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ハッピーのおすそわけ
数歩歩くだけで、額にはうっすらと汗がうかぶ。
丁寧に日焼け止めを塗ったことなど無駄だというように、太陽が肌をじんわりと照り付けてくる。
バイト先につく頃にはシャツが汗で背中に張り付いているかもと思うとうんざりする。
さっき自販機で買ったばかりの水は、ペットボトルの表面をぬらしながらアスファルトに水滴をこぼした。
今回の課題は、前回の課題で作成したサブボードに関するもの。
「友達、同じ講義を受けて
ときめきは魔法の言葉
湿度95%。
思わずスマホを二度見したが、画面に表示される数字は変わらず95だ。
どおりで今日は特段まつ毛の機嫌が悪いのか。家を出た数分後に早々とふてくされて下を向くわけだ。
昨夜は屋根を叩く雨の音が家に響いていた。大雨警報だった。
今年の梅雨はいつ終わるのだろう。
今回の課題は「課題で作成したボードを分析し,サブボードを5個以上つくり,魅力的な名前をつける」
前回作成した自分の「好き」を
異なる「好き」は個性の材料
長時間ヒールで立ち続けて痛くなった足を引きずってようやく家にたどり着いた。そして門扉に手をかけてギョッとした。
ナメクジだ。ナメクジがいる。しかも二匹。
そういえば、先日梅雨入りしたと気象予報士が画面の向こうで言っていた。
梅雨は別に特段嫌いというわけでもない。
でも今年はただでさえコロナのせいで常時マスクを着けていなければいけないので、湿気が倍になって最悪だ。
というか梅雨よりもマスクが嫌い
好きが重なる。私になる。
扇風機の涼しいとは言い切れないぬるい風と、気温差で濡れたグラス。
夏の結露は太陽に照らされて、宝石みたいできれいだと思う。
外ではセミのような声が聞こえるけれど、鳴いているのはセミなのかはわからない。
マイクを通した分、聞きなれた先生の声は普段より無機質さがある。
タンスからひっぱりだしたTシャツは少し小さい気がした。太ったのかもしれない。
これからは薄着の時期だというのに、自粛生活に甘えが出て