見出し画像

【旅blog】屋久島トレッキング 2

川沿いに"散歩亭"というカフェバーを見つけたが、ここも休みのよう。

画像1

店の周りをうろついていると一台の車がやってきて窓が開く。

「すいませーん、日曜日の昼は休みなんですよー。夜ならやってますが。」

このお店のオーナーさんでした。

「そうなんですね。他もお店が閉まっていたのは日曜日が原因なんですか!」

「そうですねぇ。あ、たぶん"屋久どん"ならやってると思うんで、乗せていきますよー。」

なんて優しい方なのでしょう。

お言葉に甘えて車に乗せてもらい、屋久どんというお店へ向かう。

画像2

屋久どんに着くと、「うちの店、夜はやってるんで、また来てくださいね!」と言い残してオーナーは颯爽と去っていった。

すごく感じの良い人だ。
散歩亭には必ず行こう。

それから私は屋久どんでトビウオのうどんを食べた。しかし…

画像3

トビウオ好きじゃない。癖が強い…

食事を終えてお会計をしていると店員さんのTシャツが目についた。そう、ご当地Tシャツと運命の出会いを果たしたのです。

画像4

パ〇ゴニアのようなデザイン。
最高ではないですか!

即購入。

宿への帰り道にお弁当屋さんを発見し、明日のトレッキングで持って行く朝と昼用のお弁当を予約した。

画像5

お弁当の受取時間は翌朝の4時半とのこと。そう、縄文杉への登山は4時起きでなければいろいろと間に合わないのです。

16時頃に宿に戻るとレジのおばさん2人組が早く帰りたいという理由で言い争いをしていた。

なんて平和なんだろう。

部屋に戻ると男性が荷物を整えていた。同じく今日屋久島に到着したようで今後の予定などを話した。彼は翌日から2日間かけて宮之浦岳という九州最高峰の山に登り、そこから縄文杉まで縦走するとのことであった。

私も宮之浦岳には登ってみたかったが、そこまでの体力はないと思い、縄文杉だけ見て宿に戻る計画を立てていた。

移動で疲れたのか私は16時半から19時まで眠ってしまった。

目を覚ますと男性は部屋にいなかったのだが、夕飯を食べようと町をふらついていると偶然出くわした。

「一緒にご飯でも食べませんか?」

私がそう言うと男性も同意した。

川沿いに店が多いことは昼間歩いて知っていた為、ふたりで川沿いに向かい、”やしま”という店に入ることにした。

夜は結構店が開いている。

画像6

画像7

男性は41歳で年が離れていたが、見た目はGRAYのTERUに似ており、30代前半に見えた。そして、やはり旅行好きの人は沢木耕太郎の本を読んでいるようで、深夜特急の話やこれまでの旅行の話で盛り上がった。

「そう言えばこの町、ほんと人がいないですよね。」と私がいうと

「確かに。多分、昼間はみんな登山に出掛けていて、町を歩いて観光する人なんていないんでしょうね。夜はこの店を見ても結構人がいますからね。」

「ああ、屋久島観光ってほぼトレッキングですもんね。そう言えば、テルさんは毎年ひとり旅をされてるんですか?」

このブログでは彼のことをテルと呼ぶことにする。

「ひとり旅は10年ぶりくらい…だと思います。30代でやめてからしてなかったので。」

「久々なんですね!ちなみにどうしてひとり旅を再開したんですか?」

私が質問するとテルさんは一瞬口ごもり、こう答えた。

「いやぁ、実は今婚活中なんですけど、なかなか上手くいかなくて、気分転換に旅行しようと思って前々から興味のあった屋久島に来たんです。あはは。」

なぜ私の旅には婚前であったり、婚活中の人々がよく登場するのだろうか?謎です。

「楽天オーネットに登録して数人会ってみたのですが、なかなか2回目に繋がらなくて。原因はわかってるんです。私の口調が堅い点や自分のことばかり話してしまう癖がよくないのだと思います。」

「おお、自己分析されてるんですね!すごい…。何かいろいろ質問しちゃってすみません。」

「大丈夫です。ズズズさんは毎年されてるんですか?」

「してますよ。去年は八重山諸島へ行ってフェリーで島巡りをしてました。」

「八重山諸島ですか!石垣島とかですよね!いいなぁ、海がすごく綺麗だと聞いてます。」

そんな会話をしながら私とテルさんは仲を深めていった。

ほろ酔いで良い気分だったが、お互い翌朝も早いので21時頃には宿に戻り、1日目は寝ることにした。



つづく…

#屋久島

無料漫画ですが、楽しいと思ってもえる作品を今後も送り出していけるようサポート頂けますと幸いです。どうぞ宜しくお願いします。