただ余っただけの余白。
誰かに乱雑に色を散らされても何も思わないそんな部分。
電車の減速でバランスを崩しそうになり、一瞬両足と重心に意識を向けて何とか姿勢を維持する。
フッと頭の中が空白になり、何を考えていたかの輪郭が曖昧になる。
大切なことならまた思い出すだろうと思いながら、イヤホンから聴こえてくるお守りみたいに大切な音楽たちに心を任せた。
今日の寝る前のプレイリストによせて。
霖雨 / 超特急
歌姫 / ゆっきゅん
NG / ゆっきゅん
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