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【第3章】高校デビュー篇(ともユッキー過去編)

前回までのお話⬇️
https://note.com/0420tomoyuki/m/mc7fe2d63f825


小中学校で順調に人間関係と黒歴史を構築しながら成長していった俺。

小中校で一緒だった同級生たちとは9割以上とは散り散りになり、毎日話してたのが嘘みたいに関りが薄くなる。

そんな中、同じ進路に進み関係が続く人も居た。
俺とYouTubeでユニットを組んでいる「わゆ」。 彼もその1人。

中学生の時はチャリでよく一緒に帰っていて、その度に公園に寄り語ってから帰っていた。
そこでの最長記録だと4時間以上話していた。

わゆ とは考え方や感性に似た部分が有ったり、何よりアイドル・映画・食・その他ココじゃ言えぬモノなど共通の趣味が多数あるため
小中学校以降も今の今に至るまで現在進行形でよく遊んだりする約18年続く関係性。
そんな長きに続く関係性がある中、高校入学と共に新しい関係性もまた出来ようとしていた。

話は少し変わり、俺は小学4年~中学卒業まで小4の担任の先生の影響で エンジン無しで風力を原動力として走らせるを一人用ヨットをやっていた。

始めは夏の期間限定イベント的な感覚だったが、次第に年齢が上がるにつれて趣味レベルで頻度も増えて中学3年に成る頃には「趣味」ではなく、高校の部活に入り「競技」としてやらないか話が、親や教師陣をはじめ周りからも浮上し始めた。

ただ俺は「競技」としてやる「ヨット」は嫌いで、趣味や息抜きとして自由気ままに海で走るのが好きだった。

その為、高校進学の際の進路は揉めに揉めた。
勿論 学力が人並みに有れば選択肢が沢山あり、好きな場所に進めば良い話だが如何せん俺は頭が悪い。
頭が悪い上に、大の勉強嫌いのため自他ともに認める馬鹿だった。

だから「スポーツ推薦」の選択肢で受験を突破する事を進められた。
でもその道を選べば120% 俺の高校生活は地獄と化す。

そこで俺は考えた。
「頭が悪いならば、それを補う何かで別の学校に受かるしかない!」
とにかく俺は「面談」を猛特訓した。
勉強であれば固定の正解がある上に「満点」という得られる得点数にも上限がある。
でも逆に面談は模範解答こそあるものの、正解はそれだけじゃない。

加えて個人的解釈では、面接官との相性や発言内容の組み合わせ等によって獲得可能点数にも上限は無い。
この個人的持論を元に、これなら勉強が不得意な俺でも勝てると思ったからだ。

話が長くなるので間のプロセスは省くが結論、俺はヨット部のある高校では無く他の学校に通う事に見事成功した。
(受験期間のエピソードや合格までの物語は、また何か機会が有ればその話もします!)

通う事になったのは「普通科」の「アニメ・デザインコース」という一風変わった新設したばかりの選考だった。
アニメーション制作基礎をはじめデザイン部門基礎、機器や各ツールの操作方法などを学べる所で、小さい頃から絵を描く事が好きだった俺にとっては打って付けの選考だった。


そして受験戦争から解放された俺は「高校デビュー」によるイメチェンで、我が人生に対して大幅にテコ入れを行う事を試みた。

俺は昔からヤンキー漫画や映画が好きでその影響から「ヤンキー・不良」という立ち位置に憧れていた。

その為「高校デビュー」は「ヤンキー・不良」で行こうと画策。

キャラ設定はクールな強キャラ。イメージで言うと実写版「花より男子」の「花沢 類」と映画「クローズZERO」の「滝谷 源治」を足して2で割った人物像を思い描いていた。

ただこの時点で両作品を知っている人は気付いただろう。
この両作品の2名の人物、演じているのはどちらも「小栗 旬」さんなんです。
故に先程「足して2で割って」と表現したが足そうが割ろうが、どうあがいても理想の人物像が「小栗 旬」である事には変わりないのだ。

そして髪もガッツリ刈り上げワックスやスプレーで固め、気分は漫画の主人公で意気揚々と入学式の日に教室に入った。

しかし、そこには驚愕の光景が広がっていた・・・

40人居るクラスメイト中、俺を含め男子はたったの8人。
俺はヤンキー漫画の「クローズ」や「ワースト」の世界線を夢見て高校デビューしたが、辿り着いた先はまさに現代版「大奥」だった。

