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なぜ70年代のレコードは音がいいのか?『スタジオの音が聴こえる』より、イントロを公開。電子書籍配信中!
音楽とは時間の芸術である。音という空間を伝う波が、絶え間ない今という瞬間の上で、もつれてはほどけていく。かつて音楽はその全てがライブであり、その場限りの一回性のものだった。しかし、19世紀後半、レコードという記録媒体が発明されたのを機に、それまでもっぱら家で演奏して楽しむための楽譜の購入といった、ささやかなものだった大衆の音楽消費が、レコードを買い、そこに録音された音楽を再生し鑑賞するというスタ
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