受け入れの方法とスキル 第1段階 その6
⑤服を着替える
ミミズを支援学級のお友達に散々見せたあと、ミミズ探しで服が汚れたので、着替えることにした。
みーちゃんは、服が汚れるのが嫌いです。だから、先生の意見とみーちゃんの意見が一致するので、服を着替えるように誘うのは簡単です。
注)この段階では、まだ、時間割通り生活をしていません。
みーちゃんのペースに合わせて生活しています、
先生「座ってミミズさんを探したので、スカートが汚れたね、ほら、見てご
らん。汚れているでしょう。気持ち悪いね(「共感」)。みーちゃん
も、着替えたいなと思っているでしょう(「想像」)。」
みーちゃんは、黙って着替えの置いてあるカゴのところへ飛んで行きました。伊藤先生が、着替えのTシャツとスカートを出してあげると、それを見てTシャツとスカートを自分で脱ぎ出しました。
先生「自分で脱げたね、偉いね(「共感」)。だんだん、自分で服も出せる
ようにしようね。これがTシャツで、こっちがスカートよ(「覚え
て」)。」
みーちゃんは、まだ自分で着ることはできません。先生が着替えを手伝うと、着替えさせやすいように手を上げたり足を上げたりはできます。
今は、Tシャツを自分で着替える練習中です。汚れたものが嫌いなので、着替えの指導には乗ってくれます。
先生「Tシャツは、こんな風に首のと所で輪っかを作って…そしてこれを首
に通します(「覚えて」)。…そうそう、できたね(「共感」)。そし
たら、少しおろして、手を内側から穴にいれます。右手…左手。上手
(「共感」)。あとは、もっと引っ張って、きれいにします(「覚え
て」)。これでできあがり。今日は先生が少し手伝ったけど、全部自分
でできるようになりましょうね。」
着替え終わって、Tシャツがきれいになったので、満足気です。
先生「先生が少し手伝ったんだから、ありがとう言ってよ(「覚え
て 」)。せーの、あ・り・が・と・う。」
先生と共に、頭をさげる(実際は、軽く頭を押さえる)。
注)当面、「すみません」は、頭を軽く押さえていく。
先生「あっ、今、『あー』って言ったね。ありがとう言えたね(「共感」)。だんだん、いろいろ覚えていこうね。」
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