見ている人の中には「女子に囲まれて幸せだ!」「ハーレムじゃん!羨ましい!」と言う人も居るだろう。

諸君。現実はそんなに甘いものではないぞ?笑

「女子」という生き物は恐ろしいもので、さながらリアル「大奥」、或いは「ライアーゲーム」「仁義なき戦い(武器なし)」が目の前で勃発してる日常だった。

その為クラスは必然的に女子の権力が圧倒的に強い。

男子に発言権などはなく、加えて自ら科した「クールな不良」キャラのせいで自ら女子に話にも行けなかったし、無論女子も俺に話しかけては来なかった。
加えて男子同士も当初は打ち解けていなかった事と、俺自身「不良キャラ」で居る事への未練が全く立ち切れておらず男子とも会話が出来ていなかった。

そんなある日。 
俺が別の科のわゆと話してる所をクラスメイトに見られ、俺が「よく喋る奴」「ギャグをする奴」と言うのが露呈した。
その為、あえなく「不良キャラ」を捨てざる負えなくなった。
ただそのお陰でクラスの男子とも打ち解けて、女子とも話せるようになり、高校デビュー失敗の後 小中学校と同様「バラエティ担当のいじられ役」に落ち着いた。

それ以降の高校生活は卒業時までにクラスの男子が5人に減っていたという部分以外は至って普通だった・・・嘘です(笑)

色々アリ過ぎて全部話すとキリがないので、取り分けて印象的だった話を2つ話します!笑

1つ目は人生初の彼女が出来た話。もう一つは「信じるか信じないかはあなた次第」的な18禁のお話。


まずは人生初の「彼女」なるものが出来た話

たしか時期で言うと高校2年の頃。
全員が互いに交流も深くなり関係性が出来ていたころ、俺には1人クラスで気になる女子がいた。

クラスの中ではオシャレ番長的な立ち位置で「普通科アニメ・デザインコース」という属種には珍しいタイプのスクールカースト上位組、明るく愛想も良く陽キャ気質な子だった。
それにも関わらず内面はアニメ好きでオタク。絵の実力もバカほど高かった。
見た目は、元モーニング娘。の「田中れいな」さんのイメージ。

これ以降は、その子のことを「Cちゃん」と呼ぶ。
Cちゃんの事が高1の時からずっと気になってはいたが、これといって目立ったアピールも出来ぬまま「仲の良いクラスメイト」程度の関係だった。

何もないまま時は時は流れ学生生活のビックイベントの1つである「修学旅行」の時期となった。
俺達が行くことになったのは2泊3日の東京旅行。
男女の比率が9:1の我がクラスでは、女子側から「現地での行動の班分けで各班に男子を1人ずつ配置しよう」なんてアイデアも出る訳も無く
自動的に行動班は男子だけでむさ苦しく固まって回る事となった。

つまり当時好きだったCちゃんとの修学旅行での絡みは皆無である事が行く前に確定した。

しかし2日目の夜、某夢の国で奇跡が起きた!
その日は夜のプログラムとして「選択観光」というモノが組まれていた。

選択観光とは、3つの選択肢の中から1つを選び観光するするというものだった。

選択肢は「東京ディズニーランド or ディズニーシー」「劇団四季」「ルミネtheよしもと」の3つ。
俺にとってはどれも魅力的ではあったが「行った事のないディズニーシーに行きたい」という誘惑にまけ「夢の国コース」を選択。

現地について知ったのだが、Cちゃんも同じく「夢の国コース」を選択したらしい。
しかし俺は同じく「夢の国コース」を選択した男面々で園内を回る事になっていた。

チケットが配布されていざ園内へ・・・「もーらい!」Cちゃん声と共にチケットが俺の手からすり抜けた。
Cちゃんは俺のチケットを持ち去り仲の良い女子グループの元へ走り去っていった。

一瞬状況把握が出来なかった俺は、数秒遅れてCちゃんを追いかけた。
追いついた後もチケットは返してくれない。
「ウチがウッディのチケットが良い!」Cちゃんは子供の様に叫びだす。
その時貰ったチケットには1枚に付き1名のディズニーキャラがランダムで印刷されている仕様だった。

俺は「ウッディ(トイストーリー)」でCちゃんは「サリー(モンスターズインク)」だった。
Cちゃんは「ウッディ」が好きな様で俺のチケットを強奪したらしいが、俺も「ウッディ」が好きだった。

