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受け入れの方法とスキル 第1段階  その1

第1段階

 この段階は【受け入れる段階】です。次の3つのことを同時に行います。

 1 本人がやりたがる遊びをすることで、支援学級の先生との関
   係作り(愛着を広げる)
     注)一人に限定する 次々に人を変えない
 2 「想像」と「共感」「覚えて」「すみません」で、要求の分化、言
    語化
     注)私の提唱している、発達に凸凹がある子どもとの関わり方
       下の記事参照
 3 子どもの個別の支援教育計画のための観察
     注)これを元に5月に個別の支援教育計画を出す

 もう一度、書いておきますが、次の設定でお話します。

「軽度発達遅滞で自閉症スペクトラムが中度の子ども」を想定して書きます。支援学級在籍の女の子で、名前は「みーちゃん」ということにしましょう。

初日の受け入れ方

① 門まで迎えに行く

4月の初日。支援学級担当の伊藤先生は、みーちゃんを門のところへ迎えに行きました。門のところで、お母さんから引き継ぐためです。
  注)お母さんは、門まで。門からは、先生がお母さん代わり
    と思わせることが大事。

先生「みーちゃん、おはよう」

みー「…」

先生「先生は、伊藤と言います。よろしくね。さぁ、お母さんとバイバイし
  ようか?」

みーちゃんは、嫌がってお母さんに抱きつく。
  注)引き継ぎが、このようにうまくいかない時もある

先生「そうか、お母さんとバイバイは嫌なんだね(「想像」「共感」)。じ
  ゃ、仕方がないから、お母さんと一緒に1年1組に行こうか?それなら
  いい?」」

 お母さんと手を繋いでもらい出発。反対の手を左近先生が握ろうとするが、嫌がられた。

先生「そうか、先生にまだ慣れていないので、手をつなぎたくないのか
  (「想像」「共感」)。でも、慣れてきたら先生ともつないでね(「覚
  えて」)。」


②通常学級に到着

 お母さんと左近先生と3人で、通常学級(在籍学級)である1年1組に着きました。
   

 その2に続く


このようになればいいのだが…


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