猫とくらせば / どうなるかわからないノイズだらけ
「ああすれば、こうなる」といった合理性だけで動く世界を前提とし、取捨選択をする。「どうなるかわからない」ものは手入れしない。それどころか「ないもの」として扱い、人間を同じ論理に当てはめながら考えていく現代。それが脳化社会だと、養老孟司『ものがわかるということ』では指摘する。
一方、三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』では、新自由主義が浸透するなか、コントローラブル(制御可能)な自分の行動の変革が重視され、自分以外のアンコントローラブルな社会はノイズ(雑音)として