そんな返す返さないの小競り合いをしている間に、非常な事に一緒に回る男子グループは俺を置いて園内に入ってしまっていた。
完全に置いてけぼりの俺。

立ち尽くす俺を見てCちゃんは「可哀想にwww 私たちが拾ってあげよっか?笑 男1人でディズニーは寂しいよ?笑」と言ってウッディ仕様のチケットを差し出してきた。

「はぁ!? うるせぇ!・・・まぁ、そんなに言うなら めんどくせーけど一緒に回ってやるわ!笑」何とかチャンスは逃すまいと平静を装って笑いながら切り返す。

だが内心は「お願いします!こんなドラマみたいな事2度とないです!一緒に回らせてください!」と土下座で頼み込んでいた。

そうしてCちゃんの班の仲間に入り園内を回るという幸せな時間を過ごしていた。

ちゃっかり最後は「仲間に入れてあげたんやしさぁ~、ダッフィー買って♥」とせがまれ好きな子の可愛いおねだりに抗える訳もなく当時クリスマス仕様だったダッフィーの縫いぐるみをプレゼントした。

その後宿泊していたホテルの部屋に帰ってきた直後くらいの時「ホテルのロビーに来て」とメールでCちゃんに呼び出された。

俺は完全に「修学旅行の夜に個人呼び出し=告知される」と思い胸を高鳴らせロビーに向かったが、そんなに現実は甘くない。

でも決して悪くない、むしろ嬉しい事が起きた。

「ダッフィーくれたお返し!」とミニサイズのダッフィーの縫いぐるみが付いたキーホルダーをCちゃんがくれたのだ。

それ以降修学旅行での接点はCちゃんとは無かったが、修学旅行中はその子で頭が一杯で終了後からも学校の通学用カバンに貰ったダッフィーをルンルンで付けて登校していた。

その後バレンタインの日にも同様に放課後呼び出された。

その時は「ガチで何かやらかした」と思い完全に女子複数人で締めあげられると思っていた。
けど実際は真逆。
 

「ウチな・・・もう気づいとるかも知れんけど、渡邊の事・・・好きなんよ。もし良かったら、付き合って下さい」
まさかのバレンタインチョコと共に告白された。 Cちゃんが俺を好きな事など1ミリも気付いてなかった。

最初は何かのドッキリかと思い周囲を見渡すも誰もいないし、隠れている気配もない・・・ガチだった。
無論即答でOK。めでたく俺に「人生初彼女」がで来た。

これは後日談としてCちゃんやCちゃんと当時修学旅行で同じ班だった女子に聞いたのだが、
ディズニーシーの当日は偶然では無く意図的に一緒に回る為にチケットを取り上げたらしい。
だから実際はウッディはそこまで好きなわけじゃなく特に執着心は無いそうだ。
俺と本来回るはずだった男子集団も、友達の女子が話を付けて俺を置いて行く様にお願いするつもり・・・
だったらしいが、それをするまでも無く男子たちはナチュラルに俺を置いて園内に入って行ったそうだ。

付き合った初日には初々しくプリクラを撮ったり、ご飯食べたりで放課後デートを楽しんだり、
別には俺の絶望的だった私服ファッションを見かねたCちゃんとの買い物デートに行ったり、
文化祭では当時委員長やってた流れで「店長」に任命された俺のアシスト役として二人三脚でで店を成功させたり
あと俺が文化祭でカラオケ大会で私信全開のラブソング大熱唱したり、
Cちゃんの誕生日には俺がネックレスをプレゼントして、それを日ごろから身に付ててくれてて、
学校でチラッと付けてるアピールしてくれてて俺がニヤニヤしたりで
なんやかんや青春を満喫していた・・・が、終わりはアッサリとしたものだった。

受験シーズン真っ只中の時。
告白されたあの時と同じように同じ場所に呼び出された俺。
曲がりなりにも「彼氏」として居た数か月間。
Cちゃんの雰囲気からして、あの時の様な嬉しい話題じゃない事くらい顔を見ただけで容易に想像できた。
「私たち・・・別れようか」予想通りの言葉が、予想通りCちゃんの口から飛び出した。
でも初めて自分に向けて投げかけられるその言葉は、予想以上に重たく鋭かった。

「なんで?」別に理由が聞きたい訳でもないのに俺の口がそう言った。

理由は「俺は進学。Cちゃんは就職」この分かれ道でお互い時間が作れていなかった。
口頭で聞いたのは理由だが、実際のCちゃんの心情がどうだったのかは今となっては知るすべはない。
当時の俺にはCちゃんを上手くつなぎとめる程の言葉なんて持ち合わせて無くて「そっか・・・」と受け入れるしかなかった。

今となってはカッコいい言葉や気の利いた言葉なんて言わなくて良いから、とにかく格好付けずに素直に「別れたくない」って言えばよかったと思う。


それが昼過ぎの事で、その後も無論授業はあったが一切記憶に無い。
確か授業中や休み時間 関係なくずっと机に突っ伏してたはず。

そうして俺の「人生初の彼女」との物語は終幕した。

後日談として、これを話すと男女問わず高確率で「馬鹿かお前は!」と言われるが、
Cちゃんには手繋ぐ以外はガチで何もしてない。

当時俺は「初彼女」という事もありタイミングやらムードが全く解っていなかった。
いや、今も解ってるかと言われれば怪しいけど、あの頃は特に解ってなかった。

なので今の俺からしたら「別にカッコよく無いんだから、カッコ付けんな!」と過去の俺をぶん殴ってやりたい気分だ。

そんな高校時代の淡い思い出話は以上。
2つ目のエピソードは人によっては気分を害す恐れのあるある意味「人怖話」なので閲覧注意でお願いしたい。

そしてあくまでも俺的には確信している事だが本人たちは否定していて、真実は不確定な話として聞いてもらえたら助かる。

Cちゃんと破局して1か月経つ頃、当時仲の良かった男友達と俺を含めた3人でお泊り会をする事になった。

場所は友達のK君の家だった。
当日はK君ともう一人の友達と家の最寄り駅で合流してから一緒に向かった。
「おじゃましまーす!」K君に招かれて家に入るとそこには同級生の女子TとSの2名が居た。

状況が理解できぬままK君から更なる追加情報。
「今日TとSも一緒に泊まるから!」

・・・意味が解らなかった。

実は女子TはK君の彼女である。
もっと正確に言うのであればお泊り会の前日に彼女になった女がTである。

つい昨日彼女になった女を、
しかも「親と喧嘩して家に帰れないから泊めて・・・」と言われて泊めてワンナイト後に彼女になった女を
ふつう「男同士でのお泊り会」として企画された場に呼ぶかね普通?

(これは余談だが、実は同様の「家に泊めて欲しい」という話は俺にも言われたので恐らく女子Tは俺に断られた後にK君に交渉したのだろう)

まぁ百歩譲って仮にも彼女やし女子Tが家出してるからとの事で止まるのは良しとしよう。
何故女子Tの友人の女子Sまで居る??
完全に理解不能だった。

一応俺のクラスでの立ち位置上、特定の派閥に居たわけじゃなかった俺は
女子Tとも交流が有り、話の中で色々恋愛相談に乗って・・・いや違う。ビ〇チ列伝を聞かされていた。

その俺でも「当時別に「好き」と言っていた人が居て、その人ともいい感じだったのに、特に好きとも言ってなかったK君とワンナイトの流れで付き合った」という奇行にドン引いた。

そんな中事件は夜に起きた。

晩御飯の後の談笑の後、電気を消し一同は就寝となった。
K君は自分のベッドで、その他面々は部屋の床で雑魚寝のような形で寝る事になった。

暗闇の中暫くして、遠巻きにイビキや寝息が聞こえて1人また1人と眠りに落ちて行く中
俺はと言うとバッチリ目が冴えて1ミリたりとも眠くなかった。
なので片耳にだけイヤホンをして音楽を聴いて過ごしていた。

するとイヤホンをしてない耳の方から何かガサガサ音とヒソヒソ話の声がする。 

K君のベットの方からだ。

「K君も寝てないんだ」と思い声を掛けようとした時・・・
ファスナーを下す際に鳴る特有の音がなった。 そしてまたカサカサ音。

嫌な予感がプンプンした。

耳を澄まして聞いていると次は、そこから1分も経たない内に・・・これ以上話すと生々しい話になるし垢BANになっても嫌なので、
直接的な表現は避けるが「某高級車の名前を連想させるような音」が聞こえた。(これで察してくれ)

その音が数分の聞こえた後、再びカサカサ音が聞こえた後・・・女子の押し殺す様な「んっ」という声と共に、「ハンバーグのタネをこねている時と似た音}がした(頼む察せ)

それも数分間続いて、再びカサカサ音がした時に俺の嫌な予感はピークに達した。

俺は最悪の事態の発生を防ぐため「咳払い」や「ため息」、そして究極扇の「携帯を画面の明るさMAX状態で開くの術」まで繰り出した・・・

だが時既に遅しだった。

静寂の室内には「自分の太ももを手で控えめに叩いた時と同じ音」がリズミカルに響き渡る。

まさか俺が、何のとは言わんが「企画モノ」の世界にしかもエキストラ側の住人として迷い込むとは・・・。

以上、俺が「他の皆が寝てる中で系作品(或いは、意識が飲み会とかゲームで別に行ってる中で系作品)を見れなくなった原因となるエピソードでした。

唐突ですが今回はこれで終わり。
最後までご視聴ありがとうございました!

次回は高校の卒業式から大学生時代の話をする「大学生篇」。

お楽しみに! 
ではまた🐷


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